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ヘイサクウカン  作者: シキジ
ヘイサクウカン 1章
1/37

1話:絶望の秩序と同志

初めまして。私は、シキジという者です。


小説を書き始めてまだ2ヶ月ですが、暖かい目でこの小説を楽しんで頂ければこの上ない幸いです。

大きな音が聞こえる。熱い。燃える。


声に出来なかった。


誰か…助けて…!


─────────────────────────────


…。


俺「…夢?」


 俺は夢から覚めると何かが、いや、全てが違うことに気がついた。


 俺が寝ていたところは、いつもと違って白いベッドだった。辺りを見渡すと、白い壁、白い天井、そして、黒いパーカーを着た、黄緑の髪で、俺と同い年位の少年がいた。


黄緑の髪の少年「やあ、起きたんだね。」


その少年は微笑むと、俺に近づいた。


黄緑の髪の少年「自己紹介は互いに後にしよう。とりあえず、立てるかい?」


俺「ああ…。」


黄緑の髪の少年「実は少し慌てているんだ。もしよければ一緒に来てくれないかな?」


俺「…。」


 俺は少しの疑いを持ったが、今はその少年と同行することを決めて、個室のような所から出た。


 俺たちはおそらく二階にいたのだろう。視線の先に階段があるのが見えた。廊下のようなところは赤いカーペットが敷かれており、壁には、綺麗な飾りがつけられていた。


俺(ここ、まるで()()()のようだな。ただ、あちこちに監視カメラみたいなものと、大きなモニターがあるのが気になるな…。)


 と、俺が考えているうちに、階段を降りて1階に着くと、開けた所へ出た。そこには、ざっと10人(俺たちを含めたら12人)ほどの人がいたのが見えた。


???「良かったー。間に合ったね。」


と、黄色の髪の少女


???「よし、これで全員やな。」


と、茶髪の女子、


???「危ないところでしたね。」


と、黄土色の髪の女性、


???「ワシはお前さんたちを信じとったぞ!」


と、角刈りの男性が話しているのが聞こえた。


黄緑の髪の少年「ねえ!()()()()()()()!全員集まったよ!」


俺「ゲームマスター…?」


 するといきなり、目の前のモニターに仮面を付けた男が映し出された。


ゲームマスター「…全員集まりましたか。改めまして、私はゲームマスターです。大変恐縮ですが、これから皆様にはデスゲームをしていただきます。」


俺「なっ…!」


 この不可解な状況のため、薄々勘づいていた。ただ、その場で驚いたのは俺だけだったようだ。どうやら他の人は聞いていたのだろう。


黄緑の髪の少年「…デスゲームって正確には何をするの?」


ゲームマスター「今から3つのことを説明しましょう。


 1つ目、あなたたちには()()()()()になるまで殺し合いをしていただきます。なお、私はここで、監視カメラによってその様子を常に見ることができます。


 2つ目、あなたたち一人一人に個室を用意させていただきました。確認はしていないでしょうが、その個室のベッドの下に、携帯があります。その携帯には、()()というものが書かれています。」


俺「契約?」


ゲームマスター「はい。その契約を破る、もしくは果たせなかった場合には、その者に死が与えられます。

なお、平等にするために私にも


契約:ゲームのルールを守る


 があります。私は、ルールを守ることを果たせなかったとき、私は死に、ゲームは破綻、したがってゲームは終了します。


 3つ目、ここには()()()があります。それは、脱出への道になるでしょう。ただ、地下は多くの仕掛けがあなたたちを待ち構えています。」


???「実質、ゲームを終わらせる方法は3つあるのか…。」


と、緑色の髪の女性が言った。


ゲームマスター「そして4つ目、単刀直入に告げます。この中に()()()()がいます。」


黄緑の髪の少年「…裏切り者?」


ゲームマスター「さて、この説明に質問はありますか?」


 そのとき、辺りは、理解しようと必死な人、ただただ絶望している人などの負の空気で包まれていた。


…この空気で質問するやつなんかいるわけ…。


???「はいはーい!しつもーん♪」


いた。


 …水色の髪の少年は続けた。


水色の髪の少年「1つ目のことについてなんだけどさー、監視カメラに死角とかあるのー?」


その少年は(口調はゆっくりなものの)鋭い質問を出した。


ゲームマスター「詳しくは言えないのですが、死角はありません。」


水色の髪の少年「もう1つ!ルールってなに?」


ゲームマスター「簡単に言えば、ここにいる時に破ってはいけない決まりのようなものです。もし、破ってしまった場合にもゲームを壊す者として、死が与えられます。なお、ルールは携帯で確認できます。」


