1始まりの始まりの始まり
気付いた時には、宇宙に囲まれていた。いつからそうなっていたのかわからない。だが最後の記憶はしっかりと脳裏に焼き付いている。
深い哀しみ。迫る轟音。貫くように鋭い、激しい痛み。小動物の瞳の怪しい輝き。
全て思い出せる。ただ、そこではない。もっと今大切なもの。そう、今の状況だ。たくさんの白い光の粒が、辺りを漂っている。そのままゆっくりと暗くなって消えてしまう光や、赤く光るなり消えてしまう光。無限に等しい星達が明滅していた。俺がその光景に見惚れていると、突然、目の前に強く光り輝く星が生まれた。今までで見た中でもひと際明るいそれは、ゆっくりとこちらの前に近づいてくる。しかし同時に、光はどんどん暗くなる。
―消えてしまう。
そう思った時すでに体は動いていた。消えかける星に手を伸ばし、指が触れる。その瞬間、誰かに体を引っ張られるように、体が動いた。星の中に吸い込まれる。眩しい光が体を包む。強く目をつぶる。次に目を開けたとき、俺はたくさんの大人に囲まれていた。誰もかれもが喜ばしそうな顔をしている。その中で、髭の濃い大男が豪快に笑いながら俺の両脇を持つ。そして一気に持ち上げた!身体にかかる大量のG!
「ぎゃあああああ!」
「@@@@@@@@@!」
え、何言ったこの髭面!わからん!誰か助けてえええええ!
そんなこんなで、俺はイラミ村の役人の息子、ワーズ・シュルードに転生した。誰か助けて。
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