4話:悪夢はまるで火山の噴火のような衝撃と意外性の混合物のように…
前回のあらすじ
シュウキたちは、化け物のいる地下室のゲームをクリアした。
イクタ「ハァ…ハァ…危なかった…。」
シュウキ「とりあえず、みんな無事で良かった。」
ヒカリ「一時は本当にどうなるかと思ったよー…。」
サイト「…良かった、守れて。」
俺達は息が整うまでそこにいた。そして…
ゲームマスター「皆様、就寝時間となりますので個室にお戻りください。」
トオ「もうそんな時間なんだ…。」
メイカ「緊張してお腹もすかないっすよ。」
ランコ「お腹がすいたときはクッキーを食べましょう。なので、今は個室に戻りましょうか。」
ゲームマスター「それと、皆様に伝えなければいけないことがあります。」
シュウキ「伝える?」
ゲームマスター「地下室の試練は残り《2つ》となっております。」
ヒカリ「…!」
トオ「じゃあ、2つクリアすれば僕たちは出られるってこと!?」
ゲームマスター「はい。その通りです。」
シュウキ(ゲームマスターは嘘をつかないっていうルールがある。つまり、この言葉は真実だな。)
ランコ「あと2つです!皆さん、クリアしましょう!」
ヒカリ「う、うん!頑張ろう!」
メイカ「…?」
その後、各自の個室に戻った。
シュウキ(あと2つでここから出られるのか…。)
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希望は捨てろ。ここに自我は必要ない。…本能で殺せ。
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シュウキ(…また短い夢?)
寝起きは悪かった。だが、気を取り直して食堂へ向かおうとした。途中でトオに会った。
トオ「シュウキくん。…今大丈夫かな?」
シュウキ「ああ。1階に降ろしてやろう。」
…
トオ「ごめんね。ありがとう。」
シュウキ「大丈夫だ。じゃあ、食堂に行くか?」
トオ「うん。そうだね。」
食堂に入ると、すでに全員いた。
イクタ「おはよう。2人とも。」
シュウキ「ああ。おはよう。」
トオ「うん。おはよう。」
メイカ「じゃあ、全員揃ったから食べるっすか?」
ヒカリ「そうだね!じゃあ、いただきまーす!」
それぞれ食事を始めた。
イクタ「そうだ、今日はどうする?」
ランコ「早速、地下室に行きましょうか?」
サイト「いや、朝は判断力が鈍る。だから、昼ご飯を食べてからにしよう。」
トオ「そうだね。じゃあ、午前は自由時間だね。」
ヒカリ「じゃあ、またクッキー持ってこう?あれすごく美味しかった!」
メイカ「…それ単純に食べたいだけじゃ?」
ヒカリ「うっ…。それは言っちゃダメだよ、メイカちゃん。」
そうして食事が終わった。
シュウキ(午前中は自由時間だ。…3階をもう少し見てみようか。)
俺は午後まで3階に居た。
…
もう少しで昼になろうとした頃、俺は《あるアナウンス》に驚愕した。
ゲームマスター「皆様、1階の何もない部屋で梶野様のご遺体が発見されました。これから3時間を捜査時間とさせていただきます。」
シュウキ「…は?」
俺はうまく声が出なかった。とりあえず俺は、無理矢理体を動かしてその場所へ向かった。
そこには、全員暗い表情で立っていた。向かってる途中で思った、嘘であってほしい、まだ生きててほしいという願いは、
いとも容易く崩れた。
まるでかまいたちが通り去ったかのようにズタズタに切り裂かれて、刀を持っている、
梶野 命華の、残虐な姿があった。
…
シュウキ「…何があったんだ?」
俺は震え声でそう聞いた。
ヒカリ「そ、そんなの、わたしのほうが訊きたいよ…。なんでメイカちゃんが死なないといけないのさ?だって地下室でここから出られるんだよ?そんなの、おかしいじゃん…。」
ヒカリは涙ぐんで言った。そして、
ランコ「…。」
ランコさんは目もあてられないといった様子で目を背けている。
サイト「…ねぇ、これで報道ゲームは終わりなの?」
サイトは悲しみを堪えて訊いた。
ゲームマスター「はい。梶野様の役職は被害者でしたので、これで皆様の役職は解除されます。」
イクタ「なんでそんなことを?」
サイト「確か、《被害者》は誰かに殺されて初めて効果が出る。…ゲームが終わったってことは…。」
トオ「そっか…。つまり、《誰かに殺された》ってこと?」
ヒカリ「…誰が殺したのさ!?なんで、どうして…?」
ランコ「ヒカリさん…。」
シュウキ「…とりあえず、調査を始めようか。」
俺はまず、メイカを見た。メイカは、刃物で切り裂かれた跡があった。
イクタ「ひどいね、これ…。」
シュウキ「ああ。…それにしても、《切り裂く必要》があったのか?」
ヒカリ「こんなことしたヤツをわたしは絶対に許さない…!なんならわたしが…」
サイト「ストップ。それ以上言っちゃダメだよ。」
イクタ「そういえばここって、《防音機能》があったよね?」
ランコ「ええ。確認したら確かにありました。」
トオ「まだ関係あるとは決まってないけど、とりあえず覚えておこう。」
ランコ「あと、この《刀》は一体?」
トオ「確かに…武器庫にも無かったよね?」
シュウキ「とりあえず、俺は武器庫に行ってみる。」
サイト「じゃあ、僕も行くよ。」
トオ「僕も。気になるからね。」
結局、全員武器庫に行くことになった。
それと、俺は《誰かに殺された》と、《切り裂かれた体》と、《防音機能》をメモした。
ランコ「でも、武器庫に刀などあったのでしょうか?」
イクタ「見た感じ…無さそうだね。」
諦めて帰ろうとしたその時、
サイト「うわっ!!」
シュウキ「サ、サイト!どうしたんだ?」
サイト「なんか壁がずれて…ってこれ!」
サイトの後ろの壁は襖のように開くようになっていた。俺が調べたときは確か、無かったと思ったが…?
