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冒険者ギルドー1
はい、迷いました。冒険者ギルドの位置が全くわかりません。宿を出てかれこれ二時間経ってるのですよ。お腹が減ったぁ。
「あーロベルトさんの料理美味しかったなぁ。一旦宿に戻ろうかな。」
「おっ。ユキナちゃんじゃないか。」
後ろのほうから呼ばれたので見てみると、ショウがわたしの方に歩いてきてました。よし、こういう時はショウを頼ろう。
「ショウ、ショウ。」
「おっおい!大丈夫か?顔色悪いぞ。」
「お腹が減りました。オススメの店ないですか?」
「ってなんだ。腹が減ってただけかよ。心配して損した気がするぞ。」
腹が減っただけってショウは言うけれどこのお腹の減り方は異常だと思う。とりあえずなにか食べないと死にそうなんだが。
「あっ。そういえば冒険者ギルドに登録したか?」
私がなけなしの力を振り絞って登録してないことを伝えるとショウはなにか思いついたような顔をした。
「なら、冒険者ギルドに行こう。登録も出来るし、酒場と隣接してるから食事も出来る。一石二鳥だ。」