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プロローグ
遠い記憶。
子供のころ、よく海で遊んだ。
いつのまにか仲間とはぐれ、たった一人となった幼き日の俺は洞窟へと足を踏み入れる。洞窟の中はひどく居心地が悪く、逃げようとするのに出口が見つからない。
ようやく外の明りを見つけて安堵するも、つかの間。潮が満ちて次第に水位が増してくる。
足がまとわりつく水と砂に取られて、なかなか前に進めない。
やがて、すぐ背後で波が大きくはじけ……
いつも、そこで、目が覚める。
鼻の奥に潮の痛い香りが微かに残る。
遠い記憶。
子供のころ、よく海で遊んだ。
いつのまにか仲間とはぐれ、たった一人となった幼き日の俺は洞窟へと足を踏み入れる。洞窟の中はひどく居心地が悪く、逃げようとするのに出口が見つからない。
ようやく外の明りを見つけて安堵するも、つかの間。潮が満ちて次第に水位が増してくる。
足がまとわりつく水と砂に取られて、なかなか前に進めない。
やがて、すぐ背後で波が大きくはじけ……
いつも、そこで、目が覚める。
鼻の奥に潮の痛い香りが微かに残る。
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