希望(のぞみ)~Episode two~(200文字小説)
「ママー、きょうはいいてんきであたたかいねー」
今日は希望を連れて外に出た。
――仮設住宅が並ぶ中をはしゃぎ回る希望……
「おお、希望ちゃんは元気だね。幾つになったのかい?」
「……あんた何を馬鹿な事を言っているのさ。この娘は震災と共に産まれた希望だよ?」
「ガッハッハ! そうだったそうだった。確かにちげぇねえな。希望ちゃんはわしらの希望だわな」
――希望、貴女は神様が使わして下さった天使なのかも知れないわね。
震災から5年が経ちましたが、未だに仮設住宅で暮らしている人達が多いそうです。
そしてその殆どが高齢者で、食料等の支援も足りていないのが現状です。
私達に何が出来るのでしょうか?