心の中
4作目です
温かい目で…
お願いします
ジリリリリ
目覚ましの音で俺は起きる。
ベットから起き上がり軽くストレッチをする。
すると全身の骨から少しだけ音がなる。
そうして朝起きてからのルーティーンを済ませると、顔を洗うなどをしないでまず玄関に向かう。
鍵を開けて扉を開けると、そこには涙目で座り込んでいる女の子がいる。
この女の子の名前はシオリ
俺の彼女であるが…
「なぁ…シオリ…朝から何してんだ?」
俺はため息をつきながら質問する。
するとシオリは鼻をすすりながら答える。
「だって…リョウ君の家に入ろうとしたら鍵閉まってて、この前もらった鍵で開けようとしたら…その鍵を家に忘れてて…ならピッキングしようとしたんだけど…全く上手くいかないんだもん…」
喋ってる途中でも涙が出てきて泣いてるシオリ
会話に出てきたが俺の名前はリョウ
そしてこの女の子は俺の彼女なのだが…
「なぁシオリ、なら一回家に帰って鍵を取って来るか、チャイムを鳴らせばよくないか?」
「あ、たしかにそうだね…」
彼氏の俺が言うのもなんだが、ものすごく残念な女である。
流石にあの後玄関の前で泣かれると、ご近所からの評判がガタ落ちしてしまうので、泣くシオリを家に入れてあげる俺。
ついでに両親は世界中を飛び回ってる。
親曰く、探検家だそうだ。探検家って何を収入源にしてんの?って思うが、毎月それなりの大金が銀行に振り込まれてるので、特に気にすることもない。
とりあえず家に入れてシオリが泣き止んだのは十分後、それから俺の朝の準備が始まる。
「シオリ、朝ごはんは食べてきたのか?」
「ううん…食べてないよ。」
「ならそこでおとなしく座ってろよ。今作ってやるから。」
俺自体も、親が探検家ってこともあり、よく家に帰ってこないので、家事全般は自分でできるのだ。
「なら私も手伝うよ」
そう言って手伝おうとするシオリを俺は止める。
「やめろ。この前お前が作ったスクランブルエッグ、何故がみどり色のスライム状になってだろうが」
この前台所を貸したところ、朝食にスライム状の何かが出てきた。
シオリ曰くスクランブルエッグらしいが、どこからどう見てもスライムであった。
俺は日本人だし、異世界のモンスターを食べるつもりなどなかったが、彼女の初めての手料理だったので一口食べるとその場で倒れて、起きたら夕方で体が怠かったのを覚えてる。
俺が注意すると渋々といった様子で座るシオリ。
しかし、座る瞬間に背もたれに力をかけ過ぎたか知らないが、そのまま後ろに倒れて頭を打つシオリ。
俺は料理をしながらまたため息が出てしまう。
シオリはドジっ子なのである。
彼氏である俺からすればそこが可愛いところなのだが、流石に度を超えてるドジっ子なので、やはりため息が出てしまうのは仕方ないことである。
その後、一緒に朝食を食べ【シオリがお茶をこぼして床が濡れたり】、歯を磨いたり【何故か歯磨き粉がシオリの目に入り涙目になっていた】、着替えたり【着替えさせてあげると言って部屋に入ってきたはいいが、パンツ姿の俺を見て赤面してそのまま後ろに下がり転んだ】色々あったがやっと家を出れる。
「今日もリョウ君と一緒に学校に行けるね!」
一緒に学校に向かうことが嬉しくて笑顔になるシオリ。
そんな彼女の顔を見ると俺まで嬉しくなるが…
「なぁ…シオリ少し話があるんだ」
俺は真剣な顔でシオリの方を向いた。
「なぁに?リョウ君?もしかして…」
俺が真剣な顔をしたことにより、何かに気づいたシオリも真面目な顔をした。
よかった。俺が言いたいことが伝わったらしい。
流石彼女である。
「キスだね!目を閉じるからちょっと待って!」
俺はシオリの頭に無言でチョップする。
「痛い!リョウ君!いきなり彼女の頭にチョップするなんて…もしかしてSMに目覚めたの?」
「違う!お前の頭はピンク色すぎんだろ!」
そう言うとなぜか照れるシオリ。
いや、別に褒めてねえんだけど。
まぁ、とりあえず俺が言いたいのわ…
「この電話の量とラインの数何?」
俺がそう言ってケータイを見せると、そこにはライン50、電話10件の文字。
そう!シオリは俺の寝てる間してきたのだ。
別に彼女と連絡取りたくないわけではないが、真夜中にこの連絡の数は異常である。
「あ、それはね…今リョウ君が何してんのかな〜て考えたりしてたらね、もしかして他の女の子と会ってるのかなって考えてそれでね、それでね…」
俺が女の子と会ってる可能性が出てきて連絡をしてきたらしい。
俺にそこまで信頼がないのは、俺からしたら少しだけ心外だが、彼女が心配してくれてると思うと嬉しくなってしまうのは俺のダメなところかも知れない。
そんなシオリの頭を撫でる俺。
シオリもいきなり撫でられた事により、嬉しそうな顔をしてる。
そんな笑顔を見て俺は今日も幸せだなと感じるのであった。
ふふふ…
私の名前はシオリ。
今この私の頭を撫でてるのは、私の彼氏のリョウ君。
とってもカッコ良くて優しいの!
大事なことだからもう一度言うね!
とってもカッコ良くて優しいの!
でも少し鈍いところがあるんだけど、私はそこがとっても大好き。
だって鈍いお陰で私のしてる事に気付かないんだもん!
今日の朝だってそう。
私が大好きなリョウ君の家の鍵を忘れるわけないじゃない!
リョウ君に沢山連絡したのは、リョウ君が熟睡してるのを確認するため。
優しいリョウ君が起きてたら、私が沢山連絡くれたら反応してくれるもんね!
寝てるとわかったから深夜の内に家の中に入ってリョウ君の寝顔をしっかり見てたんだよね!
そのまま布団に入ろうかなって考えたけど、私は一応キスなんかは求めるけど、本番は求めない清楚な女の子を見せ続けようと思ってるもん!
でも何もしてないって訳じゃないんだよ!
この前スクランブルエッグ作った時、眠くなる薬や、その…男の子のアレが元気になる薬なんか入れたりして作ったんだけど…
なぜか緑色になっちゃったし…
でもね、優しいリョウ君はそれを食べてくれたんだよ!
もう本当に優しいよ!
そのまま薬のせいで寝ちゃったリョウ君を私は…
やっぱり思い出しただけでも恥ずかしくなる。
リョウ君は私がドジっ子と思ってるみたいだけど…
私はね、リョウ君の優しい所が大好きなの。
私が何か失敗するたびに、心配してこっちを見てくれる。
その顔がたまらなく好きなの。
だからね、そのためなら私、ドジっ子にだってなってみせるよ。
リョウ君が私だけ…私だけのことを考えてくれるなら私はなんだってするよ。
だから…浮気なんかするわけ無いと思うけど…万が一しちゃったら…その時は覚悟しててね。
ワタシナニスルカワカラナイカラ…
今日もリョウとシオリは2人仲良く登校する。
リョウはシオリの本当の心を知らないで…
今回は2人視点でやって見ました。
感想などあったらよろしくお願いします。