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記憶の欠片を辿って  作者: 赤白 青
14/15

薄れゆく過去


次の日、学校では既に翔と聖恵との事は噂になっており、聖恵はみんなからの視線に照れ笑いする感じとなった。

一応友達という形で話は収まったのだが、学校の噂では既に付き合ってるということとなっており、学校の聖恵ファンは落胆していた。その証拠にクラスを移動中の翔への男子生徒から時々鋭い視線が飛んでいた。翔はそんな視線を全く気にしなかった。むしろ学校中が聖恵との関係を認めてくれたようで嬉しかったのだ。


それから数ヶ月後

最初の頃は、ノノ花と3人で居ることも多かったが、次第にノノ花とではなく翔と2人で遊ぶ事も増えていった。翔は聖恵の昔の事については幼少期の事は話してくれたが、それ以外は引っ越ししまったので、わからないということたた。しかし、一緒に過ごすのが楽しかった事で、過去を思い出す事よりも今を大切にしていきたいという思いが芽生えていた。翔は優しく、いつも聖恵の頭を優しく撫でてくれる。そして、翔から改めて告白され、今度は付き合うことを選択したのだった。

次の日学校の授業前にノノ花にその話をすると跳び跳ねて喜んでくれた。

そして、告白された喜びで前日あまり寝られず、つい授業中に居眠りをしてしまう。


「ここは、どこだろ?来たことある気がするんだけど、思い出せない。」

聖恵は目を覚ますと、周りにはピンク色の雲が1面に広がっていた。

そして、いつものように雲に乗った狐のお面を着けた愛奈が現れる。しかしどこか寂しそうな雰囲気が出ている。

「どちら様ですか?ここってどこなんですかね?」

聖恵は初対面のように、かしこまりながら愛奈に話し掛ける。

「あなたがその道を選ぶなら私はそれを応援するわ。海も同じ意見だと思う。もう会うことはないと思うけど、元気でね。」

愛奈はお面から涙を溢すと雲に乗ったまま、消えていった。

「ちょ、ちょっと、貴方は誰なの?」

消えいく愛奈に手を伸ばして、掴もうとするが、手は届かず、消えてしまう。

そして、急に現実に引っ張り戻されると、伸ばした手で前の席の子を殴っていたので、とりあえず平謝りをした。

「さっきのあの子は誰だったんだろ?」

おもむろにスマホを取り出してアドレス帳を開くと影芝と表示される所で指先の動きを止める。

「影芝さん····?」

上手く思い出せない。何かこの人とあったような気がするのだが、思い出せない。モヤモヤした気持ちを休み時間中のノノ花に聞いて見たが、あんまり覚えてないとの事だった。ノノ花は気にすることなんてないからと翔との話ばかり行い、今度こそ私も彼氏を作るんだと燃えている。

「あの夢の子と影芝って誰なんだろう?」

そんなノノ花を見ながら俯き、呟く。


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