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PART1(2)

「今から、入学式を始めます!」


先生の言葉を合図に入学式が始まった。

俺は、まだ夢のことを考えていた。


なぜ、あの、女の子は俺の名前を呼んだのだろうか。

なぜ、俺は後ろから殴られるような感覚に襲われ目が覚めたのだろうか・・・。

あの感覚はベットから落ちただけでは投低味わえない。

まだ、頭がズキズキする・・・。


気がつけば、入学式は後半に行き、新入生の代表挨拶に入ろうとしていた。

確か、新入生代表挨拶には入試で一番成績が良かったやつなんだけど・・・。


「新入生代表挨拶!火野大地!」

「はい!!」


やっぱ大地か・・・。

あいつは、頭がいい。

だが運動の面では、並くらい。


「以上で新入生代表挨拶を終わります!」


気が付くと、大地の代表挨拶は終わっていた。

だが、まだ今日は終わっていない。

入学式の後に転校生の紹介があるのだ・・・。

何人か見たやつがいるそうだが、俺は見たことがない。


「以上で入学式を終わります!」


いつの間にか入学式が終わっていた・・・。

そして、新入生が退場してからすぐ転校生挨拶がおこなわれた。


「今から転校生挨拶をおこないます!それでは夜桜美恵さんお願いします!」

「はい!皆さんはじめまして!今日から皆さんと一緒に過ごしたいと思っています。まだまだわからないこともあると思うので皆さんよろしくうお願いします!」


ずいぶん、はっきりものを言う娘だな・・・。

だけど、確かにものすごく綺麗・・・。


「あっ!!!」

「こら!誰だ!まだ終わってないぞ!!!」

「すいません・・・。」


最悪だ・・・。

だけど、あの娘はたしか夢に出てきた人じゃん・・・。

びっくりした。

でも、確かに綺麗なんだけど、なんかずいぶん前に会った気が・・・。

気のせいかもな。


ようやく、今日の行事がすべて終わった。

転校生、夜桜美恵は同じクラスだからクラスだけの挨拶があるらしい。

そして、休み時間は、夜桜の話でもちきりだった。


そして、クラスでの挨拶が始まった。


「夜桜美恵です。まだ、この街に来たばかりなのでわからないことが多いと思いますがよろしくお願いします。」

「ありがとう。だれか質問がある奴いるか?」

「ハイ!」

「お、火野。なんだ?」

「何か部活はしていませんでしたか?」


俺がそう聞くと彼女は少し微笑んだ。


「いいえ、何もしていませんでした。」

「そうですか。」

「もうほかにいないなー。」


そして、挨拶は終わった。

だがもう一つ聞きたいことがあった。

だけど、いまさら聞く気にはならなかった。



その日の、放課後。

帰りの準備をしていたら後ろから呼ばれた気がして振り返ると葉月風花がいた。


「ツバメー。」


こいつは、俺のことをツバメと呼ぶ。

昔からだ。

そして、俺はこいつのことをフウと呼ぶ。

人前では風花って言うけど。


「なんだよフウ。」

「あのね、今日一緒に帰らない??」

「はぁ?俺部活が・・・。いや、今日くらい休むか。」

「ほんとにー!?」

「う、うん。どうした?」

「なんでもないよ。ただ、今日部活あるのに珍しいなーって・・・。」

「うん。まぁ、ちょっとな。」

「じゃあ、帰ろっか!」


そして、俺と風花は、校門を出た。


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