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ヘイサクウカン  作者: シキジ
ヘイサクウカン 3章
9/37

1話:部屋は解放されるが、心は解放されず

こんにちは、シキジです。


皆様のご愛読によって、無事に3章を開始することができました。


ヘイサクウカン終幕まで、見守って頂けると嬉しい限りです。


これからもシキジを宜しくお願いします。

2章のあらすじ


シュウキ(木狩)たちは地下室の「動物園のようなところ」を攻略して順調に思えたが、ゲームマスターのルール変更によって、地下室にリスクがあることを知った。


それによってマナ(城松)は個室に閉じこもったと思われたが、そのときからすでに殺されていた。


犯人はカオル(幕明)だったが、動機や仕掛けを明らかにしないまま、彼女の契約である


「涙を流す」


を暗闇の中で破って死んだ。カオルと仲の良かったヒカリ(愛田)とメイカ(梶野)は悲しみに暮れた…。





メイカは少しの間泣いた後に言った。


メイカ「…もう大丈夫っす。心配かけたっすね。」


ヒカリ「…無理もないよ。」


ヒカリも悲しみをおさえる雰囲気だった。


ゲームマスター「審議が無事に成功いたしましたので、扉をまた2つ解放します。」


と言い残してモニターが消えた。


イクタ(五月雨)「…どうしようか?()()()()くん。」


シュウキ「あ…」


と俺はカオルの言葉を思い出して…


シュウキ「…とりあえず、一緒に行動しよう。()()()。」


そこまで知り合えてない人を名前で呼ぶのはまだ抵抗があるが、カオルの意思を尊重しようと思った。


俺はイクタと行動することになった。


俺たちが向かった先には、モニターがいくつもある部屋だった。


エマ(最上)「このモニター、何に使われるんだろうな?」


シュウキ「…12台あるな。恐らく全員で何かを視聴するところだ。」


ランコ(宝井)「あっ、木狩さん。」


イクタ「ランコさん、名前だよ。」


ランコ「あっ。えーと、シュウキさん?」


シュウキ「どうした、ランコさん。」


イクタ「あれ、シュウキくんってさん付けてたっけ?」


シュウキ「無意識だったが、さすがに年上を名前で呼ぶのは勇気がいるからな。」


俺より年上なのは、ランコさんとチュウゾウ(黒山)さん、そして今はもういないがリョウスケ(無藤)さんだ。

…名字だと呼び捨てできる俺はおかしいのだろうか?


