1 名探偵コナンメインテーマ
悠人は今日も授業中に居眠りをしていて、先生に注意された。
クラスのみんなは大笑い。
けれど悠人は、注意されたことにふさがず、ただぼーっとしているだけだった。
琴音はそんな悠人を見て、しがない男子だと思っていた。
ある日の午後。ショッピングモールの広場で、琴音の耳に聞き覚えのあるメロディーが飛び込んできた。
たーたたたたたー たーたたたたたー
…………………… ………………………♪
たたたーたーたたたーたた…………………♪
――名探偵コナンのテーマ。
ストリートピアノの音だった。
琴音がそちらを振り向くと、なんとそこには悠人が座っていた。
教室で眠たげにしていた彼とはまるで別人。真剣な表情で、そしてどこか楽しそうに、鍵盤の上を指先が踊っている。
キラキラと光をまとったような悠人に、琴音は思わず息をのんだ。
演奏が終わると、広場に大きな拍手が巻き起こった。悠人は少し照れくさそうに笑い、視線をあげた先で琴音を見つける。
「見ちゃったか」とでも言うように、片手を軽く上げた。
後日、琴音は勇気を出して尋ねた。
「どうしてピアノのこと、言わなかったの?」
悠人は肩をすくめる。
「別に隠してたわけじゃないよ。ただ、俺なんかが弾いても、誰も興味ないと思ってさ」
「そんなことないよ。今日の悠人くん、すごく……輝いてた」
琴音の言葉に、悠人は耳まで赤くして視線を逸らした。
「……しがない男子じゃ、なかった?」
琴音は小さく笑って、首を横に振る。
「ううん。もう、そうは思えない」
その横顔はほんの少し誇らしげで、琴音の胸の奥にまた、あのストリートピアノの音色が静かに響きはじめた。
久しぶりのストリートピアノです。
長い間浮かばなかったですが、
今回はアイデアを出して、AIが書きました。