寮
入学式が終わり生徒たちは寮に帰っていた。カイとニルムも途中でよった店で買ったジュースを飲みながら寮に帰っていた
「へーお前に妹いるんだ、意外」
「そんな驚くことか?大したことじゃねーだろ」
「いいや重要だね
…可愛い?」
「可愛いぞ、テレビにもよく出てるし」
「え?そんな有名人なん?芸名は?」
「えーっと確か…ツグメだったかな」
「…は?」
「俺あんま興味ないし、あいつが幸せならそれでいいんだけどな」
ニルムがカイの肩を掴み問い詰める
「本当なんだな?嘘ついてないよな?お前の記憶違いでは無いんだな?」
「そうだけど」
カイが怪訝そうな顔をしていう
「間違い無いんだな?」
「なんだよさっきからうざったらしいなしばいたろか」
「あのなぁ、お前世間知らずにも程があるぞ」
「よーし、こっちこい一発ぶん殴ってやる」
だがカイの脅迫もニルムには届かず、ニルムが熱く語り始めた
「ツグメちゃんは今最も勢いのあるインフルエンサーだ。年不相応の美人さ、清純さ、強さのおかげで多くの層に人気がある。普段は大人しくいい子なんだが戦いになると熱くなるギャップがたまらんのよな(熱くなっても清純さは崩れないし)。それのおかげで今や男性だけでなく女性のファンも多い。そんなすごい子がよりによってこんな人の隅々まで舐め回すようにみる変態の妹だったなんて…」
「観察を変態行為って言うな」
「なぁ、今度合わせてくれんか?時間ある時に」
「あいつ結構忙しいし俺も寮生活になったしいつできるかわからん」
「ガーン…」
「セルフ効果音やめろ」
そうこうしてるうちに寮に着いた。建物の真ん中にどでかく黒桜と書かれている。2人は寮の門の入り口で立ち止まっていた
「すっげーな、デカすぎるだろ」
「さすがは世界最大規模の学園といったところか」
中に入り生徒会からもらった自室の鍵についている番号を頼りに部屋を探す2人、建物が大きすぎるが故に苦戦したがなんとか見つけ出した。
「ふ〜、疲れた〜
もう寝たいから寝るぞ〜」
といいながら布団にダイブするニルム
「晩御飯どうするつもりなんだよお前、俺はこの寮に食堂あるらしいからそこを見学ついでに食べてくるつもりだが」
「いらんいらん、寝る方優先するわ」
「おっけ、じゃあ行ってくるわ」
そうして部屋を出たカイ。20分後に悲劇が起こった
「…迷った」
繰り返しで済まないが建物が大きすぎるが故に迷ってしまったのである!
「クソが!せめて地図や案内板の一つくらいおけっての!」
怒りのあまり床を思っ斬り蹴るカイだったが理性が少し残っていたのか能力を使い床へのダメージを減らしていた。全くもって能力の無駄遣いである
そんな時、1人の少女がカイに話しかけた
「あ、あの〜食堂ってどこにあるんですかね?迷ってしまって…」
カイは思った、なぜ俺に聞く、と。建物への怒りが限界に達していたカイはストレス発散のためにちょっくりおちょくってやろうと思った
「この学園の中にありますよ」
怪訝な顔する少女
「…えっともうちょっと詳しく教えてもらえませんかね?流石に広すぎるので」
「あぁ、すみませんでした。ではこの寮の中にありますよ」
「…からかってます?」
「何がですか?私は道がわからなくて困ってる人に対して真摯に道を教えたまでですけど?」
「怒りますよ!早くどこにあるか教えてください!お腹空いてるんです!」
「もう教えてじゃ無いですか。もっかいいいますよ。この寮にありますよ」
「だからこの寮の中のどこにあるかを聞いてるんです!早く教えてください!」
「え?なんて?きこえませんでしたーもっかい言ってくれますー?」
カイはストレスのあまりあることを忘れていた。仏の顔も三度まで、である。刹那、少女がカイに高速で近づきカイの顔面を殴り飛ばした。
「ぐは…!」
綺麗に顔面にめり込んだ右ストレートはカを見事にノックアウトしたのであった!
あれから数分後カイは無様にも床に頭を擦り付け土下座をしていた
「もう二度とこんなことしないって約束できますかー?」
「はい…もう二度とこんなことしません」
「絶対にですかー?」
「絶対にです」
「よろしい、ならば食堂の位置を教えてください」
「あの…誠に申し上げにくいんですが…」
「なんですか?」
「実は僕も知らないんですよ、20分くらい彷徨ってキレかけていたところに貴方様がきて聞いて場所を聞いたんですよ」
「え?そうだったんですか?それを知らずに聞いていたんですね私…すみませんでした。よかったら一緒に探しませんか?」
(なんていい人なんだ…好きになりそう)
ちょろい男である
「そういえば名前聞いてませんでしたね。私の名前はナリって言います!あなたのお名前は?」
「カイです」
「カイさん、ですね!よろしくお願いします!」
そうして食堂を探し始めた2人、もう10分かかったのであった
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