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四月朔日夜宵 如月夢詩花 櫻井愛 高橋律

 4人は笑顔で西へ振り返り歩を進めた、元々仲は良くも悪くもなくなんとなく一つのグループになった。

 蒼呀も方角的には一緒だが少し北寄りに歩いてるようだ、夜宵達は真西へ進む。

 夢「ねえねえみんなステータスチェックしなぁい?自分がなんの特性かわかるのって凄くない?現代にあったら働くのでも勉強でも適性あるもの選択できるのにね」

 律「本当それだよね、俺も思った」

 愛「知り過ぎるのもなんだか怖い気もするぅ」

 夜「はーはっはっは!我は完璧なので気にして無いのじゃ、私とクマ美がいれば何も問題は無いのじゃから」

 目と目を合わせて

 『ステータス』!!!!

 全員が声を合わせてみると胸元に表示された。


 四月朔日夜宵   Lv18

 種族       ヴァンパイア

 職業       なし

 身体能力     Lv2/10

 魔力       Lv3/10

 闇魔法      Lv1/10

 雷魔法      Lv1/10


 地球負荷経験値  1983352ポイント

 

 

 如月夢詩花    Lv20

 種族       ダークエルフ

 職業       なし

 身体能力     Lv3/10

 魔力       Lv2/10

 精霊魔法     Lv1/10

 氷魔法      Lv1/10


 地球負荷経験値  1896578ポイント



 櫻井愛      Lv14

 種族       フェアリー

 職業       なし

 身体能力     Lv1/10

 魔力       Lv4/10

 四元素魔法    Lv適性/10

 光魔法      Lv1/10


 地球負荷経験値  1869005ポイント



 高橋律      Lv16

 種族       ドワーフ

 職業       なし

 身体能力     Lv2/10

 魔力       Lv1/10

 土魔法      Lv2/10

 火魔法      Lv適性/10


 地球負荷経験値  1799021ポイント


 夜「ふふふふふ、やはり我の運命はこの世界へ通じていたようなのじゃ、この力で何を成すのか我次第と言うことじゃな、未知の世界を切り開いてくれるわ!あーはっはっはっはっは」

 夢「え?ちょっ……人間じゃなかった。まあいっか(笑)てゆうか部活に気合い入れてたから肌やけてた訳じゃ無い感じかな?魔法やり方教えて欲しいんだけど」

 愛「わー(笑)私羽生えるのでしょうかぁ?私も魔法早く使ってみたいですぅ、魔法少女とか憧れてたんですよねぇ、悪の組織とかあるんですかねぇ?」

 律「ほほう、物作りは好きでしたがそうゆう事だったんですね、髭はあまり生えてませんし背もそんなに低く無いけど早く鉄を打ってみたいですね、まずはダンジョンとかで採掘からかなぁ」

 それぞれがステータスを確認しながら笑顔になる。

 夜「いきなり実践だと我も遅れをとるやもしれんのじゃ、誰か我の相手を頼む」

 夢「いいねぇまずは試したいよね私とやろ」

 と2人の組み手が始まった、拳圧やぶつかった衝撃で草木が揺れる、2人の組み手をしばらく眺めてから愛と律も自然と構えて組み手を始める。

 夜「むじか其方かなりやりおるの、して種族は?」

 夢「そうゆうやよいちゃんも早いよね、私はダークエルフやよいちゃんは?」

 夜「我の事はやよいと呼ぶが良い、我は闇を統べるヴァンパイアなり!この戯れついでに魔法が発動すればよいのじゃが」

 夢「すっかりロールプレイ定着したなぁ(笑)私もなんかやろうかな『くっ殺せ』みたいな」

 夜「ふふふ、無理にやっても滑るのが落ちじゃ、我は元からヴァンパイアプリンセスだったのじゃからな、でわそろそろ少し本気をだすのじゃ」

 夢「いいよー私も本気だす!」

 お互いだんだんとスピードが上がって今までぶつかる音はしてなかったがスイッチが入った途端ガツ、ドンと音が鳴り出した。スピードは夜宵が上だったが、身体のキレは夢詩花のほうが上だった。しばらくしたのちハァハァと息をきらせながら2人とも両膝に手のひらを置き肩で息をしていた、結果は引き分けお互いの身体には無数のアザができていた。

