五十嵐蒼呀
蒼呀は1人北西に向かう、この世界にきた瞬間からこの方角へ向かう事は決めていた。現代に居た時から何か自分は普通じゃない事は薄々感じていた、普通の人達の考え方に対してもっともっと先をすぐに考え出せる自分は他人と違うようだと思い悩んだ時期もあったが、いわゆる思考加速だったり並列思考に似た感覚だとラノベに教えてもらうと、何故か異世界に対して懐かしさを感じはじめていた。
暫く走っていると、前から小鬼の群れが7匹現れた。
蒼「うん、倒し方も頭の中ですぐイメージできるな」
蒼呀のイメージはまず左の2匹を拳でワンツー、回し蹴りで真ん中の1匹、回った勢いで右へ飛び蹴りからの右ストレートで更に2匹、そこから大地を蹴り後方の2匹へ拳を叩き込む。まさにその通りに身体が動きその通りに倒した、イメージ通りだった為かスローモーションのような感覚であった。
蒼「身体が軽いな、空手を習ってたからか自然と攻撃が出来るな、しかしオーバーキルだな、もっと手加減しないとぐちゃぐちゃになるな」
言葉の通り全ての小鬼の頭部はスイカ割りの様に砕け散っていた。
蒼「ん?この先だな」
この世界に転移してきたその時から、声ではないが何か頭の中に鳴り響いてる。その方向へまた走り出すと、岩場へ到着した。
蒼「ここだな」
岩を跳んで上に上に登り何に呼ばれているのかを探ると岩の隙間に赤い羽のようなものが見えたので近づく、それを抱き上げた。
蒼「ドラゴンの子供か?」
外傷は見当たらないがなんだか弱ってるかんじだな、何故こんな岩の隙間に?と思っていたらドラゴンが薄目を開けるとハッキリと頭の中に思念で言葉が伝わる。
仔ドラゴン「僕の声聞いてきてくれたんだね」
蒼「ああ、だが俺は人間だが何故俺にお前の声が聞こえてるんだ?そしてお前は何故弱っている?」
仔「お母さんが居ない時に人間にここまで連れて来られちゃったんだよ、人間は3人居たけど魔物に囲まれて1人が死んでそれを見た2人が慌ててどっか行ったんだ、そして弱っている原因は僕は2日前に生まれたばかりで生まれてから10日間だけお母さんの魔力を貰わないと死んでしまうんだ、時間にするとあと2時間だと思う」
蒼「そうか、どっちだ?」
仔「あっち」
すぐさま走り出す。
蒼「何故流暢に話せるんだ?」
仔「超越者だからだよ」
蒼「俺に声が届いたのは?」
仔「んー多分因子があるんじゃないかな?」
蒼「因子?」
仔「君のご先祖とかが龍だったり、龍の加護をもらったか?ステータスは見た?」
蒼「そういえばそんなシステムだったな」
「ステータス」
五十嵐蒼呀 Lv36
種族 龍人
職業 護り人
身体能力 Lv5/10
魔力 Lv2/10
無属性魔法 Lv1/10
時空魔法 Lv2/10
地球負荷経験値 2085372ポイント
蒼「龍人だな、これのお陰でお前の声が聞こえてきたようだな」
仔「龍人だったんだ、僕の声が聞こえてるんだからまぁその位が普通か」
そうこうしているうちに一際目立った山が見えてきた、蒼呀は速度を上げて山を駆け上がる。
蒼「ふぅ、だいぶ駆け上がってきたから空気が薄いな、ところでどの辺なんだ?お母さんは」
仔「もう少し行くと山頂の一段下に火口があるんだけど、その穴にお母さんが居るはず」
蒼「わかった」
火口へと入ると真っ赤なドラゴンが待ち構えていた、大きさは15メートルから18メートル位あるであろう大きさであった、火口へ入るとギロリと睨みつけてきた。
母「ん?珍しい気配ね貴方、で坊やを返してくれるのかしら?」
蒼「ああ、早く魔力を頼む」
母「わかったわ、坊やをこちらへ」
枝葉で出来た寝床に仔ドラゴンを寝かせると母龍はすぐさま抱き寄せ薄っすらと体が輝き出した」
