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石川陽葵 桜庭涼 早乙女奏

 3人は元から仲良しで、こっちに来ても一緒に行動しようとくる前から決めていた。皆んなと別れてから真っ直ぐ南に向かっていた。歩きながらステータスをチェックしてみる。

 『ステータス』!!!

 

 石川陽葵    Lv14

 種族      ハイエルフ

 職業      なし

 身体能力    Lv2/10

 魔力      Lv2/10

 風魔法     Lv2/10

 水魔法     Lv1/10


 地球負荷経験値 1688752ポイント


 桜庭涼     Lv16

 種族      鬼人

 職業      なし 

 身体能力    Lv3/10

 魔力      Lv1/10

 無属性魔法   Lv1/10

 雷魔法     Lv2/10


 地球負荷経験値 1721359ポイント


 早乙女奏    Lv14

 種族      猫人

 職業      なし

 身体能力    Lv2/10

 魔力      Lv2/10

 土魔法     Lv適性/10

 神聖魔法    Lv1/10


 地球負荷経験値 1695135ポイント


 陽「えっ私エルフだったんだ!びっくりした、だから胸ないの?悲しみ」

 奏「チョット陽葵、涼もいるんだから!まぁうちも猫人て、まぁやたら猫寄ってきてたけど…」

 涼「俺オーガだよ?なんか強そう!」

 陽「ところで魔法どうやるんだろ?誰かできた?」

 奏「んーんー、うちもなんもでない涼は?」

 涼「俺もなんら反応なし!なんか呪文かキッカケがあるんじゃないかな?一応落雷のイメージを頭の中で作り上げたけど出なかったな、まぁとりあえず2人ともどれだけやれるか俺に拳を打ち込んでみ?」

 そういいながら両手の掌をボクシングでいうところのトレーナーのポジションをとる。

 陽「思いっきりいくよー!せーの!!」

 パァン!!!

 涼「痛って!」

 陽「ゴメン、大丈夫?」

 涼「あぁ、まぁ平気ビックリしただけ」

 いやぁ真面目にびびったよ?女の子のパンチじゃ無いし油断してた俺も悪かったな、次はしっかり構えないと怪我するよな。

 奏「涼準備はいい?うちも本気でいくよ?」

 涼「お、おぅ!」

 パァン!!!

 今度こそ油断せず受けきったよ、油断はしてないけど痛いもんは痛い、まぁ顔にはださんけど(汗)

 涼「2人ともこれなら油断しなければ自分の身は自分で守れそうだな」

 心の中ではもうか弱い女の子だと思わないと決意を固める、そんな感じでいつもの調子でふざけあいじゃれ合いを繰り返しつつ歩いていると正面の腰高まである葦がカサカサと何かの生物が移動している気配がする、3人に緊張感が走る少し掌が汗で湿ってきた次の瞬間カエル?いやカエルにしてはデカいなこれは魔物なのか?いや魔物だろう。

 奏「うちに任せて」

 と積極的に前にでて臨戦体制にはいる奏、武器も持たずにジリジリと間合いを詰めていく。その刹那

 奏「ふっ」

 大地を蹴りカエルの魔物の眉間へ見事な一撃!反撃もなく倒れ込んだ、この娘なかなかやるなと陽葵と涼は心の中で思った、特に陽葵はカエルが苦手だったので凄く嫌な顔をしている。

 陽「うわぁ、やったねぇ奏、手は大丈夫?」

 奏「ヤバいかも(笑)なんかぬるぬるするよ〜」

 陽「ちょッこっちこないでよー、きゃぁぁあ」

 まるで学校の休み時間かのようにじゃれ合う二人。

 陽「もうマジで止めてよー、早く洗ってきて」

 奏「だって水場無いから陽葵で拭かなくちゃ」

 と邪悪な笑みを浮かべて陽葵を追いかける。それをいつもの様に生温かい目で見守る涼。

 涼「はいはい、そこまで。まだ敵いるかもだし油断すんなよー。」

 といってるそばからまた葦が揺れ動く、また3人に緊張感が走る、中でも陽葵は奏を盾にしている始末。

 奏「手がぬるついてるから、またうちがヤル!」

 奏はやる気満々だ。次の瞬間小さい影が草の隙間から出てきた、奏も飛び出す!

 奏「うわっ!」

 奏が臨戦体制を解き小さい何かを抱き上げた

 陽「チョット奏、まさかカエルを私にけしかけようとしてないよね?」

 涼「おいおい、マジでふざけてると怪我するからな」 

 奏「いやいやぁ、この子は渡さないぞ」

 陽・涼「ん?」

 2人が目を合わせる、そして奏の正面に回り込む。何を抱き上げたんだろうと近づいてみる、すると黒髪の小学校1.2年生位の子供のようだ、更に近づくと男の子だったしかもめちゃくちゃ可愛い!