ランコ「ここに名前が書かれたDVDがあったのですが、これは…?」


見ると確かにDVDが9枚くらいあった。


エマ「不気味だな。」


シュウキ「…とりあえずここに残しておこう。」


俺たちは解放されたもう一つの部屋に向かった。



俺はそこについた瞬間、驚愕した。


シュウキ「ここって…!」


イクタ「うん。間違いなく《武器庫》だね。」


サイト(複坂)「あれ、二人とも♪」


シュウキ「…サイト、ここに来たのはお前が最初か?」


サイト「おお、名前だ♪うん。多分そうだよ、シュウキくん♪」


イクタ「…何か盗ってないよね?」


サイト「ああっ!ひどいなー、イクタくんは♪何も盗ってないよ♪」


シュウキ「一緒に来い。」


サイト「うん?」


シュウキ「ここに長居すると怪しまれるぞ。」


サイト「ああー…そうだね♪元から怪しまれてるけど。」


俺たちは一度食堂に戻った。


ヒカリ「あっ、シュウキくん。」


シュウキ「2人はなにしてたんだ?」


メイカ「自分たちはここにいたっすよ。」


イクタ「そっか。あと見てないのはチュウゾウさんだね。」


ヒカリ「チュウゾウさんだったら、トオ(一)くんを個室まで送りに行ったよ。」


サイト「トオくん…って誰だっけ?」


イクタ「サイトくん…冗談ならシャレにならないけど。」


サイト「ごめん、ごめん♪冗談だって♪」


イクタ「うん、シャレにならないね…。」


と、そのとき


チュウゾウ「うん?皆集まって何してるんじゃ?」


メイカ「噂をすればなんとやらっすね。」


シュウキ「いや、俺たちも今集まったところだ。それに特に集まった意味はない。」


チュウゾウ「そうか。じゃ、ワシもここでゆっくりしようかのう。」


そして少しの時間が立って…


ランコ「皆様ここにいらっしゃいましたか。」


エマ「皆揃ってるな。」


と、エマが言った。


イクタ「皆いるから、久しぶりに会議しようか。」


《5日目─会議開始─》


サイト「1日目と比べて人数が少なくなったね♪」


エマ「不謹慎だぞ。」


ランコ「ですが、無念にもここまでで3人もお亡くなりになられたのも事実です。」


チュウゾウ「ううむ、どうすればいいんじゃ?」


ヒカリ「とりあえず、契約は全員守ったほうがいいね!」


メイカ「殺人に関しても、する気持ちを起こさないことっすね。」


シュウキ「それはもっともだな。」


イクタ「地下室についても検討してみようか。」


エマ「地下室か…脱出の見込みがあるのはそこぐらいだが、リスクがあるんだったな。」


チュウゾウ「確かそこで死ぬと、もう一人も死んでしまうんじゃったな。」


メイカ「少し危険な道っすね。」


イクタ「そうだね…決心はできないよ。だけど、行くしかないと思うんだ。」


ヒカリ「怖いけど、少しの希望があるのなら…。」


シュウキ「ああ。覚悟を決めよう。」


ランコ「地下室もですが、新しく開いた部屋についても話し合いましょう。」


サイト「あっ、武器庫だね♪」


イクタ「あと、DVDだね。」


シュウキ「まず武器庫から話そう。」


エマ「そこにあった武器は危険度がとても高いものだ。二流の暗殺者だったら使ってるものが多いな。」


ヒカリ「それってまずくない!?」


チュウゾウ「だったら、極力使わないとか言ってる場合じゃないのう。」


ランコ「でしたら、鍵を掛けてその鍵を破壊するというのは?」


サイト「あっ!いいねそれ♪」


シュウキ「おい。」


サイト「うん?」


イクタ「サイトくん、ピッキングできるよね?」


サイト「…ちぇっ、ばれたか。」


シュウキ「小声で言ってるつもりだろうが、聞こえてるぞ。」


メイカ「見張りをつけるべきっすかね?」


エマ「無難なのがそれだな。ちょうど今2人ずつ居る。2人1組で見張ろう。」


チュウゾウ「ワシはシュウキにしようかのう。力と頭脳を足して2で割ったらちょうどええわい。」


シュウキ「そ、そうか。」


サイト「じゃあ僕はイクタくんかな♪男同士の方が良いでしょ?」


イクタ「まあね。いいよ。」


メイカ「ヒカリさん、良いっすか?」


ヒカリ「もちろんだよ、メイカちゃん。」


ランコ「エマさんと良いですか?」


エマ「ああ。よろしく頼むぞ。」


イクタ「見張りは交代制にしよう。表は僕が後から作っておくよ。それまでは僕とサイトくんで見張ろう。」


サイト「ええー。」


ヒカリ「じゃあもう一つの部屋のDVDっていうのは?」


ランコ「合計12枚ありまして、皆様の名前が書いてありました。」


シュウキ「そこに、それが視聴できるようなモニターがあった。」


メイカ「じゃあ、これから皆でそこに行くというのは?」


サイト「いいね、そうしよっか♪」


イクタ「じゃあ見張りはその後だね。」


チュウゾウ「他に何かあるかのう?」


シュウキ「一ついいか?」


イクタ「シュウキくん、どうしたの?」


シュウキ「いや、USBメモリってどこにいったんだろうと思ってな。」


エマ「そういえばなくなったままだったな。」


サイト「あれがあれば、いい情報が入ったと思うのにね…。」


シュウキ「誰も行方知らずか…。」


イクタ「とりあえず、これからモニターの部屋に行こう。残念だけど、USBは諦めよう。」


《5日目─会議終了─》


俺たちはモニターの部屋に向かった。

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