ヒカリ「これ、どういうこと!?」
シュウキ「どんな仕組みかはこの際必要ない。中に入ろう。」
中は思ったより広かった。ここは隠し部屋のようで、多数の武器があった。
イクタ「シュウキくん、あれ。」
シュウキ「ああ。《刀》だな。」
そこには、刀が一本一本並んでいたが、綺麗にその中の一本が抜き取られていた。
トオ「ここから持ち出されたんだね。」
イクタ「でも、《見張りはちゃんといた》はずなんだけど…。」
ヒカリ「確かに変だね。一体どうやって?」
俺は、《武器庫の隠し部屋》と、《隠し部屋の刀》と、《見張りの存在》をメモした。
トオ「一応、報道ゲームの役職も念のため確認してみる?」
シュウキ「そうだな。俺は、《野次馬》だ。」
サイト「僕も《野次馬》だ。」
イクタ「僕は《警察》だよ。」
トオ「うん。僕も同じ《警察》。」
ヒカリ「わたしは《カメラマン》で、」
ランコ「私が《リポーター》です。」
俺は《報道ゲームの役職》をメモした。
シュウキ「ダメだ。他に証拠がない。」
トオ「みたいだね。もう審議を始める?」
ヒカリ「うん、犯人を絶対に許さないからね…。」
イクタ「ゲームマスター!もう審議を始めるよ!」
ゲームマスター「承知しました。では、モニターに審議の場所を指定しますので、そこに集合してください。必ず、全員くること。」
俺達は指定された場所に向かった。その先の絶望も知らずに…。
シュウキが獲得した証拠
《誰かに殺された》
メイカの役職である、《被害者》によって、他殺ということが分かった。
《切り裂かれた体》
メイカの体がズタズタに切り裂かれていた。死因もそれと思われる。
《防音機能》
メイカが殺された部屋には防音機能があった。
《武器庫の隠し部屋》
武器庫の、襖のような隠し扉の先には隠し部屋があった。
《隠し部屋の刀》
隠し部屋の刀が一本なくなっていた。
《見張りの存在》
武器庫には見張りがいた。
《報道ゲームの役職》
シュウキとサイトは《野次馬》、イクタとトオは《警察》、ヒカリは《カメラマン》、ランコは《リポーター》だった。
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俺達は、間髪いれずに部屋の中に入った。
ゲームマスター「皆様、お集まりいただきありがとうございます。
これより、第4回の審議を開始します。」
《第4回審議─開始─》
シュウキ「まず、最初に死体を見つけたのは誰だ?」
サイト「僕だよ。ただ探索してたら見つけたんだ。」
ヒカリ「その後にサイトくんの《声が聞こえて》急いでそこに向かったんだ。」
証拠3,《防音機能》を使用。
シュウキ「一応訊くが、なんで声が聞こえたんだ?あそこの部屋は防音機能があったはずだ。」
サイト「説明が不十分だったね。一回外に出て声を出したんだ。」
ランコ「私も、ヒカリさんとご一緒にそこに向かいました。」
トオ「僕は2人と一緒にいたから、2人と同様に向かったよ。」
イクタ「そして、僕はサイトくんの声に《起こされて》向かったよ。」
トオ「起こされた?」
イクタ「どうやら僕、《寝てた》みたいなんだ。」
シュウキ「まあ、寝てても仕方がないか。まさかこんなことになるとは思わないしな。」
ヒカリ「ちなみに、どこで寝てたの?」
イクタ「食堂だよ。」
新たな証拠《食堂で寝てたイクタ》を入手。
サイト「話題を変えるよ。凶器は刀だと思うけど、なんであんな殺しかたをしたんだろう?」
シュウキ(俺だけの視点じゃなくて、他の人の意見も聞こう。)
【膨議開始】
サイト[もしかして犯人は、メイカさんを恨んでいたとかかな?]
ヒカリ[あんな殺しかたするなんて、絶対普通の人じゃないよ!]
トオ[あの切り傷にメリットがあるのかな?]
シュウキ(まずは、サイトの話を聞こう。)
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サイト「もし《犯人がメイカさんを恨んでた》としたら、あんな怒りの感情に任せた切り方をしそうだよね。」
シュウキ「そういうものなのか?」
サイト「まだ犯人の人物像が分からないけど、可能性としてはあると思う。」
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シュウキ(次はヒカリだ。)
ヒカリ「あんな殺しかたなんて《意味ない》よ!絶対《人の感情持ってない》よ!」
シュウキ「じゃあ、この6人の中にそんな悪魔みたいなのがいると?」
ヒカリ「信じたくないけど、そうだよ!絶対に!」
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シュウキ(最後にトオだ。)
トオ「もしかして、メイカさんが切られたところに意味があるのかも。」
シュウキ「意味?」
トオ「つまり、《あえて殺さないで、瀕死にさせる》ことで、犯人のメリットがあったのかも?」
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シュウキ『答えはそこだ。』
【膨議終了】
シュウキ「…信じたくないが、理由として一番可能性があるのは、《犯人はメイカの苦しむ姿を見たかった》ということだ。」
次回に続く…。
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死亡者
・メイカ
残り6人…




