活動開始
前回のあらすじ
僕の変わらない心を変えるために婚活をするはめになりそうです
「んで、具体的になにするんだよ」
「そりゃもう”合コン”でしょ!」
「はあ!?」
割とまずい方向に傾いてきてることを察知した。
最近はこういうネットでの集まりみたいなものは減ってきていると思っていたが、マッチングアプリのグループバージョンがあるらしい。
「ウーン……私はやったこととかないからわからないけど」
そりゃそうだろ、彼氏がいるんだから。俺で実験をしようとしてないか?
この面白くないやつから乗り換えるってんなら僕は大歓迎だけどな。
「これとかいいんじゃない! 私の友達が一時期やってた気がする!」
「その前にそれって未成年はだめだろ?」
「……あんた今何歳?」
「17だけど?」
「「見えねぇ〜」」
こいつら好き勝手言いやがって。
「背が低すぎるのよ!あんたは!」
「じゃあ、やめとこうぜ? 僕も変な歴史は作りたくないんだよ」
「わかったわよ」
渋々飲み込んだ姉を見て内心は大盛りあがりしていた。
はずだったが……
冷や汗を出すその姿は持っている水滴まみれのコップみたいだ。
僕は今、ファミレスで顔も名前も知らない女子に質問攻めに遭っている。
ー時は遡ること二時間前ー
「洋太! はいこれあんたのスマホ」
突然部屋に入ってきた姉が僕の探し回っていたものをすんなりと渡してきた。
僕はもうクッションを四回もどけていたんだけど……。
てっきり、自分の部屋で最後使ったからここにあるかと……。
ここで一瞬の閃きで焦りだす。
そもそも、リビングにあったとしても僕が探していることは知らないはずだし、スマホを持ってきてくれるような人ではないだろ? 何か裏があって……。
スマホの画面を光らせた僕は衝撃的なものを発見する。
そう、婚活アプリだ。
入れた覚えがないと開いてみると、すでにアカウントがあった。
僕はドアを飛び出して姉の元へ駆け寄った。
「おい!! これどういうことだよ!!」
「んん? ていうかあんた早くしな?」
「はい?」
「集合時間1時間前だよー?」
まじかよこいつ。完全にやられた、だが少し思った。
これは面白いネタになるんじゃないかと。
今日は珍しくあいつら(池田etc組)と遊ばない日だから面白い話でも作っていこう。
自分の部屋に駆け込み着ていく服を選ぶ。
これがいいのか? ていうかサイズちっっさ! 最近服買ってないからだ! くそ! 女の子もいるっていうのに変な格好をしてたら最悪なことになる!
部屋を服で汚していく。こんなに服で迷うことがあっただろうか。
するとドアがまたガチャリと開いて、姉が入ってくる。
「どうせ困ってんだろ? 弟よ」
「はあ? べ、別に困ってなんか」
顔をそらし、斜め下を向く姿に呆れたのかヤツを呼ぶ。
「はぁ〜、ゆうちゃーん?」
足音とともにひょっこりと顔を出す。
「ん、どした?」
なんでこいつはまた僕ん家のいるんだよ。
「洋太が着ていく服がないんだって」
「ああ、そゆことね、俺の貸せばいいんだろ?」
「そゆこと、あんたも早く着替えて。駅調べておくから」
なんだ? いつもは面倒見が悪いせいか、この女がとても役に立つありがたい存在に見えるが、こいつのせいでこんな目に遭っているんだ。
少しだけ感心をし、今日の合コンに期待を寄せる。
もしかしたら、可愛い女の子と付き合えるんじゃないか? そんな甘い期待と電車に揺れていた。
いつもより街の人に見られている感じがするのはこの服のせいだろうか。
髪型もヤツに言われてセットをしたから、いつもより決まってるな。
無意識に髪を掻き上げてしまう。
待ち合わせの時間より10分ほど早く着いていた。
確かグループチャットでは窓際の席がいいって言ってたか?