俺(あとでしっかりと確認しておいたほうがいいな。)


???「俺からもいいか?契約を破ったら死ぬって言っているが、どうやって死ぬんだ?判断は?」


と、青色の髪の男性は言った。


ゲームマスター「あなたたちの脳に、装置を仕掛けました。判断はコンピューターが瞬時に行い、即死させます。」


青色の髪の男性「理屈はわからないが…。分かった。」


???「自分からもいいっすかね。4つ目での裏切り者って何が目的っすか?」


と、白髪の女性は言った。


ゲームマスター「裏切り者は、あなたたちにとっての敵となるでしょう。」


と、はぐらかした回答をした。


 そして他に質問する人はいなかった。


ゲームマスター「それでは、ご健闘を。」


 と、言ったかと思えばモニターがプツンと消えた。そしてしばらくの沈黙があった後、


黄緑の髪の少年「みんな、聞いてくれない?これからも、みんなが死なないためにも、互いのことを知っておくべきだと思わないかい?」


???「賛成だよ。僕もそう思っていたとこ。」


俺(?)


と、赤い髪の少年(?)が言った。


 そうして俺たちは、自己紹介のための時間を設けた。


─────────────────────────────


俺(まず、最初に会った少年から始めよう。)


黄緑の髪の少年「やあ、初めましてだよね。君の名前と、特技を教えてくれないかな?」


俺「特技?」


黄緑の髪の少年「うん。地下には様々な仕掛けがあるって言ってたでしょ?だからちゃんと、みんながどんなことができるか確認しておきたくて。」


俺「…分かった。」


と、俺は一呼吸おいた後、


俺「俺は、木狩(こかり) 秀輝(しゅうき)、特技は《()()》だ。」


黄緑の髪の少年「へー、推理?」


木狩「ああ。よくミステリー系や、ホラー系の推理小説を読むんだ。まあ、特技って言えはしないがな。」


黄緑の髪の少年「その、君の出番が来ないことを祈るよ。」


木狩「俺もそう思うよ。」


黄緑の髪の少年「よし、僕の番だね。

 僕は、五月雨(さみだれ) 幾太(いくた)、特技は《()()()》かな。」


木狩「パズルか…。(様々な所で生かせそうだな。)」


五月雨「それじゃあ、他の人とも話してみよう。」


木狩「その前に。俺が個室に居たとき、慌てていたようだが?」


五月雨「ああ、特に深い意味もないよ。急いだほうがいいのかなって思っただけだよ。」


木狩「なるほど。」


五月雨「改めて、みんなと自己紹介しようか。」


木狩「ああ。」


 俺は五月雨と共に、いろんな人の自己紹介に回った。


─────────────────────────────


黄色の髪の少女「ねえねえ。ゲームマスターはさ、どうやって私たちをここに運んだと思う?」


木狩「ええと…。もしかしたら、ゲームマスターと裏切り者の二人が睡眠薬を使って、車とかで運んだんじゃないか?」


黄色の髪の少女「ああ、なるほどね!」


五月雨「それじゃあ、君の名前と特技を教えて?」


黄色の髪の少女「うん!私は愛田(あいだ) (ひかり)、特技は、ええと…。私、農家だから、《()()()》ならできるよ。」


木狩「俺は木狩秀輝、特技は推理だ。」


五月雨「僕は五月雨幾太、特技はパズルだよ。」


愛田「いいなー。二人とも絶対使える特技じゃん!私、農作業だよ…。」


木狩「ま、まあ使えるときがくるよ。きっと。」


五月雨「やっぱり…、君が着てるのって農作業着かい?」


愛田「うん、でもこれ少し恥ずかしいんだ…。誘拐される前に、他の格好で来れば良かったー!」


木狩「誘拐に他の格好で来るもなにもないと思うが…。」


 俺たちは愛田との自己紹介を終え、次の人と自己紹介を始めた。


─────────────────────────────