母「危なかったけど、これでひと安心ね。ごめんなさいね、改めてお礼をするわ我が同族よ、世界が揺らいで少しの間上空から様子を見ていたのだけれども、その間にうちの仔が攫われてしまうとは思わなくて油断していたのよ、揺らぎのせいで繋がりが断たれた事もあって時間も残されてなくて絶望していたのだけれど貴方のおかげで助かったわ」
蒼「自分の直感に従っただけだ、ところで同族とは俺も同じ姿になるのか?」
母「今はしないと言っておきましょうか」
蒼「含みのある言い方だな、何かのキッカケでなるかも知れないということか」
母「そうゆう事よ、私は人型にもなれるのよ、坊やは暫くレベルを上げないと無理だけども、そう遠い話では無いわよ、私達超越者は世界を安定させて星の力を消滅してしまわないように調整をする立場なのよ」
蒼「何故俺に重要な情報を教えたんだ?敵の間者であったならば貴方達が危険に晒されるところだぞ」
母「あら、そうね、でも困っている坊やを届けてくれて私を目の前にしても冷静な貴方が間者であれば私の失態だけれども、何かをするなら私が調整に乗り出すから坊やの命の恩人だとしても貴方の生命の保証はできかねるわね」
蒼「ははは、あんたには勝てそうも無いな、まあ子供は無事届けたから俺はこれで…」
蒼呀は初めて顔を緩めてみせ、この場を去ろうとしたが母が言葉を遮る。
母「待って、貴方の雰囲気はこの世界のものでは無いのは明白、しばらく私に付いてこの世界で生きて行けるようにしてあげますよ?」
蒼「何故そこまでしてくれるんだ?」
母「簡単なことよ、坊やの生命を救ってくれたんだから貴方の助けになるのは普通だと思うのだけど」
蒼「そうゆう事ならしばらく厄介になろうかな」
仔ドラゴンが落ち着いたのか目を覚まして蒼呀に語りかける。
仔「龍人のおにいちゃんしばらく居てくれるんだ、僕もあと8日経てばおにいちゃんの手助け出来ると思うから、恩返しさせてよね」
蒼「ああ、頼む」
蒼呀は母ドラゴンにこの世界がどんな世界か大体教わった、母ドラゴンも仔が生まれるまでは人型になり人里へと幾度も足を運んでいたので通貨やら魔物がいるやら人族からエルフ、ドワーフなど多様な種族が入り混じりながら人同士でも争っていたり冒険者なる職業やダンジョンの事なども教わる。
母「さぁ今日は魔法についてね」
蒼「ああ頼む、あちらの世界ではまったくない事象だったからな」
母「でも貴方は既に身体を廻る魔力を感じているわね」
蒼「ああ、生暖かい何かを感じるな」
母「あとは貴方のレベルならば簡単よ、無属性ならまず身体能力を魔力で強化する魔法があるから、貴方の身体を巡る魔力と使う魔法のイメージで発動するわ、まあまずはやってみましょう」
蒼「わかった」
早速言われた通りに魔力を感じて頭の中でイメージする。
『身体強化魔法』
身体が赤いオーラの様なものが覆い自身でもかなりの強化がされているのがわかる。
蒼「これが魔法か、この世界に来ただけでもかなりの強化具合だったが、これは想像以上の強化だな」
母ドラゴンに地球負荷経験値というものについて聞いてみたが知らないようだったので、ステータス画面のポイント部分を何気に指でなぞる、すると注意書きのような文面がでてくる、(このポイントはLv50にならないと使用できません)何に使えるのか知りたかったんだがとりあえず後だな。あとは街の様子を聞いたがあれは江戸とかのイメージだったな、だが港町は外人と呼ばれる他種族によりかなり洋風みたいだった。
蒼「とりあえず腹が減ったなぁ」
思わず口に出てしまった。
母「あら、そうね坊やは10日間は食べないから気が付かなかったわね、今獲ってきてあげるわ、近くに湖があってそこの水棲の魔獣が人間の口には合うかもしれないわね、待っててね」
蒼「ああ、ありがとう」