 夜「はぁはぁ、どうやら今回は引き分けのようじゃの、はぁはぁ、次は必ず我が勝ってみせるゆえ覚悟しておくことじゃ」

 夢「はぁはぁ、ふふふそれはこっちのセリフだし、いや〜マジ高校の部活以来だなこんなに息切らしてるのはぁはぁ、運動不足だったて事だから次やったら私勝つよ」

 お互いが負けず嫌いらしく笑いながら火花を散らしている。一方愛と律はと言うと2人程でないにしろいわゆる格闘家並の模擬戦にはなっていた。

 愛「最初は怖かったけどなんだろぅ?眼が良くなったのかなぁ、ゆっくりめに見える気がするぅ」

 律「そうだね、次に身体がどう動くのかがよくわかるような気がするね」 

 先の2人よりかは軽く流して終わりにする。

 愛「ふぅ〜久しぶりに身体動かしたかもぉ」

 夢「だよね、マジ喉乾いたしそろそろ携行食も無くなってきちゃったから本腰入れて飲食確保してかないと不味いかも」

 律「じゃあ夕方に近づいてきたから野営の準備してみようか?さっき折れた木とかで水汲めるようにつくるから川探せないかな?あとテントも俺作っとくよ」

 夜「うむ、では我が川を探索してみるのじゃ、夢詩花はエルフの嗅覚を駆使して木の実やらを愛と協力してくるといい、ではいってくるのじゃ」

 夢「エルフでもダークなんだけどね(笑)まぁいきますか!愛〜行くよ〜」 

 愛「私フェアリーだしぃなんかの役に立つかもよぉ、律は1人で平気ぃ?」

 律「うん、この世界に来て身体能力も上がってるしなにげに親がキャンプ好きでその道具も拝借してきてるから割とすぐ出来ちゃうと思うよ」

 愛「そかぁ、じゃあ行ってきますぅ」

 夢「行ってくるね」

 律「気を付けて行ってらっしゃい」


 律が着々と準備を進めて行く、力が増しているので丸太もまるでバターかの様な柔らかさで次々にテント用の柱になって行く、更にテーブルと椅子も難なくできる釘がないので昔興味のあった宮大工の加工方法を覚えており木組みなどやったことはなかったものの自然と身体が勝手に動いてくれた、布が無いので葉や葦を使いテントも覆ってゆく、(一応強そうだけど俺以外は女子だからテントにねてもらうか、風呂入りたいけど今日のトコは我慢するか、明日の夕方迄にはなんとかしたいな。)などと考えていると皆んな帰ってきたみたいだ。

 夜「帰ったのじゃ、ここを真っ直ぐ行くと川があったのじゃついでに頭に角の生えた兎みたいのが我が水汲みしてる間襲ってきたので始末してきたのじゃイマイチ血抜きがわからんでな、任せてもよいか?ヴァンパイアなのにすまぬな」

 兎のようなものが2体並べられた、早速逆さにして動脈を切断して血が出なくなったところで洗った、皮も意外とスルスル剥がれた貴重なタンパク源なので大事に行く。と愛が岩塩らしきものを見つけたというので肉にまぶして焼く、愛に焼き具合を見てて貰い残りの食材を見てみるとキノコと小さい木の実とみかんみたいな果実?がまあまああった、(キノコは毒が怖いんだけどどうしたものかな、椎茸ぽいやつだけにするかツキヨダケじゃなきゃ大丈夫なはずだから)網がないから吊るし焼きにするか。さて木の摩擦で火を起こす、それぞれの食材を焼いていく。