赤い髪の少年(?)「どう?みんなと仲良くできた?」


木狩「みんなって、まだ2人しか…。」


赤い髪の少年(?)「そりゃそっか。僕も君たちで4、5人目だよ。あっ、自己紹介か。僕は、幕明(まくあけ) (かおる)だよ。よろしく!」


木狩「俺は木狩秀輝、特技は推理だ。」


五月雨「僕は五月雨幾太、特技はパズルだよ。」


幕明「オッケー!木狩くんと、五月雨くんだね!」


五月雨「幕明くん、特技を教えてくれないかな?」


幕明「…やっぱりそうだよね。」


木狩「もしかして幕明って…。」


幕明「幕明くんじゃなくて、幕明さんだね。」


五月雨「…女性?」


 と、五月雨は分かりやすく落ち込んだ。(失礼だが、外見は女性には見えなかっため、そう思ってしまうが。)


幕明「もう慣れてるよ。気にしないでね。

ええと、僕は《()()()()()》なんだ。僕はマジシャンだから。」


木狩「手先が器用か。今後も役立つかもしれないから、何かあったら協力してくれ。」


幕明「もちろん!」


五月雨「あはは…。」


木狩(五月雨、落ち込んでるな。)


 俺たちは、幕明との自己紹介を終え、次の人と自己紹介を始めた。


─────────────────────────────


青い髪の男性「ゲームマスターの目的はなんだと思う?なぜ俺たちに殺し合いをさせる?」


木狩「もしかしたら、俺たちに何らかの恨みがあるのかもしれないな。」


五月雨「それか、もしかしたらテレビとかのサプライズだったりして。」


青い髪の男性「…なるほど、参考になった。感謝する。」


木狩「それで…。」


青い髪の男性「ああ。自己紹介だったな。すまない。俺は、無藤(むとう) 良介(りょうすけ)、普通のサラリーマンだ。ちなみに、タメ口で結構だ。この場所では年齢など無価値だ。」


木狩「ああ、そうさせてもらう。俺は木狩秀輝、特技は推理だ。」


五月雨「僕は五月雨幾太、特技はパズルだよ。できれば、特技を教えてくれないかな?」


無藤「特技か…。特に誇れるものはないが、俺はずっと、《()()》と呼ばれていたよ。」


五月雨「無藤良介…。どこかで聞いたことがあると思ったら。ほとんどの問題を答えられると言われる、テレビ界からクイズの神様と評される、あの?」


無藤「…俺のことを知っていたのか。ただ、知識があるだけで、行動は苦手だ。」


俺は耳打ちで五月雨に聞いた。


木狩「有名なのか?」


五月雨「つい最近話題に出た有名人だよ!?」


木狩「…すまん、分からない。俺はテレビは全然見ない。」


五月雨「えー…。」


無藤「?」


 俺たちは、無藤さんとの自己紹介を終え、次の人と自己紹介を始めた。


─────────────────────────────


角刈りの男性「おう、お前さんたち!気を落とすなよ!地下からちゃんと出られるからのう!」


木狩「熱量が…。」


五月雨「えーと、名前を教えてくれないかな?特技は多分分かるから…。」


角刈りの男性「ん?ワシの特技を…?あててみい!」


木狩「当てるもなにも…。」


その男性は…ムキムキだった。白のシャツにくっきりと筋肉の形が見えた。つまり、


五月雨「…《()()()》でしょ?」


角刈りの男性「おお!よく分かったのう!」


木狩「…それはな。」


角刈りの男性「自己紹介がまだだったのう。ワシは、

黒山(くろやま) 柱造(ちゅうぞう)じゃ。職業は大工をやっとる」


木狩「俺は木狩秀輝、特技は推理だ。」


五月雨「僕は五月雨幾太、特技はパズルだよ。」


黒山「それにしても、お前さんたちヒョロヒョロじゃのう。この時間が終わったらトレーニングじゃ!」


木狩「俺はこの後探索したいし…。また今度で。」


五月雨「僕も探索したいから…。また今度ね。」


黒山「そうか。じゃあまた今度じゃな。」


木狩(良かった…。)


