冒険者ギルドー8
「では、この針を指にさしてください。」
とグゥエリンデさんが小さな針を一本出して渡してきた。針を指に刺してその血をオーブに垂らすみたいだな。その針を受け取って指に刺してオーブに血を垂らしてみた。すると、オーブの色が虹色に色が変化した。結構派手な色だったので、驚いてグゥエリンデさんを見ると・・・・・固まっていた。
「え、あの・・・どうしたんですか?」
私の言葉にグゥエリンデさんが再起動する。
「え!?すみませんでした。驚きのあまり頭が真っ白になってしまったようで。」
「そんなに驚くことですか?」
「驚くことですか?じゃ、ないですよ!!虹色が出たということは虹ランク相当ということですよ!」
「虹ランク!?」
早速目立ちそうな要因を手に入れてしまった・・・・
「虹ランクというのはですね、|超越者≪プレイヤー≫と並ぶ実力者達なんですよ!その虹ランクがまた一人出てきたんです。驚くに決まってるじゃないですか!」
「はあ。」
「まあ、いいですが、ギルドマスターには会ってもらいます。」
「ギルドマスター?」
ギルドマスターと会うのか。最悪だ。ギルドマスターならそれなりの実力を持ってるはずだから"虹龍"だってことはバレなくとも高位の龍だということがバレるかも。