 陽「ちょっと!奏!あんた手がぬるついてるんだから私が代わりに抱っこする!代わって」

 奏「えぇ、やだよ」

 陽「やだじゃない、なんだか震えてるじゃない?一回離して」

 奏が渋々抱きしめてた力を緩める。そして涼がしゃがみ込む。

 涼「俺達の言葉わかるかな?」

 子供「ひっく…うん…ひっく」

 泣いている

 涼「俺は涼、で今抱きしめてたお姉ちゃんが奏お姉ちゃん、後ろにいるのが陽葵お姉ちゃん、で君の名前とどうしてココにいるのか俺達に教えてくれる?」

 全員が子供を中心にしゃがみ込む、深刻な状態だと察してさっきまでのふざけた雰囲気はすぐに消えた。

 子供「僕は凛太郎(りんたろう)、お母さんと弟が悪い奴らに捕まって僕だけお母さんが逃した…ひっく、お姉ちゃんたちは悪い人?」

 奏「んーん、違うよ凛太郎だから凛君ね。凛君はどっちから来たかわかる?」

 涼「おい、奏…」

 と言葉を発した瞬間奏と陽葵に睨まれた!まあわかるよ?俺だってこんな小さな子供が泣いて迷子になってるんだから、俺的にはまだこの世界がどんな世界かもわからず敵の強さもわからずまた、対人戦闘になって果たして躊躇なく相手を制圧もしくは殺害する事がこの2人に出来るのかも疑問だし、できなかったときは俺が守るしかないけど相手の人数もわからないしな。

 凛「あっち」

 後ろを振り返り右の方向を指差した。

 涼「悪い人何人かわかる?」

 凛「…‥さ…3人、助けてくれるの?」

 涼「あぁ、任せとけ悪い奴らはやっつけてやるよ」

 3人がアイコンタクトで頷く。しかし子供を置いては行けないから敵の近くまで行って待機させるか。

 涼「よし!行こう!」

 奏が凛太郎を抱っこして先頭に涼、次が奏、後方警戒は陽葵の布陣で慎重に進む。

 涼「ストップ」

 どうやら馬車に凛太郎のお母さん達がいる様で盗賊?みたいな奴等が逃げた凛太郎を探しているような雰囲気だ。しかし数は3人凛太郎が見落としてなければ全員揃っている事になるな、振り返り2人に合図する。

 涼「行くぞ!」

 陽・奏「うん!」

 相手は油断してる感じなのでこちらの方向から視線を逸らした瞬間一気に距離を詰めて1番体のデカいやつを涼が蹴り飛ばす左が奏右が陽葵が殴りかかった!

 盗賊「ぐわぁ」

 思っていたより盗賊が思いっきり飛んで大木に叩きつけられた!!

 涼「えっ?」

 陽「えっ?」

 奏「おりゃ!」

 涼・陽「ん?」

 1人だけオラオラ系がいるようだが?

 盗賊は各々一撃で気絶?死んだ?確認してないけどとりあえず凛太郎を奏が迎えにいき、涼と陽葵は馬車の扉を開けて救出作業をする。お母さんと抱っこしている赤ちゃんと20代前半位の女性が1人全員足枷を付けられていたので盗賊達を順番に回り鍵を探し当てるそのまま足枷を外す、ちょうど盗賊も2人生きていたようなのでコイツらに足枷を付ける。

 凛「お母さん」

 母「凛太郎!あぁ良かったもう駄目かと思ってたけど本当に無事で良かった、あなた方が助けてくださったのですね?本当に有り難う御座います。恩人様のお名前を頂戴しても宜しいですか?」

 奏「うちは早乙女奏といいます」

 陽「私は石川陽葵といいます」

 涼「ぼ、僕は桜庭涼っていいます」

 奏「僕なんて初めて聞いた気がする」

 陽「本当」

 母「奏様、陽葵様、涼様で宜しいかしら、申し遅れました私五百雀楪(いおじゃくゆずりは)と申します、この子は天馬(てんま)そして侍女の(もみじ)で御座います凛太郎の安否が気がかりで不安でいっぱいだったのですが刺客まで退治してくださるとは」

 奏「いえいえ凛君が困ってたから少し力を貸しただけです。大した事はしてません、本気で殴ったら飛んでっただけですし(笑)」

 陽「そうですよ、困った人がいたら助ける、当たり前のことをしただけです」

 椛「失礼しました、私五百雀家に遣える侍女の椛と申します移動中に刺客に襲われ無様にも捉えられてしまっていたのです、楪様、凛太郎様、天馬様共々助けて頂き誠に有り難う御座いました」

