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光るペットボトル

前回のあらすじ


グルチャに再び参加し、僕は早めに眠りについた。

すると、再びあの店へ行くことになった。


 僕が再び向かう場所はあのトラウマの用地である。

たぶん、拓真とか言うやつがまたファミレスを選んだんだろう。

時間も前回とさほど変わらない。

服装も昨日と今日でシャツの色しか違いがない。


 あまりの普遍的な状況に慣れが少しずつ出てくる。

コツコツと響かせて、止まった先には例のファミレスが見えてきた。


それと一人の窓を覗く男性が見えた。

様子が気になったため、話しかけることにした。


「すみません」


 男はびっくりした様子でこちらを覗いて来た。

男が見ていたのは”窓際の席”であり、おそらく今日のグループの集まりである人が窓からは見えた。

男はなにかに気づいて話しかけて来た。


「おい! お前! グルチャの洋太だろ!」


「……え? あなたは?」


「俺は拓真だよ!拓真!」


 こいつが拓真か。前回はドタキャンしたのに今日は来るのか?

黒いキャップの下には濃い眉毛とオジサンのような顔をしているやつだ。

アイコンの男性の顔とは全然違うから気づけないのも当然である。


「な!なっ! 今日はやめとこうぜ!」


「はあ?」


何を言い出すかと思えば、今日もキャンセルする話だった。


「だって見ろよ〜。今日も今日とてあんなブサイクたちだぞ?」


「え? なんでだよ」


「え? もしかしてお前にはあいつらがブスに見えねえのか?」


「いや、そうゆうわけじゃねえよ」


 なるほどな。こいつは来た女性を先に確認して、ドタキャンすることで美人の人だけを探しているんだ。

だから窓際の席を指定し、こうやって外から確認しているのか。


でも待てよ? こいつらグルチャでは確か前回は集合の1時間前とかにキャンセルのメッセージを入れていなかったか? 時間軸がおかしいな。


いや……。


「Wi-Fiを切ってんのか……」


「おお!? すごいな。そんなことまで分かったのか?」


某LINEの機能のように、ネット環境が整ってない場合、送ったメールは相手の画面では表示されず、再送信をしないと送られないようになっている。このグルチャの機能もたぶん同じで、何時間前かにWi-Fiをオフにしメールを送信。そして、こうして窓際から確認して、Wi-Fiを点ける。

そうすると、何時間前にメールが送られていることになっており、悪意のなさそうなドタキャンが成功する……。


「ていうことは前回のもう一人の仲間も……」


「ああ! 一緒にグルチャをやっている友達だ!」


なるほどな。そんでこいつは連絡役だと言うことか。

こいつが美人かを判断して、仲間に連絡をするってことだ。


「賢い手法だな」


「な! 革命だろ?」


「でもほんとにこのアプリ内に美人さんなんているのか?」


「ああ……いたんだよ」


どこか悲しそうな表情をする男を見て事情が気になった僕は聞いてみた。


「話してみろよ」


「……ほんとはさ、俺らは三人で活動してたんだよ」


「なるほどな、六人グルチャのユーザーがやっぱり多いからか?」


「ああ、そうだ。でもある時、連絡役のやつがさ、『今日も駄目だった』って連絡を入れたからさ、俺達二人はドタキャンの連絡を入れたんだよ。でもな? あいつは裏切ってたんだ……あいつだけ連絡をいれない不信感からその店に行ったらそこには、とびっきりの美人な女性とあいつの姿があったんだよ。自分だけ可愛い人と付き合うためにだ」


連絡役の裏切りか……。


「あいつあれから連絡も取れねんだよ。このアプリもやめちまったってことはうまく行ったんだろうよ。」


「でも今日はお前が1人で来てんじゃねえか」


「違う、俺らはあれから各々で見に行くことになってんだ。多分そろそろ着くだろうよ」


「ふーん、そうかよ」


 こいつの話は分かった、だが僕は前回の、、俺を裏切ったことを忘れてない。

こいつらのやり方は確かに効率がいい。しかも確実だ。

でもそんなことがために、あの子達は、、、


『洋太! いい? 男はね! 優しさが大事なの!! 周りの子はちゃんと見てんのよ!』


姉の言葉が思い浮かぶ。



「なっなっ! 今日から俺達と組もうぜ! そのほうが動きやすいだろ?」


 その時、カランカランと音が聞こえた。たぶん人が出てきた音だろう。

効率の良い婚活の仕方……いや…、そうじゃないだろ、、僕は…。


お前たちとは違う! そんなのは面白くない! 

出会いというのはお笑いの始まり(ゼロ)だ。

小道具、フリップ、漫才の相方…いや、ネタそのものだ。

それを無下にするクソどもとは付き合っていけない。


悪いがお前たちを利用してやる。


 風が切り裂く窓の情景には、眩い光が差してきた。

ゴミ箱のペットボトルでも輝くような、黄色い光が。



「あのっ!」


女の子が話しかけてきた。先程の窓際の席に座っていた太っているブサイクな女性だ。


「もしかして、グルチャの人達ですか?」


隣の男は焦ったように、否定しようとした。


「い、いや! 違いますよ!」


「ああそうだ」


男はギョッよした様子でこちらを伺う。


「どうも、洋太です。こちらは拓真さんです。すみませんお待たせしてしまって」


「いえ! 全然。それよりどうかしたんですか? あと拓真さんは大学の用事があるって1時間前に…」


「ふふふっ。こいつは嘘をついていたんですよ」


「おい! てめぇ!」


 拓真とか言うやつは僕の胸ぐらに掴まって小声で話しかけてくる。


「おい、てめぇ、ただで済むと思ってんのか? 舐めてんじゃねえよ(小声)」


僕はそんなやつの顔面を一発殴り飛ばした。

たいして痛くもないはずだ。未経験だからな。


「お前こそ舐めてんのか? 人の人生を邪魔してんだよ!」


周りには「喧嘩か?」と思い、周りを歩いていた人達が立ち止まり騒ぎになってきた。


「はあ? なにすんだよこの野郎!」


男は僕の頬を殴り、上に股がって僕を殴りつけた。


「うっ! くっ! いいか! よく聞け!!

 お前なんかが人の評価なんてするんじゃねえ!

 人の価値っていうのはな!『その人が評価されたい人に決めてもらうんだよ!!』

 だからな!お前みたいに勝手に評価するやつには誰にも頼まれないだろうな!!」



 パトカーの音が聞こえて来た。

周りの人が呼んでくれたんだろう。その前に何人かの大人の男性によってあの男は僕から離されていた。

僕は殴られた場所が全然痛くもない。言ってっやったからかな。


結局その日は解散となり、グルチャも解体された。

また次の出会いがあることを僕は信じている。



ご愛読ありがとうございます!

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