始まり
短いとのご意見をいただいたのでまとめました。
(プレイヤー達よ。そなた達が何を考え、何をなすのか。見せてもらうぞ。)
***
「うっ・・・・ここは・・・・・?」
"彼女"はとある森の中で目覚めた。まわりをみわたすが、木しかない。
「なんで森の中にいるんだ・・・・?」
"彼女"は違和感に気ずいた。いつもより声が高かったからだ。"彼女"は驚いた顔をし、とりあえず自分の服装を確かめることにした。
「竜刀<アメノハバキリ>に、<原樹のコート>、<原樹のマフラー><原樹のスカート>・・・・。やっぱりユキナになってる。vrmmoに入っていなかったはず。うーん、確か意識を失う前に何か声を聞いたような・・・何を考え、何をなすのかだっけ?」
などと"彼女"がぶつぶつ言っている間にいつの間にか近ずいていた|巨大熊≪ビックベアー≫が"彼女"に向けて攻撃しようとしていた。その手が降り下ろされた瞬間、"彼女"と熊の間に一人の男が入り、熊の手を剣で受け止めていた。
「大丈夫か?嬢ちゃん。」
「え?ああ、はい。大丈夫です。」
男から見て"彼女"はとても戦えそうには見えなかった。刀をもっているが、それも役にたたなそうだった。
「俺でもこいつはおさえきれん。嬢ちゃんは逃げな。」
「いえ。わたしも戦います。」
「はあっ?」
男は"彼女"は男の言葉どうり逃げてくれると思っていた。が、戦うと予想外のことを言われ、少しあわてた。しかし、その少しが命取りになった。男の剣がはじかれ、男の胴体に熊の爪が吸い込まれようとした、その瞬間、熊が怯えて攻撃がとまった。ユキナが少し(・・・)だけ、戦おうとしたためだ。
|龍ノ魔眼≪ドラゴ・ミミール≫
自分の戦闘力を9倍にする。
片目を龍の目に変化させて"彼女"は見た。それだけで熊は致命傷をおったかのように逃げていった。"彼女"は熊が逃げたのを確認した後、男に龍の目が見られる前に|龍ノ魔眼≪ドラゴ・ミミール≫を解除した。男は死ぬと思って覚悟を決めていたのに死ななかったので唖然としていた。男がいつまでも唖然としているので"彼女"は
「あの・・・どうしたのですか?」
と声をかけた。男はその声で正気にもどりいった。
「あ、いやなんでもない。|巨大熊≪ビックベアー≫が急に怯えて逃げたんでな、驚いただけだ。しかし・・・あの熊でも逃げる魔物なんてそうそうここを通らないとおもうんだがなぁ。まあ、考えてもわからんから、いいや。そういや嬢ちゃんの名前はなんていうんだい?俺はショウってんだ。」
"彼女"はショウの言葉を受けどの名前を言うか迷った。その末、この体、"虹龍"としての名を言うことにした。
「私はユキナと言います。ショウさん。助けてくれてありがとうございました。」
"彼女"、いや"虹龍"ユキナは異世界への一歩を踏み出した。