 楪「生命の恩人の御三方に御礼もしたいので、急ぎでなければご一緒願えませんか?」

 すっかり凛太郎は奏にベッタリで潤んだ瞳で奏を見上げる

 凛「お姉ちゃん来てくれないの?」

 ドキューンいや、そんな瞳で見つめられちゃったら断れませんが!!!2人に強めの目配せをする。

 涼「まぁ急ぎでは無いので大丈夫ですが過剰な接待はこちらも緊張してしまうので程々でお願いします」

 陽「そうですね、まだ敵が襲ってこないとも限らないので護衛の意味でも送り届けた方がいいと思いますし行きますか」

 楪「そう言ってもらえると助かります、では馬車の中にご一緒に」

 涼「あっ僕は椛さんに馬車の扱いを教わりたいので

御者の席でいいですか?」

 椛「わかりました、馬の扱いを丁寧にお教え致しましょう」

 涼と椛は御者席へ、残りは馬車の中へ乗り込む。

 涼「そういえばあの刺客の2人と遺体はそのままでいいのですか?」

 椛「はい、一応縄で縛っていますし先程信号弾を上げましたので御庭番衆の誰かが対象してくれるはずですので安心して下さい。では出発しますね」

 馬車は一路五百雀家が納める領地へと進んでいくのでした。


 五百雀家応接間へ通される。

 椛「こちらで暫くお待ちください、足は崩しても大丈夫ですので楽になさってて下さい」

 涼「椛さん色々ありがとうございました、まだ教わりたい事もあるので後で3人で教わる事は可能ですか?」

 椛「私が教える事が出来る事柄であればいつでもお教え致しますよ、では」

 と、椛が退室して3人になる。

 奏「なんか涼鼻の下伸びてたけど椛さんみたいな美人さんが好みなの?」

 陽「そうそう御者習いたいとか言いながら仲良くなったみたいじゃない?」

 涼「そうゆう事じゃないだろ?確かに椛さんはメッチャ美人だけど彼氏か旦那さんいるに決まってるだろ?しかも、この世界の初めて出会ったキチンとした人達なんだから情報は大事でしょ?あと魔法とかの使い方も知りたいんだから知ってる人に教えて貰うのは普通でしょ?」

 陽「ま、そりゃそうだよね折角の機会逃す手はないか」

 奏「まぁ凛太郎にも懐かれちったし、でもうちらお金無いからさなんとか稼ぐ方法から教えて貰わないと餓死するよ?」

 涼「それな、1番大事だよね今日の宿もお金無いと泊まれないし、この街の外に野宿になっちゃうよな」

 陽「あっお金ならさっきの悪者から奪ってきたよ?あと腰刀?みたいな刀とこの辺の地図持ってたから拝借した(笑)」

 奏「nice!陽葵!うちはいい親友をもったようだ」

 と(ふすま)が開いた。

 男性「お待たせ致しました、我が領の当主五百雀久遠(いおじゃくくおん)に御座います。

 とお付きの男性が紹介したのち大柄の男性が入ってきた。玉座へと座る。

 久遠「この度は我が妻と倅らを助けて頂き心から御礼申し上げる。ところで其方らは外人であられるか?」

 涼「げじんとはなんですか?」

 久「外人とは我が大和國の外洋から来た者達の事なのだがそれも知らないのであるか?」

 3人は目を合わせて頷く。

 涼「僕達は異世界から転移して来たこの世界ではない世界からやってきました、なので皆さんと着てる服も違いますし、言葉も多分少し違いますねあとはこの世界の常識などは全くわかりません」

 久「なるほどのぅ、では褒美と言うとえらそうじゃが、我が家族を救って貰った報酬としてしばし我が領にて知識を得てはいかがであろうか?どのような事が知りたいか分かれば最適な人材で対応させて頂く、勿論急ぎの旅であれば引き止めるのも憚れる(はばかれる)のじゃが」

 涼「急ぎの旅ではありません、なにぶん未知の世界ですので御言葉に甘えたいとおもいます。早速なのですがこの世界での僕達が出来そうなお金の稼ぎ方と街の宿などを教えて下さい」

 久「ふむ、稼ぎ方は多岐にあるが其方らは強者のようなので冒険者組合がよいと思うぞ、まぁ当面は我が家の食客として空き部屋を用意するので旅に出るその時まで遠慮せず甘えて下され」

 涼「ありがとうございます、そう言って貰えると助かります」

 久「早速案内させよう、千代丸(ちよまる)おるか?」

 千代丸「はっ、ここに」

 久「大事な客人故丁重に頼むぞ、家臣らにも伝えておけ」

 千「はっ」

 涼「五百雀様、何から何までありがとうございます、無作法もお許しください」

 久「なんの、全く気にしておらんから其方らも気にしないで貰いたい、では失礼する」

 陽・奏「本当にありがとうございました」

 と言うとニコニコしながら久遠は退室していった、きっと忙しい中時間を作ってくれたのだと察する。千代丸さんに部屋へ案内される1人1部屋広さは8畳ほどだろうかあまり広すぎても住み込むわけではないし荷物も背負ってきたリュック位なのでこれでも広い位だと感じた。とりあえず落ち着ける空間って大事だなとしみじみ思う、しかしゆっくりはしてられない知らなくてはならない事は山積みなのだ。