 俺たちは、黒山さんとの自己紹介を終え、次の人と自己紹介を始めた。


─────────────────────────────


茶髪の女子「なんやねん!急にこんなところに連れて来られた挙げ句、デスゲームやれやと!?」


木狩「ええと…。」


茶髪の女子「だいたい、なんでウチやねん!何を思て連れてきたんや!」


五月雨「あの…。」


茶髪の女子「…だめや、落ち着かんと。冷静になるんや、ウチ。」


木狩「…。」


五月雨「…。」


茶髪の女子「ん?なんや?自己紹介かいな。」


木狩「あ、はい。」


茶髪の女子「ウチは、城松(じょうまつ) 真魚(まな) や。なんか、恥ずかしいとこ見られたな。忘れてや。」


木狩「木狩秀輝です…。特技は推理です…。」


五月雨「五月雨幾太です…。特技はパズルです…。」


城松「ん?特技もかいな。ウチは《()()》なら、そこらのプロに匹敵するくらいの実力はあるで。」


木狩「素晴らしい腕前なのですね…。」


城松「…。」


五月雨「ありがとうございました。それでは…。」


城松「待て待て…。敬語じゃなくてもいいで。なんで敬語使ってるんやあんたたち。」


木狩「いや、単純に怖かったから…。」


城松「そ、それは忘れて言うたやろ!」


五月雨「…忘れられるかな。」


 俺たちは城松との自己紹介を終え、次の人と自己紹介を始めた。


─────────────────────────────


黄土色の髪の女性「うーん、どうしましょう。」


木狩「どうかしたのか?」


黄土色の髪の女性「いや、まともに生活出来る状況でしょうか?食べ物とか、替えの服とかなかったら…。」


五月雨「さすがに準備されているんじゃないかな?そうじゃないとゲームが成り立たないと思うよ。」


黄土色の髪の女性「だといいのですが…。そういえば。私は、宝井(たからい) 爛子(らんこ)です。」


木狩「俺は木狩秀輝、特技は推理だ。」


五月雨「僕は五月雨幾太、特技はパズルだよ。」


宝井「あら、特技もですか?私に特技…。自慢になってしまうかもしれないですが、私はかなりの資産を所持しています。なので、《()()()()()()》に長けていると思います。」


木狩「要は、セレブだから高価なものを持っているっていうことか?」


宝井「ええと…、嫌味な言い方になっていたのなら、ごめんなさい!そういうつもりでは…。」


木狩「俺も妬んで言っているわけではないぞ。心配しなくてもいい。」


五月雨「でも、セレブということは少なからずとも捜索は始まっているんじゃないかな?家の主が居なくなったら、大騒ぎじゃすまないはず…。」


宝井「そうですね!皆さんが救助される日は近いです!」


木狩「セレブってこういう人もいるんだな。」


五月雨「セレブのイメージが変わりそうだよ。」


宝井「お二人とも、セレブをなんだと思っていたのですか!?」


 俺たちは宝井さんとの自己紹介を終え、次の人と自己紹介を始めた。


─────────────────────────────


水色の髪の少年「あっ!ねぇねぇ、君たち!名前なんていうの?特技は?」


木狩「あっ、ああ。俺は木狩秀輝、特技は推理だ。」


五月雨「僕は五月雨幾太、特技はパズルだよ。」


水色の髪の少年「そっかそっか!二人ともいい特技だね♪」


木狩「まあ、ありがとう。」


水色の髪の少年「…。」


五月雨「…。」


木狩「…えーと、そっちは?」


水色の髪の少年「あっ!忘れてた!いけない、いけない♪僕は、複坂(ふくさか) 才人(さいと)、特技は《()()()()()()()()()》だよ。僕、こう見えても世界を脅かす、すごいハッカーなんだからね!」


木狩(忘れることあるか、普通。)