俺は自分の仔でもなかろうに凄く気配りをしてくれる、親がいたならばこんな感じなのだろうと思う。俺は孤児院の出なので院長には優しくされたがそれはやはり気を遣われている感じであったなあと、母ドラゴンと対峙していて思ったことであった、しかし孤児院の暮らしも好きではあったので後悔は無い。
母「待たせたかしら?今焼くわね」
と獲ってきたのはワニに似た魔獣であった、次の瞬間母ドラゴンが炎のブレスをワニに向かい吐く、目の前の光景に唖然とするが、ハッと我に帰り目の前のワニを見ているとジワジワと炙られて良い匂いがしてきた、どうやらこれは弱火でじっくり炙っているようだった。
母「さっ出来たわよ、召し上がれ」
蒼「ありがとう、いただきます!」
美味いは美味いが塩か胡椒辺りがあると更に美味くなりそうであった。
母「そういえば貴方の詠唱は随分懐かしい言語を使うのね、私が仔の時の超越者が好んで使っていたわね」
蒼「そうなのか、俺が居た世界の言葉でも無かった言葉が頭の中に浮かんだだけなんだが、何故今は使われてないんだ?」
母「そうね、今いる超越者は聴けるけどその言語を喋れないのよ、演算能力が高いとされた言語にはかなり濃密な魔力や精神力が費やされているのよ、だからその言語で発動した魔法は通常の言語よりも強くなっているはずなのだわ」
蒼「そうなのか、自分では比較できないからわからないがどのみちココで寝坊助が起きたら一緒に強くなれば、言語が違うから強いと言われない位のレベルになれば余計なトラブルには巻き込まれなくなるハズだからな、あと8日は自主練だけにしておくよ」
と言うわけで、仔ドラゴンの生後10日の期間は己の出来うる自主練をして待つ事にした。
仔ドラゴンは漸く幼児期の期間が終わりを迎え人が背負える大きさだったのが逆に人がなんとか乗れる位の大きさになっていた、こんなのに初見で遭遇したら死を覚悟しなくちゃならないと思う程だ。
仔「お待たせお兄ちゃん、早速僕にとっての初級ダンジョン行こっ」
蒼「ああ、そろそろぼっちは飽きてきた所だったからな、俺も人生初ダンジョンだからな腕が鳴るぜ!」
装備などは母ドラゴンが冒険者をしていた時のお下がりを貰った、仔ドラゴンは全てが鉾であり全てが盾なようで装備など不要らしい、しかもここ数日ですっかり家族の一員になった気がしていて、仔ドラゴンの事も弟ができたような気がしていた。
ダンジョン入り口
仔「わー、これがダンジョンなんだね、ワクワクしてきたよ」
蒼「ああ、最速で突破しようぜ」
仔「うん、さぁいこう!」
ダンジョンへ侵入した、薄暗いが若干壁が光っているので明かりなしでも進める、小手調べとばかりに小鬼の群れが現れる、合計8匹いたが仔にブレスを吐かれ即死だった、
蒼「生まれたてなのに強すぎだろ(笑)」
仔「えへへ、凄いでしょ?」
得意げにしている、更に奥へ進むと最初はチョット広い洞窟程度だったがだいぶ開けてきた所で2足歩行の犬の様な魔獣が何匹もいた、その奥には一際大きな個体も見える、仔ドラゴンに雑魚は任せたと頭の中で思ったら繋がった、初日に出会った時に使えたから試してみたらやはり使えたと思いそのまま走り出す!ピンチになったら教えてくれと念話をしたらピンチって何?と返された(笑)通じる言葉とそうで無い言葉がかなりあるなと思いながら危なくなったら教えろと念じ直す。
蒼「身体強化魔法」