ていうかなんでファミレスなんだ? なんか話し合って決まったぽいけど……。
みんなお金がないのかな。
ていうか俺のアカウントどうなってんだろう。
見てみるか。
するとカランカランという入店の音が聞こえた。
僕は下を向いて自分のアカウントを見ていた。って俺18歳ってことになってんなあ。
「お待たせしました?」
このの萌え声に僕は目を見開いて彼女らの方を見た。
白い清楚な服を纏いキラリとした綺麗な目とフランス料理で添えられているソースのような長いまつ毛に不覚にもときめいてしまった。男友達一筋の俺に!! 運命の、、、光が!!
スルッと彼女が座った席は僕の一個後ろの席だった。
ただの彼氏とのデートしている女性だった。
なんで俺の横で言ったんだよ、クソが! ていうか男の方は俺よりブスじゃねえか! 頭も悪そうだろ!
フランス料理の添えてあるソースをストローで吸ってそうじゃねえか!ちょっと太ってて……。
ふざけんな。
「すみません!待たせしました!」
来た!! 俺の恋が、、、ここから始まるんだ!!
話しかけて来たのはメガネをかけたぽっちゃりとしている、女性であった。
僕が想像したのは豚の顔面であった。
嘘だろ? 後ろの男性と逆になってんじゃねえか?
拒絶反応が質問を繰り出した。
「あ、あの、この席はグループチャットの集まりで、、その」
「あぁ、はい! 洋太さんですよね?」
あぁ終わった。これは、、この流れは……。
「「すいません! 遅れました!」」
続いて来た二人の女性も、簡潔にまとめるとデブブスと顔が干されている出っ歯。
あぁこんなもんだろうよ。
すると、携帯がブブブっと鳴った。
内容は 「ごめん! 大学で用事ができちゃっていけなくなったわ」既読5 11:34
そして、「俺も今日は行けそうにないわ! 5人で楽しんでくれ!」既読5 11:42
今の時間が12時30分だから……1時間前には言っていたのか。気づかなかった。
てことはこのゴミブスどもと僕だけかよ、、!! ふざけんなこいつら!! 事前にこのブスたちのこと知ってたんじゃないか? いやでも時間がおかしいからたまたまか?
「お名前はなんて言うんですか?」
「あええ? 本名ですか?」
「そうですよ」
「自己紹介的なことしましょうよ!」
「今日はよろしくおねがいします!」
やばい、こいつら僕の気も知らないで、、!!
傍から見たらこの状況は非常にまずい! きもぶす三人と僕……。 吐き気がする!
学校の奴らに見られたら大変だ早く抜け出さないと!!
「あっ注文なににしますかあ?」
「あ、いやっ僕は特に」
「なに〜特にって〜面白いね洋太くんは」
なにも面白くねえよ、、、!!
「すみません!注文いいですかあ?」
はやっ決めんの! 三人とも決まってんのかよ!
「すみませえん。これと、これと、これと〜」
料理名言えよ、、、!! もう「これ」って言葉聞きたくねえよ!!
「であとこれとこれで」
めっちゃ食うじゃん。そりゃそうな体してるよ。
「で洋太くんは?」
「ええっと、食べてきちゃったかr」
ぐう〜〜〜〜。
「……。」
「なんで嘘ついたのよ〜面白いね〜洋太くんは」
なんで空気読まないかな!? 俺のお腹は!! クソっ! こっからが地獄か。
閉じ込められた油の匂いには尋常じゃない汗と吐き気が出てくる。
ここだけクーラーが効いていないようだ。
はぁ……いつ帰れるんだろ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自宅に帰ってきたのはヨタヨタの疲労困憊のサラリーマンのような僕だ。
靴からは疲れからの異臭がする。僕が言いたいのは一つだ。
「この、、クソ姉貴ーー!!!!」
ご愛読ありがとうございます!
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