 千「皆さん汗を流されてはいかがでしょうか?着替えはこちらでご用意いたしましたので」

 陽「えっ!お風呂があるのですか?」

 千「はい、御座います」

 奏「ありがとうございます、今1番したい事です」

 涼「色々あって汗だくだったのでありがたいです」

 3人は目を輝かせている。奏に関してはシャンプー、コンディショナーもある。浴場へ行きはしゃぎながら湯を堪能したあと、準備して貰った着物の様なものに袖を通す、そして部屋へと戻った。

 千「失礼致します。お食事の準備が出来ましたのでこちらへどうぞ」

 千代丸さんが3部屋を回り呼びに来てくれた、廊下を歩きながら千代丸さんに聞いてみた。

 涼「千代丸さん聴きたい事があるのですが?」

 千「はい、なんなりと」

 涼「まず世界的な背景が知りたいです」

 千「はい、まずこの國は大和國といいますがこれは島国となっている範囲だけでございます、海と呼ばれる水に満たされた先にまた違う大陸がありそこには我々大和人とは違った種族の方達がいらっしゃいます、代表的では御座いますが例えばエルフと呼ばれる主に森などに住み自然と共生している方ですね、挙げればキリがないのですがドワーフや魔族などといった方々が戦などをしていたりします、我が國にも手順を踏んだ外人の方も数多くいらっしゃいますが不法に入國して犯罪を繰り返す組織もあります、おっとお話はまた今度にでもごゆっくりお食事をお楽しみ下さい」

 涼「勉強になりました、ありがとうございました」

 千代丸は一礼してその場をあとにした。3人は部屋の入り口らしき所から中へ入ると、楪さんと凛太郎が座っていたその後ろに椛さんと天馬が入っているであろう稲藁などで編まれた嬰児籠(えじご)と呼ばれる籠で寝ているようだ。

 楪「ささっ遠慮せずこちらへいらして下さい。お酒は嗜みますでしょうか?異世界ではいかがでしたか?こちらの世界では15歳からお祝いの度に呑みますのでお嫌いでなければどうぞ」

 奏「はい、ありがとうございます呑ませて頂きます」

 涼「おま…」

 陽「まぁ日本じゃないんだし法律も違うでしょ?だって15で大人だと過ぎてるわけだし、涼も呑んでみたいでしょ?」

 奏「うんうん、ほら涼もぐい飲みもって後ろのお姉さんに注いで貰って」

 涼「うん、まぁ」

 配膳の女性がお酒をついでそれぞれが飲み物を手にした。

 楪「ではわたくしから一言、皆さんがいらっしゃらなければこうして一緒に食卓を囲むことも出来なかったと思います、重ねて御礼申し上げます。久遠より食客として皆さんを迎えたと聞きましたのでどうぞ遠慮せずお過ごし下さい。では料理も冷めてしまいますので、この出会いに!」

 皆んな『この出会いに!!!!!』

 3人はグイッといくと一気にカーッとなった。

 椛「あっみなさん大和酒はいきなり飲むと…」

 手遅れである。空きっ腹に度数の高い大和酒………世界は廻る!

 奏「えへへぇなんれすかコレは?おいひぃれすねぇ」

 涼「あっ美味しいね!」

 陽「ん〜床と天井が逆になって…うっぷ」

 涼は強そうだ、あとの2人はまぁ…

 椛「涼殿以外は違う飲み物を用意した方が良いですね」

 楽しい夕食を食べながら覚悟を決めてこの世界に飛び込んできたのに初日から宴会みたいな事していて凄い展開だなと思いながら今はこの瞬間を楽しもうと思った所で其々が記憶無く朝を迎える。

 陽「うっ頭痛い」

 奏「なんだろ?うち半裸になって凛太郎抱っこしてるけど覚えてないな」

 涼「いや〜朧げに記憶ある位でなんか酒こわっ」

 陽葵は余り強くなさそうだ、奏はなんだかんだ二日酔いにはなってないが癖があるタイプか、涼はさすが鬼人といったところか?それぞれのへやで各々が起きだす。

 千代丸「あっ、みなさんもう起きましたかお早いですね(笑)朝食は食べられそうでしょうか?」

 陽「いえ、私はちょっと無理ですねスミマセン」

 奏「うちは凛君と行きます」

 涼「僕もいただきます」

 陽葵は千代丸から二日酔いに効く粉薬を貰って部屋へ帰って行った、奏は凛太郎を抱っこして涼と共に浴衣姿で朝食を摂りに行く。少しはだけた浴衣姿に涼が思わず(色っぽいな)と思ったが