自身を強化し群れの長であろう個体に向かう途中の子分達の動きがスローモーションの様だったので難なく斬り捨てその様子を見た長が素早く構える、魔獣の知能は高いのかなと思った、急所であろう胸と耳を出した兜を被り、青龍刀に似た剣を持ち盾まで装備していた、自慢の爪も効かない敵がこのダンジョンには居るのかもしれないと思いながら素早く剣を持つ側へ回り込み相手の剣戟を受け流しそのまま勢いよく地面に青龍刀が刺さった、その腕を駆け上がり一気に首を跳ねる!噴水のように血が溢れたが素早く胴を蹴り後方へ跳んでかわす、ほぼ壊滅状態の群れが散り散りに逃げていくが背後から無情のブレス、俺も追撃をして斬り捨てる、何匹かは逃げられたがまあ上々であろう。
仔「ごめん、何匹か逃しちゃった」
蒼「気にするなよ、いったい床に何匹丸焦げになってるんだよ?あとは爪と牙の跡とこれは尻尾でひしゃげてる感じか?これくらいなら無双だな」
仔「えへへ、褒められるとなんだか嬉しいね」
照れながら尻尾をビタンビタンしている、かなり嬉しそうである。
蒼「ところでコイツらはなんて奴等なんだ?俺の世界ではコボルトってのに似ているが……」
仔「犬人族だね、魔素の影響で知性的になった犬が二足歩行で人間を襲う種族でお兄ちゃんが最初に向かっていったのがその進化先の上位個体だね、亜種とでも言っておこうかね」
などと話しながら進んでいくとカエルみたいな魔獣が現れた。
仔「あっ、コイツは僕に任せて!」
突然叫んだ瞬間ブレスを吐く、いつもより弱火だなと思うといい匂いがしてきた。
仔「コイツら美味いんだよ?食べよっお兄ちゃん」
と嬉しそうな仔ドラゴンだが見た目がカエル………
蒼「色々な知識があるのはなんでだ?」
仔「ん?何万年前から受け継がれてきたからだよ?でも古代の言語は今の僕ではいまいちわからないよ、お兄ちゃんも多分受け継がれているはずだよ?あーでもその姿だとわからないのかな?レベルを上げて解放しないと思い出せないのかも、それより冷めちゃうよ?」
せっかく意識を逸らしたのに、まあ確かにお腹は空いているが、渋々食べてみるとなんと美味い!鶏のモモ肉に似た味わいだった。
蒼「美味いな」
仔「でしょ」
満面の笑みであった。お腹も膨れたしそろそろ出発しようと腰を上げると目の前に黒い影がいつの間にか現れていた、同時に2人は臨戦体制へと移る。
影「ほぅ、強者の気配を感じて来てみれば龍種に出くわすとは、そう言えばここはフィルメイア様の管理領域でしたね、仔を成したとは知りませんでしたがお初にお目にかかりますよ次期女王よ、そして隣の方は不思議な雰囲気の方ですね、今は争いに来たわけではないのでそんなに警戒されなくても平気ですよ?」
あきらかに強敵の重圧が隠す素振りもなく溢れ出ている、というか待て待て待て次期女王様?多分母ドラゴンの名がフィルメイアだと思うが、確か坊やって言ってたよな?普通坊やってのは男の子じゃないのか?弟みたいだと思ってたから目の前でも裸になって水浴びしてたし、扱いもなんとなく雑だったし、何より僕っ娘属性かよ。などと考えながら
蒼「俺達に何か用なのか?」
格上であろう黒い影に覆われた何かに話しかける。
影「私の用事はもう済んだので失礼するよ」
あまり相手にされず影はその場から消えた。
仔「お兄ちゃんなかなか度胸あるね、アイツ戦う気が合ったら多分2人とも死んでたよ?」
蒼「アイツは何者だ?てゆうか雌だったのか?フィルメイアってのは母の事か?」
矢継ぎ早に質問をする。
仔「アイツはこの世界と対をなす闇の住人だよ?しかも上位の存在だったね、僕は一応雌だよ?お兄ちゃんが出来たみたいで嬉しかったんだ、だから死なせたく無いからやり過ごそうとしたのに話し掛けるんだもん、フィルメイアは母の名だよ?僕の名はリメルアだよお兄ちゃん、そんな事より先を急ごう今日中にこのダンジョンは踏破したいんだから」
対をなす闇の住人からわからないが、しかもやはり雌だったか………不覚!今更2人の名前が判明するとも思わなかったがまあいいか、リメルアの言う通りさっさとBOSSでも何でも倒してクリアーしてやるか!
