自室
自室
食堂でナリと別れたあと自室に戻ってきたカイ。扉を開けると丁度今起きましたと言わんばかりの顔をしたニルムがいた。
「おはよ〜今何時?」
「21時」
「1時間半くらい寝てたのか…
夜寝れるか心配なってきたわ」
背伸びしながら言うニルム、カイは顎に手を当て考える素振りを見せた。しばらくするとカイがニヤついた顔でニルムを見た
「なぁニルム、今日の深夜寮を抜け出して学園内を散歩にてみないか?」
黒桜では外出可能時間は夜の23時までとなっている。
ニルムが驚いたような顔をした、がすぐにカイと同じようにニヤついた顔になった
「おもろそうじゃねぇか…いいぜ、乗った」
ゲスな2人である
「決まりだな。何時に出る?」
ニルムは少し考える素振りを見せ
「先生たちが寝そうな2時ごろとかいいんじゃね?」
「よさそう、よし夜中の2時ごろに脱出だ。作戦はどうする?」
「窓から飛び降りればいいだろ
それなら大きな音を立てて着地しない限り見つかんねーよ」
カイが頷く
「なるほ、決まりだな
脱出してどこいく?学園長室にでもいくか?w」
「ありよりのあり、いろんなところ散歩してから最後のメインディッシュに学園長室いこう」
そうして2時になるのを待つのであった
そしてついに作戦決行の時刻
「外に誰もいないか?」
ひそひそ声で聞くニルム、同じくひそひそ声で答えるカイ
「あぁ、いなさそうだ。教師陣も巡回なんてもんはしてなさそうだ、それにしてもこの学園警備甘すぎじゃね?カメラも見た限り死角だらけだし」
「お前…いつカメラの位置なんて見たんだ?入学式やる時は校門から入ってすぐ建物の中だし見る暇なくね?」
飛び降りる準備をしながら聞くニルム
「入学式が終わってお前と寮に向かってる時に見た」
ニルムが疑うような目をカイに向ける
「お前俺とずっと話してて視線もそんな動いてなかったぞ?本当か?」
「本当だよ、なんか悪巧みする時に使えそうだからカメラの位置は把握しときたかったんだよ。だからお前と話す以外の意識を全部カメラの捜索に当ててた。驚いたのは花壇に植えられてる木の枝にも擬態してカメラがあったことかな」
「相変わらず化け物みたいな観察力だな。そんなもんどうやって探したら見つかるんだよよく見つけたな…よしできた!飛び降りるぞ!」
窓から身を乗り出すニルム、その後を追いカイも飛び降りた。2人は全く音を立てずに着地した
「よし!着地成功!」
「簡単すぎるだろ脱出、最初どこいく?」
「あそことかどうよ?」
ニルムがある場所を指差し答えた
「職員室か…賛成」
カイが事前に調べていたカメラの死角を通り2人は本校舎の1階にある職員室に向かった。
「よし…着いたな、誰もいないよな?」
「誰もいなさそうだ、よし入ろうぜ…おっと鍵がかかってやがる。」
「まあ当然鍵かけるよな、どうする?諦めて次行くか?」
ニルムが聞くとカイはニヤニヤしながら懐からあるものを取り出した
「このまま次に行けば結局また鍵がかかってて入れないと言うことになる。でもこんなことしてまで出てきたんだからちゃんと探索したいではないか、ならどうするべきか」
「ピッキングか…!お前できたのか!」
ニルムが驚いた様子でカイの持っている針を見つめる
「あまり俺を舐めないでほしいな、俺はこの世のありとあらゆる日常では絶対使わないテクニックを学んでいる」
「お前すげーなやっぱ!お前に話しかけたあの時の俺を褒め叩いてやりてーぜ!」
そしてガチャ、という音と共に錠が開いた
「お邪魔しまーす、へー職員室ってこんな感じなんや」
「俺たちだけだろうな、入学初日に門限破って不法侵入してるの」
「それがいいんじゃねーか、他の奴らがやろうとしないことをやれてるってのが」
2人は職員室を漁った、漁りに漁りまくった
「ふー、これくらいでいいだろ。途中全生徒の能力情報とか言うやべーもん見つけられたし楽しかったな。流石に見なかったが」
「1番上のやつは見ちゃったけどな」
「あれは不可抗力だ、だからいいんだよ」
「何だよそれ」
その後もいろんなところを周り探索を続けた2人であった
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