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先ずは単語を取りあげて見よう。
まずぷっちゃんが通用しねえ。
これは置いといて。
そして少女のキノコ取りに来たという話。これは落ちていたバスケットから毒々しい赤と白の食べたらスーパーになりそうなキノコが頭を出していたので、まあ本当としよう。
実際食べたらどうなるかしりましぇん。
そしておねえちゃんは魔法使いなのかという質問。
ここから推測される要素は……!
サチコが助けたと思われてりゅ!!!(ドーン!)噛んだ
これも置いといて。
まあ魔法使いなんて単語が出るってことは魔法使いが存在するってことですねハイ論破!
それだけではまあ分かりませんので次いってみよー。(長さん風)
「改めまして、私はサチコ。貴女のお名前は?」
「あっ、スイマセンわたしはポコタンと言います。ポコタン・アイリスフィールドです」
「なるほd「ぽこたん北ーーーーー!」
「消えろマスター。ぶっとばされんうちにな……」
「俺はこの戦いには着いて逝けそうにない」
「あの、そちらの方は……」
「ゴミです」
「その言い方はないだろう?サチコ!」
「クズです。社会の」
「倒置法はやめてえええええ!!しかもあんまり変わってねえよおおおお!!」
「えっと、あの……」
あんまり少女がおどおどして来たので、やれやれだぜ……とか良いながら仕方なさそうに且つ仕方なさそうにサチコが仕方なさそうに俺を仕方なさそうに紹介する。
「コレは私のマスターです」
「仮にもマスターいってんのにコレはなくね?」
「カスで宜しかったですか?」
「おいこら……もういいや」
「へぇーそうなんですか!?すごいですね!」
うぐっ、純粋に驚きの目で見られるというのも中々心に来るものがあるね!
サチコの暴言は今に始まった事じゃないし、それよりも純真な少女の瞳が痛い!9999の固定ダメージ受けるくらい痛い!
「えっと、それじゃあ、ますたーさんも魔法使いさんなんですか?」
頭をかしげ聞いてくる少女からはますたーの響きがよく分かっていない雰囲気を纏っている。
「いかにも!我こそは椎名一輝、一等軍曹なりけり。いとおかし。ついでに言えば助けたのも治療したのもある意味では俺でござる!そこんとこ夜露死苦!」
少女がぽけーっと見ている。サチコがジトーっと見ている。
ぼそっとますたーって名前じゃなかったんですねと聞こえたけど、気にしないし気にしちゃいけーないー。(デビルまん風に)
いたいけな少女が困っているではないか諸君!やめたまへ!
「えぇっと……あの、えっと助けていただいてありがとうございますシーナさん」
改めて少女、ポコタンがベッドの上に座り直り、丁寧なお辞儀と共に、俺に対して礼を述べる。
「その身のこなし……ただものではないな!?」
『『!?』』
いやあのぼけたつもりがポコタンがあんまりにも驚くもんで俺も驚いたわ。シェー。
若いのにしっかりしているなー的な感じだったのにポコタンには驚愕だったようだNE♪
吃驚して跳ね上がってそのままベッドの後ろまで落ちていきそうなところをサチコがナイスキャッチ。
俺はもう二度吃驚だわー。大事な事なので二回驚いたわー。
「まさか……いえ、貴方は偉大な魔法使いなのですね。お見通しと言うわけですか。その通り、私はシンバ王国皇女、ポ・コタン・アイリスフィールドです」
三度驚いたわー。メガテンです。魔界転生しちゃいます。
一人キノコ取りにきた少女は実はこの国も皇女様でした。ってなんて落ちやねん!べたというかなんというか行き当たりバッタリ、出来すぎだったりラジバンダリ!
そうか、コレはイベントフラグだ。
いきなり光の柱が見えたかといって、団体の騎士団があんなに大量にすぐさま駆けつけるはずがない。この竜の巣には他の用事で来ていたのだ。
それこそこの少女ポコタン・アイリスフィールドだと俺のゲーム脳が告げている。
そこから導き出される道筋は……!?
「誘拐……拉致……監禁……身代金……」
途端ビッグゥっとポコタンが硬直する。
犯人だったらどうするかとあれこれ思考していたら、あれ?声に出てた?
「ばかばっか……」
「サチコおお!そんなつもりはなかったんや!!口が勝手に!」
「それはわたしのおいなりさんだ」
「……どうやら、悪い人ではなさそうですね……ばかな様ですけど」
ぐさりと少女の冷たい視線と言葉が氷柱となりて千のナイフが胸を刺す!byTERU
「ぐふぅ……油断したわ……ケンシロウ……バカはないよー馬鹿だけどもうちょっとオブラートに包もうよー俺はガラスの十代なんだぜ……」
「一体何人が知ってるか、古いわ」
「ギンギラギンなほうが良かったか?それともブルーライト横……」
「あの……話をしても宜しいでしょうか?」
皇女だけあって少女は賢い!