 愛「わぁ学生時代のキャンプ思い出しましたぁでもこのあとも何日もこの生活なんですよねぇ早く慣れなくちゃぁ」

 夢「そうだよねマジお風呂とか恋しいけど何とか慣れないとヤバい」

 律「あんまり期待させてもアレですけど俺も一応考えに入れてるので素材があれば作るよ」

 夢「本当に?皆んなで素材探し大会じゃん明日から探してみる?ちなみに何が欲しいの?」

 律「まぁ1番簡単なのはドラム缶風呂かな?なので鉄があれば一応できるかな、不純物取り除けないから鋼鉄には出来ないけど」

 夜「我も湯浴みを所望するのじゃ、協力もやぶさかではない」

 愛「絶対にぃ探し出そうぅ」

 夢「うんマジすぐ見つけたい、やっぱりダンジョンかな(笑)」

 律「そうだね、まぁ街があればありそうだけど今のところなんか人の気配ないしね、ダンジョンが早そう」

 夜「ダンジョンとは心踊るワードが出てきたのじゃ、我は楽しみじゃ」

 律「まぁその話は後にして焼けたみたいだから食べよう」

 夜「うむ」

 夢「マジお腹減った」

 愛「ぺこぺこですぅ」

 『いただきます』

 「いただくのじゃ」


 見た目より柔らかい肉を食べながら見張りの順番を決め火が絶えないように薪を集めて就寝する事となった。

 

 何事もなく朝を迎え夜宵に川まで案内してもらう、その場の木々で罠を作り魚を狙ってみる、この川はめちゃくちゃ魚がいるようで、アッと言う間に罠に集まったが、どう獲るか?身体能力による力業で行こう!となりサクサク魚GET、朝食は焼き魚だ!

 夜「うむ、なかなか美味なのじゃ」

 夢「んー美味しい!!!」

 愛「自給自足でぇ自分で獲った魚だからぁ凄く美味しいですぅ」

 律「うん岩塩がいい仕事してるね」

 『ご馳走様でした』

 「馳走になったのじゃ」

 

 夢「さあて今日の目標は出来れば拠点の街探し、ダンジョンがあれば鉄鉱石見つけたいね」

 夜「うむ。我も心踊る展開なのじゃ」

 愛「ではぁいきましょぉ」

 律もうなずき4人は走り出した、この川沿いを走っていると少し林になったエリアに入った瞬間前方から黒い大型犬のような集団がこちらに向かってきた。

 夜「ふむ、ブラックウルフかもしれんの」

 愛「わんちゃんかと思いましたぁ」

 律「1.2.3.…7匹いるね、油断せず行こう、昨日俺が見張り番の時作った木刀が役に立ちそうで良かった」

 夢「そだね、多分素手でもヤレるかもだけど血だらけになりそうだし正直マジ助かる」

 4人が平行四辺形のように隊列を組む、これも昨晩敵に遭遇した時の対処法を話し合って決めた隊列だ、今のところ夜宵と夢詩花が戦闘に秀でているようなのでツートップ後ろからサポートするのが愛と律、みんなの顔に油断はない、かと言って無駄な力も入っていない。

 夢「いくよ!」

 夜「うむ、一応4人での初陣じゃな」

 2人が飛び出して行った瞬間アッというまに4匹がその場に倒れた

 夢「そっちいったよ!」

 愛「はぁぃ」

 律「了解」

 2匹がこちらに向かってきたが2人は冷静に対処した、残り1匹は夜宵が素早く倒していた。

 夜「ふむ、この程度じゃと準備運動にしかならんのじゃな、クマ美が動ければちょうど良い戦力じゃったな」

 律「昨日の兎は多分あの角が討伐証明だと思うんだけど、この狼はどこだろ?尻尾?」

 夢「まぁそれが妥当な線じゃない?」

 ということでサバイバルナイフで切り取る、木の繊維で作った紐で腰に吊るす。

 律「じゃあ出発しようか」

 と振り返ると夜宵が岩肌の方へ歩いて行く

 律「なんかあった?」

 夜「ふむ、これがダンジョンというものじゃないのかの?早速見つかったのじゃ」

 夢「マジか、行こ行こ」

 愛「なんだかぁ雰囲気あるねぇ楽しみぃ」

 律「まずは少し準備だけしよう」

 簡単な水筒を作り尖った石を少し拾って置く、ツルハシとか無いから流石に壁殴っても鉄鉱石採れないだろうし、果たして尖った石で採れるかも疑問だけど。

 律「準備できたけど帰りもあるからあまり深くは潜らない方がいいかもね」

 夜「それがよいじゃろ、では行くかの」

 

 そして4人は初ダンジョンへ、割と通路は明るいな壁が少し光ってるのか?夜宵が先頭を歩いている、種族的に暗闇でも昼のように明るく視えているようだ、4人共敵を警戒しているからか黙って歩く、暫くして夜宵が止まった。

