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(二)-11

 輝彦は昨日からイラつくことばかりで叫び出したい気分であった。それをなんとか押さえつつ、会社の最寄り駅で降りようとした。ターミナル駅なので、多くの乗客が下車する。その流れに乗れば、何も問題なく下車できるはずだった。

 しかし、ドアの前に若い大学生が二人、立ったままいた。一度ホームに降りればドア前が広くなり、乗降が楽になるのに、その二人の男子大学生は少しでも端に寄ろうとしてロングシートの隣の端の部分で立っている背の低いOLに背中を押しつけるようにしていた。自分たちは避けて道を広くしているつもりなのだろう。しかし、多くの下車客の流れの前には、邪魔でしかなかった。本当に迷惑な奴らだと輝彦はいらつきをさらに募らせることになった。

 そうして、ただ朝出勤するだけだというのに、輝彦はイライラを募らせながら、出社した。


(続く)

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