ずるい!
頭いい奴ばっかりなのかこの世界は!
もうちょっと力抜けよ!
腹の底から声出せよ!
お米食べろ!
「はい、今死んだ!君死んだよ!」
修三をしているとハテナを浮かべるサチコとポコタン。もう勢いだ!やったねたえちゃん!家族が増えるよ!
「あんたどっかのお偉いさんか知らんがね、行動する順序を間違ったね!俺らが悪いやつらだったら何されていたか分からなかったぜ!?生きたまま拉致するのは、何よりあんたを利用しようとするからだ!それを防ぐ為には目が覚めたらまず即効で逃げるべきだったんだよ!今は拘束とかされてないがいつなにが起こるか分からないだろう。そしてもしもロリコン趣味のやつなんか居たらその身体をぐっちょんぐっちょんのぎっちょんぎっちょんになっていたかもしれないんだ。あんたは身の安全を最優先にしなければいけない立場だって言う事を忘れるな!」
「! なるほど、ご忠告有難う御座います。……ですが尚更、貴公方は悪ではないと悟りました」
口から出任せランナウェーイ!ジャスタウェーイ!
今までの流れからいい方向に良くと思ったぜ!
神風は今、俺に吹いている!俺この戦争が終わったら結婚するんだ……。
「とりあえずポコタン様。おなかが減っては居ませんか?このばっかじゃね~~の!?は置いておいてドラゴンステーキでもどうですか?」
「あら、嬉しいです。今朝からなにも食べていませんでした。頂いても?」
「じゃあおれが!」by一輝
「じゃあおれが!」byサチコ
「さあ君も!」
「え?あ、ああ、じゃあ私も」byポコタン
「「どうぞどうぞ!」」by一輝&サチコ
腕を大きく振りかぶって、ポコタンに向かって差し出す。
そしてグッグパシッパシッというサチコとの腕合わせの音が響く。鉄板ネタですから。
その間ポコタンは意味不明ながらもドラゴンステーキに頬鼓を打っていたのだ。
ポコタンは力が3上がった!賢さが0下がった!満腹になった!
「おい、賢さ。ずるくね?」
「仕様です」
「ぽぅ、とても美味しかったです。今度シェフにも作らせましょう」
小さな腹を膨らませて満足そうに息を吐くポコタン。どうやら満足してもらったようで、まあ良いだろう。
さてそろそろ本題に入らないとな。
「んまぁ、俺たちは悪い奴ではないからさ。とりあえずロックさんが来るまでお茶でもするかい?お姫様?」
シタリ顔で俺がそういうと、ポコタンはまたまた驚いた顔をして、それも直ぐ収まって、俺を奇異の目で見てくるのだった。
目をパチクリさせて、ロックまで知っているのですか……だなんて神妙な顔をするポコタンの心に渦巻く思考は今何を思っているのだろうか。
(計画通り……!)
神にもなろうかという漢の様な悪辣な笑みを心の中で浮かべながらほくそ笑む。
やはり天は俺を味方している……。
上手く行き過ぎて心の中では小躍りしながらうはうはだぜ。
一体どうなってんだかこの世界は。
俺に都合がよすぎる。
まあそれも考えてもしょうがないので、楽しませてもらうとするか。
「おいサチコなんか一発芸やってみ」
「いきなりなんですかこのピー主人は。命令されたら断れないっていってんだろアホが。はい鳥人」
「ぶはっ!!ブヒャヒャヒャ!!サチコまじかよ、まじ鳥人じゃねえッスカwwあほじゃあほじゃwww」
頭だけ鶏の某芸人が某芸人の大会で優勝したネタです。
インパクトはあるよね!きもオモロイ。
ポコタンの表情が?から!になる工程もあわせてなんだか余計に可笑しかった。
「サチコ次!次よろしく!」
「だから断れないんですってヴぁ!実はこれカツラなんだ!どうだぃ?くだらないだろうぅ?」
「くまーだまさーしwwカツラだったんかい!www髪の毛うごいとるwwwヒモひっぱっとるwwwハライテーwww」
サチコが袖から出てきたヒモを引っ張ると、髪の毛だけがそれにあわせてクイックイッと前後に揺れる。
「ま、あくまでも冗談ですポコタン。別にサチコがはげてるわけじゃないですから!自分不器用ですから!」
「サチコ△。高倉ケンすかw不器用なんっすかw」
「サンバも踊れます」
「松ケンとかwwww」
もうポコタンが呆気に取られて見ている。まあそりゃそうだ、ポコタンなんて気にしてないから。
内輪受けとかなにそれおいしいの?俺が面白ければいいんだよ!(断定)
話は進まないしご都合すぎですがゴールしても良いよね?