五月雨「ハッカーって、犯罪者じゃないの?」


複坂「ああ、犯罪者だよ♪」


木狩「!」


と、複坂が言ったとたん、


緑色の髪の女性「…話は聞かせてもらった。複坂才人、ここで会ったが百年目だ。」


五月雨「ん?君は?」


緑色の髪の女性「ああ、すまない。私は、

最上(もがみ) 獲麻(えま)、刑事だ。」


複坂「え!?最上!?」


木狩「二人は知り合いなのか?」


複坂「うん!こいつはね、僕を追いかけるストーカーなんだよ!」


最上「犯罪者に言われたくはないな。私はこいつが起こしている事件を担当しているんだ。」


五月雨「そうか。だから、その事件を起こしてる複坂くんを追いかけているんだね。」


最上「その通りだ。ということで、複坂、お前を逮捕する。」


と、最上が言うと同時に、複坂は走って逃げた。だけど、捕まった。


最上「複坂を確保。今から手錠を…」


複坂「…いいの?今、僕を拘束してさ。」


最上「何を…?」


複坂「あはは!このままだったら、僕は抵抗できずに殺されるかもねー♪僕は格好の的になるんだ♪」


五月雨「…残念だけど、複坂くんの言うとおりだ。誰かを拘束すると、それが殺し合いの引き金になってしまうかもしれない。」


最上「…くっ、そうか…。」


 と、最上は言うと、猫のように複坂の首をつかみ、自己紹介を続けた。


複坂「あはは…、ちょっと痛いかな。」


最上「大人しくしろ。」


木狩「最上の特技はなんだ?」


最上「…、あまり自覚はないが、《()()()()()()》ことに長けていると言われている。これも職業柄だがな。」


複坂「…。」


木狩「俺は木狩秀輝、特技は推理だ。」


五月雨「僕は五月雨幾太、特技はパズルだよ。」


複坂「…無心になってみたけど、やっぱ痛いかな。」


五月雨「…それじゃあね。」


最上「ああ。」


複坂「またねー♪痛い!」


最上「すまない、少しやり過ぎたな。」


木狩(あの二人、本当は仲良いんじゃないか…?)


 俺たちは複坂と最上さんとの自己紹介を終え、次の人と自己紹介を始めた。


─────────────────────────────


白髪の女性「みんな個性豊かっすね。」


木狩「そうだな…、少し疲れた。」


五月雨「僕も。」


白髪の女性「そうっすよね。ああ、自分は

梶野(かじの) 命華(めいか)っす。」


木狩「俺は木狩秀輝、特技は推理だ。」


五月雨「僕は五月雨幾太、特技はパズルだよ。梶野さんの特技は?」


梶野「特技と言える程ではないんすけど、人一倍、《運が強い》っす。」


木狩「運が?」


梶野「例えば、自分はよく外国に行くんすけど、戦争中でも傷一つすらついたことがないっす。」


五月雨「え、凄いね。」


梶野「いやいや、それほどでも。」


木狩(嘘かどうかわからないな…。)


梶野「嘘じゃないっすよ。」


木狩「心を読まれた!?」


 俺たちは梶野さんとの自己紹介を終え、次の人と自己紹介を始めた。


─────────────────────────────


???「…。」


 と、灰色の髪の男子が佇たたずんでいた。


五月雨「君は?」


木狩(そういえば、この子だけゲームマスターとの会話に参加せずに、隠れていたな…。)


灰色の髪の男子「…(にのまえ) 十百(とお)。」


木狩「俺は木狩秀輝、特技は推理だ。」


五月雨「僕は五月雨幾太、特技はパズルだよ。」


一「…。」


木狩「ええと、特技は?」


一「…。」


五月雨「まだ混乱しているみたいだ。後にしよう。」


木狩「あっ、ああ。」


 俺たちは一との自己紹介を終えた。


─────────────────────────────


五月雨「これで全員だね。さて、これからどうしようか。一応、めどは付けたほうがいいと思うな。」


幕明「そうだね。みんなの得意なことも分かったし、地下に行く?」


愛田「いや、とりあえず他の部屋に行って、探索した方がいいと思う。」


 と、愛田が言ったとたん、アナウンスが鳴り、ゲームマスターの声が聞こえた。


ゲームマスター「皆様、就寝時間15分前となりました。二階にある、それぞれの個室へとお戻りください。


 なお、これから就寝時間になるたびに、個室にお戻りにならなかった方には罰が下されます。また、皆様はベッドの下にある、携帯を確認しておくようにお願いいたします。では。」


五月雨「とりあえず、個室に戻って、携帯を確認しよう。」


黒山「携帯は確認しておいたほうがいいのかのう?」


木狩「ああ。ここにはルールがあるといっていた。確認しないと、ルールを破って死んでしまう恐れがあるからな。」


城松「それもそうやな。」


無藤「それでは皆、また明日。」


複坂「ふふ。皆、死なないようにね♪」


最上「おい、不謹慎だぞ。」


こうして俺たちはそれぞれの個室へ向かった。

いかがでしたでしょうか?


このような長いデスゲーム系の小説を書いていきます。最初の方は1週間ペースであげていきます。


どうかこれからもシキジを宜しくお願い致します。

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