第3話 巨人がいる〜〜〜〜!(生後13〜14日目)
前回までのあらすじ
どーも、こんにちは。兄弟達と戯れたおかげで、遊び方や力加減を覚えました。
転生前にやり残したことは、綺麗さっぱり忘れましたーーーーー、うそです、ごめんなさい。
☆☆☆
(生後13日目)
最近になって、目蓋が少し開けれるようになってきた。ただ、ずっと開け続けると疲れるからすぐ閉じる。耳はまだだな。
少しだけ見えるようになったからか、今自分のいるところがわかってきたな。やっぱりケージに囲まれてるな。そりゃそうか、まだ生まれて間もないもんな。たまに、ケージから出して軽い運動を部屋内でやってくれるからありがたい。そして、そうここにきて重要なことがわかった。
ほんの少しだけ見えるようになったおかげで、自分は何に転生したのかわかったんだ。犬だ!母犬を見て小型犬だというのは、すぐわかったけど、ただ犬種がわからん。どっかで見たことがあるような気がするんだが、動物にあまり興味がなかったからな。記憶が残ったまま転生というのが引っかかるけど、犬ならまだいい方だな。犬で知ってるのは、柴犬、紀州犬、土佐犬、秋田犬、甲斐犬とかだな。あとは、シェパードくらいか。もっと知っておくべきだったな。少なくとも、俺は日本犬でないのは確実だ。
これからは、犬として生きていこう。
なんか、心が急に軽くなったな。さて、今日も兄弟達と遊びますか!
俺は、自分の姿を確認出来たことで、やっと状況を完全に受け入れることが出来た。
(生後14日目)
あー、よく寝た。うん、おー、目が完全に見えるぞ〜。
「ワンワンワンワン」
あ、ついうれしくて声に出ちゃったよ。あははは、やっとこの世界を完全に見ることができるぞ。その時、------ふと、背後に気配を感じた。振り返ると、そこには---------。
子供の巨人がいた。
その後ろには、より大きな大人の巨人がいます。威圧感がハンパないです。
開いた口が塞がりません。
この世界は、いつ巨人に支配されたのだろうか?
子供の手が俺に向かってきた。うおー、怖すぎる、何されるんだ!
「どうしたの?急に鳴き出して。あれ、ひょっとして、この子も目が見えるようになったのかな。」
「そうね、もう完全に見えてるわね。私達を見て、びっくりしたんじゃないかな。」
うお、抱かれた。あ、この感じは、いつも抱き上げてるのはこの子か。
やっぱり小学生高学年くらいか。髪は肩までとやや短めで、右側の一部の髪をゴムでまとめてるな。目はぱっちりとしてて、ふむふむ、なかなか可愛い女の子だな。
それにしても、顔が近いよ!俺の顔の何倍あるんだ。それに、下を見ると-----高い〜〜〜〜!絶対に落とすなよ。
「私、高梨 楓ていうんだよ。新しい飼い主が見つかるまで宜しくね!」
何か言ってるけど、まだ耳は聞こえない。
なんか、もう巨人に支配された世界にきたみたいだ。犬の視界だと、みんなが巨人だよ!!!こうやって周りを見ると、すべてが人だけじゃなく、物も巨大だ。
あ、降ろしてくれた。せっかく目が見えるようになったんだ、探検しよう。
あー、ここはリビング---だと思う。しかし、なんだこの広さは。犬の視界だと、こうも見え方が違うのか!まずは、この視界に慣れよう。お、あそこの壁に長方形の大きな物が掛けてあるな。なんだ、これ。
その時、後ろにいる女の子がなんかボタンを押した。
うお、なんだ、もしかしてテレビか???
けど、俺が知ってるブラウン管テレビとなんか違うぞ。うわー、すごい薄いし、壁に取り付けられてる。すげーーーーー!
今、この子が見てるのはアニメか。おー、なんていったらいいんだろうか。キャラや景色の色合いが、凄くきれいになってる。ていうか、ずっと上を見続けたせいか首が疲れる。
「どうしたの?もしかして、一緒に見たいの。」
なんか言ってる。聞こえないけど、とりあえず、
「ワン!」
「凄い、お母さん、この子、言ってることわかるのかな?」
「ふふ、そんわけないでしょう。まだ、耳、聞こえてないんだから」
「そうだよね〜。でも一緒に見よう。あ、みんなもこっちに来た。」
女の子が、周りにいる俺の兄妹達もやってきて、ソファにあげてくれた。
俺はずっとアニメを見てたけど、兄妹達はつまらないのか、そのうち遊び始めた。
というか、普通、犬がテレビを理解してるわけないだろうな。
それにしても、俺が生きてた頃と全然違うぞ。一体、今、西暦何年なんだ?
凄く気になる。このアニメは魔法少女ものか。見た感じ、前半は学園パート、後半は変身して、モンスターを倒すて感じか。にしても、変身シーンも昔と全然違うな。まあ、結構面白いか。幼稚園児や小学生くらいの子がはまりそうなアニメだな。あ、今、終わった。て、時間は今、朝の9時か。
あ、みんな、ミルク飲んでるな。俺も飲みに行こう。
うーん、やっぱミルクは美味いな。
さて、お腹一杯になったし一眠りするか、お休み〜〜〜〜。
---------その頃、飼い主達はというと---------、
「お母さん、この子だけ、ずっとテレビ見てたね。アニメの内容、わかってるのかな?」凄く大人しかったし」
「まさか、初めてテレビや私達を見てびっくりしたんじゃないかな。」
「そうだよね。あーあ、みんなとお話し出来たらな〜。動物の言葉がわかる機械てないのかな?」
「10年くらい前までは、犬の感情がわかる機械があったみたいよ。確か、「フラストレーション」「威嚇」「自己表現」「楽しい」「悲しい」「欲求」の6種類の感情がわかる機械だったわね。まあ、お母さんが知ってるのは、あくまでおもちゃだけどね。さすがに犬の言葉がわかるのはないわねーーー」
「そっか〜、残念。」
「もう少ししたら、耳も聞こえてくるだろうから、いっぱいお話ししてあげたらいいわよ。」
「は〜い!」
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