 涼「奏、その、少し浴衣直した方がいいぞ?凛君は預かるから」

 奏「ん?あっ!チョット凛君お兄ちゃんのトコ行っててね。なんか見たの涼?」

 涼「いや、(汗)見たと言うか見えたと言うかゴメン」

 奏「いやそこはありがとうございましたでしょ?得したんだから、それともうちの肌は見ると毒なのかしら?あっはっはっは、でも、勘違いはすんなし」

 涼「はいはい、奏は朝から通常運転だな、でも凛君の教育にはまだ早いからなちゃんとしてくれよ?」

 奏「そうだね、ごめん。凛君はなんでうちと寝てたの?うちが無理矢理攫ってきた?」

 凛「僕のことは凛でいいよ?奏お姉ちゃん、昨日ね、奏お姉ちゃんがね、なんだかふにゃふにゃになってね、僕が隣に行ったらね、『ちゅかまぇたぁ〜』て言われてね、お母さんが今日は奏お姉ちゃんと一緒に寝なさいってね、言ったからだよ?」

 奏「そっか凛は嫌じゃなかったの?うちの事も奏と呼ぶ事を許可しよう、これは友達じゃないとあんまり呼ばせないから特別だぞ」

 凛「嬉しかった。奏と僕が友達…?」

 奏「そっ、これは栄誉ある事なのだよ?あーはっはっは!」

 凛「うん、友達!ありがとう奏」

 奏「どういたしまして。ところで涼浴衣なおってる?」

 涼「あ、あぁ大丈夫」

 奏「じゃぁ凛おいで」

 凛「うん」

 再び歩き出し昨日夕飯を食べた部屋へと着いた、先に行っていた千代丸さんが指示してくれていたらしく私達3人の食事が並べられていた。

 奏「さっきまであんまり食欲なかったけど美味しそうな匂いでお腹すいちゃった、凛も食べよ」

 凛「うん」

 それぞれ畳に座布団が敷かれた前に個人用テーブルがついている上に朝食が置かれている、ご飯にだし巻き玉子とシャケっぽい魚としじみの味噌汁とお新香

 配膳の女性「おかわりも御座いますので遠慮なく申しつけてください」

 奏・涼「ありがとうございます。大丈夫だと思います、ではいただきます」

 楽しく朝食を食べている一方の陽葵。

 陽「うぅ、初めてのお酒飲み過ぎだったかな?まず空きっ腹だったのが多分良くなかったんだよ、なんかで聞いた事あるし、うぅ」

 美味しく食事をした2人は凛太郎と一度別れ部屋に戻り新たに用意された着物っぽい服に着替え、布団をたたみ荷物の整理をしていたらお昼近くなっていた、この世界では1日2食らしい、3時におやつを食べるみたいだが。涼は陽葵の様子を見に行く。

 涼「陽葵具合はどう?開けて平気?」

 陽「ああ涼?うんだいぶ薬も効いてるみたいでほぼ大丈夫、入ってもいいよ?」

 隣で聞こえてたらしく奏も部屋から出てきた。

 奏「おお!復活した?」

 陽「うん、まぁまぁだよ」

 涼「無理しなくていいから今後の事を3人で相談したいんだけど、どうする?」

 陽「うん、平気」

 涼「まずは千代丸さんに昨日の続きと社会の仕組みを聞きたいね、あとは戦闘訓練はしておいた方がいいと思う、ついでに魔法も教わりたいし」

 奏「そうだね、自分の身を守るのもそうだけど悪い奴が弱い人を虐げているのを黙って見てられないタイプだし強くなりたい」

 陽「そうだね、あの敵はたまたまこっちが不意打ちで制圧できたからよかったけど何か私達の知らない攻撃手段があったらここに居なかったかもしれないし、個人個人が強くならないと駄目だよね」

 涼「決まりだな、千代丸さん呼んでくるよ確か突き当たりの部屋にいるって話しだったから」

 千代丸に説明して会議室に案内されそこでまず机での勉強会が開かれることとなる、千代丸は久遠の側近の秘書のようなポジションの人物だった年の頃は30代前半の男性である、戦闘系の講師として神々(ししば)騎兵隊副隊長が面倒を見てくれる運びとなった。

 千「では前回のおさらいですね、他種族が居ますと言いましたが我が五百雀領にも沢山の種族の方が住んでらっしゃいます、そして組織だって我が國を犯す者どももまた各地にいます、その犯罪を取り締まるのが今回新たに任命された五百雀久遠様で御座います。普段は各地に赴き指揮や監査をおこなっておりなかなか領にいる事がない中皆さんはお会いになられましたので運がいいと言っては不謹慎では御座いますが……

と言う事で任命間もないにもかかわらずすでに奥方様が狙われたのは私どもの不徳の致すところで御座いました、いままでは我が領地は平和そのもので何か問題が発生しても侍女がいれば対応できていましたが、組織の手の者の情報速度から推察するに密偵が紛れているのは確かですね、なので護衛が必要な人物をまとめてこれからは必ず最低2人の護衛を準備しております、まぁ話が逸れましたが我が当主の任務について知って頂きたく」