蒼「ああ、行こう!」
その後も小鬼や蝙蝠や蜥蜴などの魔獣を撃破して行く、あの影は別にこのダンジョンの魔獣が目的ではなかったということか?なんの目的だったんだろう?と考え事をしていると
リ「お兄ちゃん!蜘蛛の魔獣が来るよ!」
蒼「お、おう!」
魔の抜けた返事をしてしまう、だいぶ広い所に出てきたな、しかもココであの大きさの魔獣か、もしかしてBOSSかもしれないな気を引き締めていこう。リメルアが炎を吐くがかなり足が早い敵なので難なく躱される、俺も身体強化魔法を発動させながら蜘蛛の魔獣と並走しながら様子を伺う、リメルアも物理攻撃に転じて行手を阻もうとするが糸を出し躱す、こいつは躱してばかりで未だ攻撃の手を見せない、油断は出来ないなと思った瞬間目に見えていない糸に脚を取られたと思ったら背後に蜘蛛が迫るそして尾から毒のありそうな棘が出てきた、足元を炎が舞い動ける様になり危機一髪で躱す!すぐさまこの一週間で身に付けた時空魔法を叫ぶ『空間演算』今までもなんとなく敵の動きは予測出来ていたのだがこの魔法は現在のレベルでは魔力で半径10メートルの範囲の7秒先の出来事を先読み出来る魔法であるので蜘蛛の先回りは容易であった、行く先へ素早く移動して頭部へ一撃が入り蜘蛛は絶命した。
蒼「ゴホッ!」
リ「お兄ちゃん大丈夫?」
咳と共に少し吐血した、フィルメイアからはこの魔法はもう少しレベルを上げてから使う様にと言われていた魔法であった、身体が魔力を大量に吸い消費し続ける為負担が大きいのだ。
蒼「ああ、少し呼吸が苦しいだけだ、ハァハァ」
リ「早く転移陣で帰って休もう」
蒼「そうだな、流石に疲れた、横になりてぇ」
蜘蛛がいた広場より奥に小さな空間がありそこに魔法陣が光っていた、ちなみに討伐部位やドロップアイテムなどは事前にフィルメイアに教わっており、時空魔法による収納魔法に入れてある、無事ダンジョンの入り口の脇にある小部屋へと転移してから帰路へ。
ア「あらあらまさか1日で踏破するとは思ってなかったわ、蒼呀は言い付けを守らずこの有り様なのね、まあいいわ回復薬を飲んで暫く眠りなさい、話はそれからよ」
蒼「ああ、すまない」
リ「早く回復して次のダンジョン行こうね、次行けばレベル50を越えるはずだから人型になれるはずだから」
蒼「楽しみにしてるよ、先に休ませてもらうよ、おやすみ」
帰ってきて早々回復薬を飲んでから横になり目を瞑るとすぐに眠れた、この世界に来てからまだ10日も経ってないが、こんな濃厚な日々は想像できなかった、色々あったがあの影が1番気掛かりだな………