 夜「歓迎会のようじゃぞ!みな用意せい」

 夢「黙って歩いてたから息抜き出来そうで良かった(笑)」

 暗がりから現れたのはアンデットだった、このダンジョンで亡くなった冒険者だろうか?装備はそのままだが武器は使わず腐敗した素手で襲いかかってくる。

 愛「きゃぁ、ゾンビ映画嫌いなのにぃ本気のヤツだよぉ」

 夜「我に任せよ」

 そうゆうと素早く背後を取り首をもじいた、その瞬間アンデットは床に伏した。

 夜「下位のアンデットじゃな、なんとなくわかってきたのじゃ、我魔法使えるかもじゃな」

 夢「なにか掴んだ感じ?」

 夜「ふむ、まず此奴が現れてまず凝視したら穢れたオーラのようなものが身体の周りに漂っておっての、その渦の中心が首じゃったから素早く首を引きちぎったその瞬間、多分穢れに触れたからじゃろうが頭の中になんとなく使い方がパッと浮かんだのじゃ『眷属召喚(ブラッディーファミリア)』」

 と叫びながら夜宵の指を自分の歯で傷付け骸に垂らした、その瞬間禍々しく黒い光が骸だったものに吸い込まれ首を拾い上げながら立ち上がる。

 夜「成功じゃな、さっきまではこの世に未練があって己の無念の力でアンデットになっておったのじゃが今回はヴァンパイアの眷属として新たにアンデットになったからほぼ弱点はないのじゃ、まぁ神聖魔法と陽の光には弱いのじゃが時間が立てばまた復活出来る、戦闘力も今は弱いがレベルが上がればかなり強くなるのじゃ、魔法一番乗りなのじゃはーはっはっはっはっは」

 すっかりご機嫌な夜宵であった。

 夢「マジかぁ一番乗りしたかったぁ」

 肩をがっくり落とす夢詩花

 愛「チョット不気味ですけどぉお仲間が増えたとかんがえればぁ安全性が高まった認識でいいですかねぇ」

 あからさまに嫌な顔をしている愛であった

 律「夜宵の目がオッドアイになったね」 

 夢「本当だぁマジカッコいい」

 愛「わぁー綺麗だねぇ真紅の瞳と黄金の瞳、そして牙も生えてるよぉ」

 夜「そうか、やっと我の身体も覚醒したわけじゃな。どれ眷属に名をやらんとな、そうじゃな…『セバス』まぁベタじゃが1番の眷属なのじゃからやはりこれなのじゃ、我の眷属になったからには剣術も使って貰うからの、あとは何か役に立つアイテムなど持っておるかの?」

 セバスは無言でボロボロの冒険者鞄を夜宵に差し出した。

 夜「ふむ、ミニツルハシがあるのじゃ、あとは腐ってる感じの何かのポーションらしき物があるのぉ、おっ地図があったのじゃ!どれどれ近くに街があるみたいじゃぞ、何年前の地図かは不明じゃが行く価値はあるのじゃ」

 律「有用なアイテムがあって助かるよセバス、どうする?当初の目的の鉄鉱石見つけるまで潜るか、地図の街に向かってみるか、多数決する?」

 夜「いや、鉄鉱石はセバスに任せればよいのじゃ、まあまあ我の眷属は有用での、基本魔物だから人間以外には襲われないようじゃし危なかったら影に潜る事も可能なのじゃ、そうじゃ!これからは荷物は影収納にアイテムを入れられるようじゃてこれからは手ぶらで冒険できるのじゃ、凄いじゃろ」

 急に夜宵がドヤってきた(笑)みんなで笑ってセバスに任せてダンジョンを後にする、このまま川の上流に街があるようだ、夜宵が肉体変化したので太陽大丈夫かと皆んなが心配していたが平気だった、でもオッドアイと牙あって街に入れるか不安だったがそれも自身の意思で人間寄りに変えることも可能との事だったので安心して街を目指す。途中またダークウルフ的な奴等が襲ってきたが瞬殺だった、討伐部位と思われる尻尾を回収してまた街へと走り出した。すると堀に囲われた石垣の建造物が見えてきた、なんだか見慣れた屋根瓦の建物も見えてきて走りながら皆んなで『えっ日本のままだったの?』と少し戸惑う、そうこうしてるうちに正門であろうところまで来た。