 涼「なるほど、でも僕達に話しても良かったのですか?密偵かも知れませんし」

 千「ああ、大丈夫ですよ?皆さん門で水晶は触られましたか?」 

 奏「あっ触った」

 千「まずあれは犯罪歴を知るための魔道具でございます。そして我が領には鑑定魔法の使い手がいるのですが誰かは秘匿させて頂きます、生命にかかわりますのであしからず、二重に調べていますので皆さんは白でございます、そして領地の外に出るとまず魔物がいます一部無害な魔物もいますが我々人間に対して敵意を向けてきます、これを主に退治している組織を冒険者組合といいます主にと言ったのは他にも薬草や街の困り事の解決または個人の護衛などと多岐に渡る依頼がございます、それから皆さん馬車で来られましたが通りに八百屋や魚屋や宿屋武器防具屋などが並んでいたと思われますがそれらを統括している組織が商業組合でございます、その中でも魔道具など魔力を纏ったものを扱う組織が魔術組合といいます他にも田畑関係は農林組合などもあります」

 涼「ではお金の稼ぎ方についてお願いします」

 千「皆さんのきぼうもあるかと存じますがまず皆さんは強者で御座います、であるならば我が当主の家訓でございますが“力ある者には責任といふ言葉を己が心へしっかりと刻みつけろ”と言葉通りではございますが、権力も然り、いくさの才能然り、これらはこの地の神々により貸し与えられたお力だとの教えによるものなのです、ですので私利私欲に囚われず天寿を全うしなさいとなり、力は正しく使わなければなりません、しかし人間とは欲に勝てない人も居ますので五百雀様の様な任務もまた必然となります、御上より複製ではありますが草薙の剣を貸し与えられた責務でございます。ですので個人的には皆さんにはその力を冒険者かどこかの領地の騎兵隊などがお金を稼ぐ方法としてお勧め致します」

 涼「色々ありがとうございます、あとで3人で相談したいと思います」

 千「それが宜しいかと、外の細かな事象については冒険者組合が詳しい資料などを保管しておりますのでそちらをご覧になられたほうが早いですね、例えばダンジョンなどですね、これにて私の御教え出来る事は終わりですね次は戦闘訓練と魔法です。お怪我などなさいませんよう」

 涼「お忙しい中お時間頂きありがとうございました、頑張ってきます」

 

 神々廻騎兵隊副隊長のいる練兵場へと案内された、今まさに兵隊さん達が訓練を受けている木刀での模擬戦や走り込み現代的にゆうところのウェイトトレーニングなどこの練兵場の広さが伺える。

 神「これはこれは英雄殿達ではないですか、ようこそ五百雀騎兵隊へ。ここでは魔法は扱えませんがまずは基本的な身体の使い方や視線による後の先をとる訓練をしていきたいと思っています、では実際に私がやってみせますのでよく見ていてください、おい誰か」

 と呼ぶと神々廻の前に木刀を構えた兵士が構えた、こちらの世界に来てから正面からの戦闘経験と言えば奏がカエルを倒した位である、とは言えこの世界に来た時に身体能力が向上している為か神々廻と兵士の細かなフェイントの応酬がハッキリと見てわかった、しかも2人の隙のような箇所も見て取れたココに打ち込めば倒れるんじゃないだろうかと根拠も無く何故か思い浮かぶ。

 兵「はぁっ!」

 掛け声と共に神々廻の左肩狙いの攻撃が繰り出されるが、神々廻は難なく対処するそのまま相手の木刀を切り上げ胴に一撃を入れて終了となる。

 神「このように私がわざと隙をみせた所へ誘導し防ぎながらそのまま攻撃に転じる、これを目線や肩脚など身体全身で誘い込む事も可能となりますしかし、これは対個人です集団戦には下策も下策しかし日々の鍛錬は嘘をつきませんのて皆さんの上達を支援させて頂きます、ではまず陽葵殿からいきましょう」

