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ヘイサクウカン  作者: シキジ
ヘイサクウカン 5章
22/37

4話:その少年はまるで、真相を困難にする魔術師だった。

前回のあらすじ


シュウキ達は3階の梯子通路の下で死んでいるサイトを発見した。



俺達は互いに落ち着くのを待って会話を始めた。


トオ「ど、どういうことなの?サイトくんが裏切り者じゃ…?」


ヒカリ「…とりあえず、審議に備えよっか。」


シュウキ「ああ。どちらで死んだのか、はっきりさせよう。」


そうして俺達は調査を始めた。



サイトは頭から血を流している。…上から落ちたのか?でも…


シュウキ(サイトがそんなに無用心なやつではない。…じゃあ、自殺?)


俺は、《頭の流血》と、《自殺》をメモした。


次に向かったのはカラオケボックスだ。


ヒカリ「シュウキくん、ここは絶対に何か関係があるよね。」


シュウキ「ああ。ここに《メモ》があって、《あの》音は恐らくここからだろうからな。」


ヒカリ「このメモ、わたしたちをあそこに誘導するものだったんだね。」


シュウキ「そういうことだな。…待て。」


俺はメモの裏を見た。


シュウキ「これは…?」


そこには、


──────────────────────

てんとさらをやまやます


これは僕の契約だよ♪


あと、僕の個室に来てね♪

──────────────────────


と書いてあった。


ヒカリ「なにこれ?てんと、さらを、やま、やます…テント、サラを、山、病ます?」


シュウキ「…とりあえず、これは審議のときに話そう。」


ヒカリ「これ、分かったの!?」


シュウキ「まあな。…それより、《あの音》ってどうやって出したんだ?」


あの音とは、俺達が3階に行くきっかけとなった、パリンという音だ。ガラスが割れた音だろうか。


ヒカリ「うん。カラオケボックスには、あの音が出るものなんてないよね。」


シュウキ「ここで音を出すには、マイクが無ければいけないが…。」


ヒカリ「…あれ?《マイクがない》ね。」


ヒカリが疑問をもったとき、


ランコ「シュウキさん!ヒカリさん!」


ランコさんは俺達の所に来て、そう呼び掛けた。


シュウキ「ランコさん、どうした?」


ランコ「少し、こちらに来ていただけますか?」


俺達が案内されたのは隣の裁縫道具の部屋だった。


シュウキ「これは?」


俺達は棚の付近の床ある、何かの破片に目が付いた。


ヒカリ「これ、《ガラス》だよ!この形って、《食堂のグラス》かな?」


シュウキ「多分そうだろう。その先にマイクもある。」


ランコ「はい。ここでサイトさんはグラスを割って、マイクで音を大きくしたんでしょうか?」


ヒカリ「でも、どうしてわざわざカラオケボックスじゃなくてここで?」


シュウキ「…これは?」


俺は破片の下にある着物の帯が気になった。


シュウキ「これは…《2本の帯》がミシンで縫われているみたいだ。でも…《途中で止めた》みたいに、返し縫いがされていない、未完成の状態だな。」


ヒカリ「返し縫い…ってなんだっけ?」


ランコ「簡単にいうと、布と糸、もしくは布同士が容易に離れないようにする技術です。」


シュウキ「どうして縫うのを途中で止めたんだろう?」


ふと棚の上を見ると、そこにはミシンがあった。


シュウキ(…?)


一瞬だけ気がかりだったが、よくある光景だったし、他のところも調べないといけないため後回しにした。


シュウキ「とりあえず、食堂に行こう。」


俺は、《メモの裏》と、《食堂のグラス》と、《2本の帯》と、《マイク》をメモした。


そして俺達は食堂へ向かった。…途中、トオと合流した。


シュウキ「トオ、今何をしてるんだ?」


トオ「えっと、あのときに停電になったからブレーカーだったり、そういうのを探してたんだよ。でも、ブレーカーはなさそう。」


ヒカリ「まあね。ゲームマスターがそんなものを、わたしたちの手の届くところに置くはずがないもんね。」


ランコ「でしたら、サイトさんは《どのようにして停電を起こした》のでしょうか?」


ヒカリ「うーん。分からないね。」


シュウキ「ここで考えてもしょうがないさ。とりあえず、食堂へ向かおう。」


トオ「食堂?どうして?」


ランコ「割れたグラスが見つかったのです。なので、食堂の物なのかを確認するために行きます。」


トオ「じゃあ僕もついていくよ。」


俺は、《停電》をメモした。


そして、俺達は改めて食堂に向かった。


ヒカリ「やっぱり、1つ分無くなってるかも。」


シュウキ「…これは?」


そこにはメモが貼られていた。


──────────────────────

調査頑張ってるね♪


1つ言うけど、


…僕は君たちの裏を何回もかいてるからね♪


──────────────────────


トオ「…これは?」


ヒカリ「絶対サイトくんのものだね。」


シュウキ「ああ。…そうだ、サイトの個室に行こう。」


ランコ「サイトさんの個室にですか?」


シュウキ「カラオケボックスのメモの裏にそう書かれていたんだ。」


トオ「もういないのに、まだ僕達はサイトくんに振り回されてるんだね…。」


俺達はサイトの個室に向かった。


個室には3つの封筒があった。


1つ目は「審議の前に読むこと」と書いており、

2つ目は「審議の直後に読むこと」と書いており、

3つ目は「審議の後に読むこと」と書いていた。


ヒカリ「…どうするの?」


シュウキ「ここはサイトに従おう。」


俺は「審議の前に読むこと」の封筒を開けた。


──────────────────────

これが読まれてるってことは、僕はもう死んじゃったんだー!みんなともう会えなくなるって思うと悲しいね♪


じゃあ、ゲームマスターにさ、「審議の場所は僕の死体の周りにしてくれー!」って言ってね♪多分、応じてくれるどころか、立ち歩きもOKになるから♪


あ。それと、《今回は5人で審議する》から、頑張ってね♪


残りの2つはまだ見ちゃダメだからね!


──────────────────────


ランコ「審議の場所は、サイトさんの死体の周りで…ですか?」


ヒカリ「立ち歩きもできるって、どうしてなんだろう?」


トオ「あと、5人っていうのも気になるね。」


シュウキ「俺達4人と、…サイトか?」


サイトはどのようにして審議に参加するんだ?


それから少しして、


ゲームマスター「皆様、三時間が経過しました。モニターに審議の場所を指定しますので、そこに集合して…」


シュウキ「ちょっと待て。…審議の場所はサイトの周りにしてくれないか?」


ゲームマスターは少し黙って、


ゲームマスター「承知しました。では、複坂様のご遺体の近くへお集まりください。」


と言ってモニターは消えた。


ヒカリ「ほ、本当に了承してくれたね…。」


トオ「…。」


ランコ「で、では行きましょうか。」


俺は、《3つの封筒:1つ目》をメモした。


そして俺達は、サイトの死体…事件の現場へと向かった。これがある引き金など露知らずに…。


シュウキが獲得した証拠


《頭の流血》


サイトは頭から血を流していた。


《自殺》


自殺の可能性が高いかもしれない。


《メモの裏》


暗号のようなものが書かれていた。

(てんとさらをやまやます)


《食堂のグラス》


食堂のグラスが割れた状態で見つかった。


《2本の帯》


2本の帯が糸で合わせられていた。


《マイク》


グラスの破片の近くにマイクがあった。


《停電》


事件の前、急に停電が発生した。原因は不明。


《3つの封筒:1つ目》


サイトの個室にあった、3つの封筒のうち、「審議の前に読むこと」という封筒。

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