表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヘイサクウカン  作者: シキジ
ヘイサクウカン 6章
30/37

5話:会話は彼らの友情を結束させる。

前回のあらすじ


3日目の調査を終えたシュウキは、疲労が溜まっていたため個室で就寝した。



──────────────────────

???「…俺を忘れちまったのか?」


いつもよりもはっきりと意識がある。言わば白昼夢といったものだろうか。


シュウキ「お前は…誰だ?」


???「誰って、俺はお前の大事な人だというのに…はぁ…。」


黒髪の青年はそう呟いた。


シュウキ「俺の…大事な人?」


???「そ。まあ《今は》お前と直接話せないんだけどな。」


シュウキ「…俺は。」


???「ん?」


シュウキ「俺は…誰なんだ?俺の使命は何なんだ?」


俺は今までの不安を吐き出すように言った。


???「…安心しろ。お前は紛いもなく、木狩秀輝だ。」


シュウキ「なんで俺の名前を…?」


???「俺はお前の全てを知ってる。お前は記憶を辿ったら《1つの溝》を発見できる。…記憶で何が失われたか。それを見極めろ。」


シュウキ「……。」


???「俺からは、これが《最後の》ヒントだ。」


…コンコン


高めのノック音が聞こえた。


???「おっと、お迎えだ。それじゃあな。…このゲームの正体、お前なら分かるはずだ…。」


──────────────────────


コンコン…コンコン…!


ヒカリ「シュウキくん!?」


トオ「シュウキくん、居たら返事をして。」


ランコ「シュウキさん…!」


シュウキ「…居るぞ。」


俺は重いまぶたを開けて言った。


ヒカリ「あっ、良かった!…じゃなくて、もう8時20分だよ!」


シュウキ(もうそんな時間か。)


俺はゆっくりと起き上がって扉を開けた。


シュウキ「…すまない。」


ランコ「いえ。疲労が溜まっていたのですね。」


トオ「もう少しでモニターに場所が表示されるね。」


俺達は食堂でご飯を食べた。


…皮肉な話だ。今まではこれが最後の食事にならないようにと思っていたのに、今は最後になってほしいと思っている。


そして…


ランコ「あっ、場所が表示されてます!」


表示された場所は《ロビー》だった。


トオ「…最初の場所だ。」


シュウキ「最後の場所への入り口にもなるとはな。」


ヒカリ「ご飯食べ終わったら行こ!」


ランコ「はい!」


俺達は食事を終えてロビーに向かった。


俺達はロビーで9時になるまで話し合っていた。


ヒカリ「…わたしね、シュウキくんがいないとここまで来れなかったよ。改めてお礼を…」


シュウキ「お礼は、ここから出てから…だ。」


ヒカリ「…うん、そうだね。」


ランコ「私は何もできませんでした。ただ見てるだけでした。」


トオ「いや、僕にとったら、大人の人が居てくれただけで安心感というか…精神が安定していたよ。」


ランコ「トオさん…。」


トオ「僕は最初の方は何もしなかったし、僕の契約で、皆を頼った。…だからこそ、次は僕を頼ってよ。できる限り頑張るから…さ。」


トオは照れ臭いのか、頭をかいて言った。


シュウキ「…ああ。最終審議ではトオだけじゃない、ヒカリも、ランコさんも頼らせてもらうぞ。」


そしてその後も話し合った。


…9時になった。


ゲームマスター「お待たせ致しました。扉の奥へお進み下さい。」


ロビーに扉が出現した。


俺達は覚悟を決めて中に入った。



──────────────────────


シュウキが獲得した証拠


《愛田のプレート》


プレートの部屋にはなぜか愛田の名字があった。


《塗りつぶされたプレートと手記》


プレートや手記には塗りつぶされた箇所があり、知られたらまずいことと予測した。


《前回のゲームの内容》


陰野の部屋で見つけた手記では前回と今回のゲームの内容は類似性があった。


《直前の記憶の喪失》


俺を含め、ゲームの参加者はここに来る前の記憶を一部失っていた。


《ゲームの参加者だったゲームマスター》


ゲームマスターは、元はゲームの参加者であったらしい。どういった経緯でなったかは不明。


《命の永久機関》


ゲームの参加者は死んでは生き返ってを繰り返されているらしい。俺達もそうなのだろうか?


《●●》


手記には●●という塗りつぶされた人がいた。その人は、いつかのゲームで大量に人を殺してたらしい。


《同じゲームの参加者》


プレートに書かれた人たちは同じときのゲームの参加者だったようだ。


《×》


名簿には、プレートに書かれた人の隣に×と書かれていた。


《名簿の塗りつぶされた人》


名簿には一部塗りつぶされた人がいた。場所でいうと、シュウキとイクタの間だった。


《没》


没の意味は定かではないが、名簿の最後のページに書かれていた。この本はどこかに出版されていたのだろうか?


《名簿の正体》


名簿にはヒカリの兄も含め、ゲームの参加者が記されていた。


《記憶喪失の量》


ここに来る前の記憶を失った期間は数ヶ月間だった。


《プレートの有無》


プレートのある部屋と無い部屋があった。


《プレートの人の共通点》


プレートの人には何かしらの共通点があるらしい。


《プレートの部屋数》


プレートの部屋の数は11個だった。今のゲームの人数は12人なので11という数はどこにも現れなかった。


《人数の差》


もしプレートの人が同じゲームの参加者だとしたら、今のゲームの12人とは1人分の差がある。


《知らない場所》


映像には指定された人にも知らない場所が映し出されていた。


《DVDの経緯》


ゲームマスターは一体何のためにDVDを設置したのだろう?


《同じ映像》


映像には指定されている人は違うものの、映像はほとんど同じだった。


《シュウキ・イクタ間の違い》


俺の映像にもイクタの映像にも同じ地区の場所が映し出されたのに、塗りつぶされた人の人数も、映像の中身も異なっていた。


《ゲームマスターの好物》


ゲームマスターいわく、「3と5が入って、右下方向に辺がはみ出した四角と除法が組合わさったモノが作るもの」らしい…。


《手紙》


最初から俺の個室にあった、ゲームマスターすら知らなかった、とても有力な証拠らしい。


…計23個

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