 陽「はい、宜しくお願いします!」

 まず構えた。勿論まったくの素人なので出来ていないのだが何故か打ち込めずにいた。

 神「………」

 神々廻との睨み合いで先に仕掛けたのは陽葵である、型も何もなく兎に角スッと前に出て右手首に木刀を当てる。

 神「ま、参りました」

 なんといきなり勝ってしまう…先程対戦していた兵士が動揺していた。

 陽「いやぁ痛いのは嫌だったから良かった」

 奏「次はうちでいいよね?」

 涼は無言で頷く、神々廻も気持ちを切り替えて構え直す。

 奏「オラぁ!」

 しかしギリで木刀を受け流す

 奏「ありゃ」

 受け流されている途中で横に薙ぐ

 奏「これならどう?!」

 神「くっ」

 神々廻は倒れ込んだ、そこに目の前に奏が木刀を突き付けて終了。今度は訓練していた兵士達がどよめく。

 神「なるほど流石英雄との噂の方々ですね、さぁ涼さん前の2人のようにはいきませんよ?」

 涼「宜しくお願いします」

 神々廻が先に仕掛ける

 涼「はっ」

 切先で円を描いて神々廻の木刀を下に向かせながら胴をなぞって終わりになる、会場全体が歓声と拍手で揺れる。

 神「いやぁ流石でした、偉そうに教えようとしてた私が間違っていました」

 涼「いえいえ、こちらこそなんかすいません」

 神「では魔法訓練へいきましょう」

 突然の鐘の音が響き渡る

 カーン、カーン、カーン、カーン

 兵「住民の避難誘導班素早く対応しろ!第一大隊はすぐに門へ!」

 大きな声が響く、そして神々廻副隊長も馬に乗り甲冑を装備して現れた。

 神「君達は避難誘導の指示に従って避難してくれ」

 奏「実戦訓練のつもりで体験させて貰えますか?」

 神「いや、しかし…君達の強さは認めるが…ではあまり前に出過ぎなければいいでしょう。危険だと思ったらすぐ下がってください」

 奏「ありがとうございます」

 涼「余ってる武器をお借りします」

 神「ああ、私は先に出るのでくれぐれも…」

 涼「わかってます」

 陽「私弓にするね、弓道部とは違うけどやってみるね」

 奏「うちは素手でいいかな」

 涼「俺はこの木刀で二刀流にするわ」

 予備も背中に担いだ

 涼「よし、行くか。2人共俺の近くにいろよ?」

 奏「オッケー」

 陽「わかった」

 3人で街中を走る、走りながら情報が入ってくる、どうやら魔物の群れがこの街めがけて突進してきているらしい、主に黒牛らしく名前の響きからしてバッファローみたいなやつか?あとは小鬼と言うワードが耳に入るそして黒狼もちらほらと言う情報を聞きながら早速門に到着、自分達より先に出発した歩兵より脚が早いようで抜かしてきた。目の前には味方の騎兵や歩兵が隊列を組んで迎え打つ準備が着々と進められている、その右斜め前方に森があり、そこから大量の土煙を上げ向かって来る集団がある間違いなくコレが魔物の襲撃であろうと察する。

 涼「俺達は兵士のみなさんとの連携などは出来やしないからまず一撃目はこのまま待機しよう、ぶつかって乱戦になったら撃ち漏らしを攻撃する作戦で行こう!」

 陽「さすがいつも冷静な男だね」

 奏「まっそれだけが取り柄だもんね?」

 涼「あっ小馬鹿にしただろ?」

 奏「いーえ」にまにま。

 涼「ふざけてないでぶつかるぞ!」

 陽葵は弓を持ってきた事に少し後悔した、(いや中盤にいるのに弓射ったら味方に当たっちゃうじゃない?少し前にでるか。)全体を見回して味方に当たらない立ち回りをして行く。 涼は二刀流で撃ち漏らしを確実に仕留めていく、奏も落ち着いて戦っている。

 陽「私もがんばらなきゃ」

 しかし戦況は優勢でだいぶ落ち着いてきている、流石練兵された集団は凄まじいと言わざるを得ない戦いだった。

 陽葵は少し焦っていた、自分だけ役に立ってないような気分になってきてしまった、戦いに集中出来ていないその時!!

 涼「陽葵!うしろ!!」

 その声に奏も振り返ったその瞬間事は起きてしまった。

 陽「ぐっっっつ!」

 陽葵は一瞬何が起きたかわからなかったが、腹部が熱いと感じてなんとなく目線を落とすと矢が腹部を貫いていた!撃ち漏らした小鬼の弓兵が陽葵を攻撃したのだ。すぐさま涼が討ち倒す、奏は顔を真っ青にして陽葵に駆け寄る!

 奏「陽葵!返事して!」

 陽「……………」

 返事は無い、手首を触り脈が弱くなってるのが感じ取れた。

 奏「嫌だよー」

 奏の身体が熱くなって陽葵を抱きしめる力が強くなってきて何かが循環し始めた、次の瞬間頭に浮かぶワードを唱える

 奏「自己治癒補助(セーリグト)!」

 すると、陽葵の身体が光に包まれる、傷口がみるみる塞がっていく。脈も戻りスヤスヤと呼吸音も聞こえてきた。

 涼が駆けつける。

 涼「陽葵〜〜〜〜〜」

 奏「黙って!」

 涼「は?陽葵血だらけだし、目も閉じてるし、返事もないし」

 奏「いつもは冷静なのに珍しい涼が見れて面白いわ」

 涼「冗談言ってる場合じゃないだろ?流石に怒るぜ」

 奏「今は寝てるから静かにしろっての!」

 涼「そんなに血だらけで平気なの?」

 奏「うん、どうやらうちが魔法覚えたみたい、とりあえず今は平気だからいつもの冷静な涼に戻って私達を護衛してくれない?このまま一度戻るから露払いお願い」

 涼「お、おぅ。色々聞きたいけどまぁ任せとけ!」

 涼は自分が護ると自分に誓ったのに護れなかった不甲斐ない自分に苛立ちを覚えて動揺してしまったが奏の低い声色で冷静な言葉に自分を取り戻しまたいつもの涼に戻っていた、奏の言葉は信頼しているからである。