 門番「君達は何者か?その召物は外人の最新の着物か?」

 見るからに着物の上から甲冑を着ている門番がこちらを怪しんでいる感じだ、まぁそれはそうだなと思い話かける。

 律「俺達はこの国の人間ではないのだけど魔物を倒して回ってるんだが、身体を休ませる街を探していてすぐそこのダンジョンでたまたま地図を拾ってこの街にきたんだ、休む事は可能か?」

 とっさの機転を律が考えて門番に答える。

 門「なるほど、冒険者登録はお済みか?してないのであれば一応身体検査ののちこの水晶に手を当てて犯罪歴を調べさせて頂くが宜しいか?」

 律「冒険者登録はしてないからそちらが納得する方法で構わないからそれで頼む」

 それぞれ検査を受け水晶に手を置いて難なく街へ入れた。

 律「ところで冒険者登録したいのだが何処に行けば登録できるか教えて貰えるか?」

 門「ではこの道を真っ直ぐ行って二つ目の十字路を右に曲がって三件目の左の建物が冒険者組合の建物だ」

 律「ありがとう」

 門「では街では問題を起こさない様に、良い夜を」

 

 街に入った一向はまずお金が無いので討伐部位だと思われる部位と途中から影収納が使える様になったのでウルフをそのまま10体入れてきてあるのでなんとか買い取って貰ってお金にしたいところだ。

 受付嬢「どういったご用件でしょうか?」

 律「まず素材の買い取りと我々の冒険者登録を頼む」

 受付嬢「わかりました、私担当となります西園寺と申します、まずは素材から確認の方が宜しいですよね?」

 なんて察しがいい受付さんだ、一文無しなのはバレバレか(笑)

 律「それで頼む」

 一応鞄を床に置きまずは切り取った部位を出す、兎の角2本にウルフの尻尾7本。本体は後にしよう。

 西園寺「角兎2体と黒狼7体ですね、では7分13朱になりますね。お受け取り下さい。続けて登録ですね、このカードに血を一滴お願いします、終わりましたら説明させて頂きますね冒険者には実力に見合った等級が設定されております、まず個人の等級と団体での等級は別物と考えて下さい集団戦闘と個人戦闘では効率が違うのは明らかですよね、なので団体で依頼を受ける場合と個人で受ける場合は依頼の等級が違います、今みなさんは1番下の白からになりますが、団体では既に黒狼を7体同時に相手できる実力がありますので蒼等級となります。次に黒狼を3体以上倒してくると個人の等級も上がりますので頑張ってください。またわからない事がありましたらその都度質問して下さい」

 律「登録にお金はいらないのか?」

 西園寺「はい結構でございます、こちらに買い取らせて頂く素材で運営されておりますので、ただあまり長く依頼を受けないと失効してしまいますのでご注意を」

 律「わかりました、あとこの街に宿は空いてるか?」

 西園寺「はい御座います、扉を出て頂いて左へ向かってもらい一つ目の十字路の右手前の建物です、月の雫と看板が出ていますのですぐお分かりになりはずです」

 律「ありがとう、また明日くるよ」


 組合を出て宿に向かう、宿は1人1朱で朝食付きだった、ここにはなんと風呂があるようだ、着替えの着物も買い男湯と女湯に別れていたので早速皆んなで風呂へ入る。

 夢「いやぁマジ律神対応じゃない?私達口出さなくてよかったし、出してたらボロでてたかもね」

 愛「わかるぅ律に任せとけばって安心感あるよねぇ」

 夜「うむ、彼奴に任せておけば安心なのじゃ、それより2人とも発育良すぎなのじゃ!我は悔しくてかなわん!」 

 夢「夜宵だってあるじゃん」

 夜「ちょっ…やめい…あっ…やめるのじゃっ」

 愛「もぅ2人ともふざけすぎだょぉ」

 夢「何余裕かましてるん?愛もほらぁ」

 愛「んっ…こら夢詩花駄目でしょ…おかえし!」

 夢「私は平気だもん…ん…はぁ」


 律「こっちに誰も居ないからいいけどはしゃぎすぎてるな、俺も男なんだからチョット眠れるかな?」

 

 風呂を堪能した後街で夕飯を食べて宿に帰り夜が更けて行った。

 

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