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(二)-20

「なんだ、俺に何か文句があるのかよ!」

 輝彦は美沙恵の顔を見ると、反射的に体が動いていた。そう大声を出すと同時に天板を食器棚の方に向けているテーブルの腹を力の限り蹴ったのであった。

 テーブルを蹴った右足の刺し先が痛んでから、輝彦は自分がしたことに気づいた。同時に、その痛みにますます頭に血が上った。

 そして痛む足を裏でさらにテーブルの腹面を何度も何度も蹴った。何度蹴っても輝彦の気は収まらなかった。何度も何度も、さらに何度も何度も蹴り飛ばした。

 妻の美沙恵はすでにその場から立ち去っていた。


(続く)

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