 

 鐘がなり始めてから直ぐに救護所が設営され怪我をした兵士達が地面に座り込んでいる、奏は介抱している看護師に話しかける。

 奏「怪我は治したんだけど、ゆっくり寝かせたいからそうゆう場所ある?」

 少し口調が怒っている。

 看護師「凄い出血跡だけど本当に治ってるの?」

 奏は静かに頷く。

 看護師「わかったわ、あっちの天幕ならまだ空きの

 仮設畳があるはずよ?」

 奏「ありがとう」

 そう言うと奥の天幕を潜り空いていた畳にそっと寝かせる。

 奏「少し待っててね陽葵。チョット暴れてくるから!」

 奏はすぐさま天幕を出て全力で走る、涼が遠くに見えたので一気に詰め寄る。

 奏「とりあえず陽葵は寝かせてきたから安心して、うちは今からストレス発散するから付き合ってくれる?」 

 涼「あぁ!やってやろうぜ!」

 二人は全力で駆け出し目の前に現れる魔物を薙ぎ払いながら最前線へ一気に出てきた!神々廻が2人を発見して叫ぶ。

 神「2人共それ以上前に出ると危険だ!」

 奏と涼には聞こえないようだった、さらに魔物の群れに突撃して殲滅を始める、あっという間に屍の山が出来る、その様子を兵士達は見つめてしまっていた。

 神「貴様らぼーっとしてたら怪我するぞ!集中していけよ」

 神々廻は檄を飛ばす!しかし兵士達も戦う相手が一瞬にして頭から血を被った真っ赤な2人に瞬殺されてやる事がなくなっていく。暫くののち静かになった。

 奏「フゥーフゥー」 

 涼「はぁはぁ」

 息を切らせながらその表情は怒りを滲ませていた!奏の拳は魔物の血と毛が滴っていた、涼の持っていた木刀は両方とも折れていた予備も使い尽くしていた。静寂ののち兵士達が一斉に声を上げる。

 兵「凄い。こんな戦い見た事がない!」

 兵「う、うおぉおお!」

 兵「2人とも大丈夫か?」

 声を掛けられたがすぐさま陽葵の天幕へと駆け出した。

 奏「陽葵に傷を付けた奴等は片付けたから安心してね」

 涼「あぁ久しぶりに感情剥き出しで暴れまくったよ陽葵護れなくて悪い、本当生きててくれてありがとう、奏もありがとう奏の魔法がなきゃ俺後悔してもしきれなかったよマジで感謝してる」

 奏「うん、自分でもうちgood jobって思ってる、うちの人生陽葵が居なかったら今生きてないから陽葵は死なせたくなかったからその強い想いなのかわからないけどなんか身体中が熱くなってなんかが身体を巡り始めて頭に言葉が浮かんできて唱えたら陽葵が光出して傷が塞がって脈も安定したから安心できたけど、手遅れだったらと思うとどうなってたんだろ?」

 涼「そうだな俺も陽葵に助けられたからな、気持ちはわかる。」

 神「ここに居たか、2人ともありがとう。しかし無茶はしちゃいかんぞ」

 と神々廻は横になっている陽葵を見て察する、この2人があれだけ感情剥き出しで暴れていた理由はこの娘が怪我をしたからかと、それからは一言も発さず天幕を後にする。


 陽葵は貸し出されている部屋で目が醒める。

 陽「んっ」

 横になりながら伸びる

 陽「ふぁ〜、私何してたんだっけな」

 すると入り口の襖が開く。

 奏「起きてるぅ〜、マジ心配したんだから」

 そう大きな声をだすど隣からドタドタと涼が飛び込んできた。

 涼「陽葵!おはよう。」

 陽「うん、おはよう、なんだか思い出してきたな、心配させちゃったみたいでゴメンね、なんか油断しちゃってたみたいで…」

 奏と涼は黙っていて泣きそうだったが堪えた。

 陽「なんだかお腹減ってるみたい、なんかあるかな?」

 涼「そうだよな、3日も食べてないからな、すぐ聞いてくるからまってろよ?」

 涼はすぐさま飛び出して行った。

 陽「えっ3日も寝てたの?」

 奏「そうだよ〜!寝坊はうちの専売特許なんだから取らないでよね(笑)」

 陽「そうたよね、いつも奏での家行っても出てこないから部屋まで起こしにいってたもんなぁ」

 奏「あはははは」


 こうして暫く五百雀領にて過ごす事となる………


 


 

  

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