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第2夢「始まりの忍」

これは夢創忍軍に代々語り継がれる

夢創忍軍初代当主の話

時は遥か昔

神話の時代まで遡る

世界は闇から生まれし者達によって

人々の暮らしは脅かされていた

そんな中、闇の者達と戦う集団があった

その集団をまとめる長の名は

「ムソウ」

そしてその集団はムソウ衆と呼ばれていた

東の国のある村にムソウ衆は拠点を構えていた

ある日1人の男がムソウを訪ねて村へやってきた

その男の村へ闇の者達の軍勢が押し寄せて来たと

そしてその闇の者達は人の言葉を話し

村の長のちょうど10歳になる息子を差し出せと言ってきたらしい

もちろん村の長は断った

だが闇の者達はそれで帰るはずもなく

ひと月の猶予を与えた

ひと月以内に差し出さねば村を含むこの土地全てを焼き尽くすと脅してきた

そしてムソウ衆を頼るべく長に命じられた男がムソウを訪ねてやってきたというわけだった

話を聞いたムソウは快く引き受け

ムソウ衆の中でも腕が立つ10人の若者達を引き連れその村へ闇の者達を討伐するために向かった

道中闇の者達の襲撃に遭ったが難なく打ち倒し

目的の村へたどり着いた

だがしかし村は既に襲われた後であり

かろうじて息をしていた村の長が倒れていた

それを見たムソウは慌てて村の長を抱き上げ安否を問う

そして村の長はこういった

神の子として生まれた息子が西にある山に連れて行かれた、と

息子を救ってくれ

そう言い残し息を引き取った

村人や村の長を手厚く埋葬した後

ムソウを訪ねてやってきた男にムソウは自分の村へ来るかと問うたが

男は村を立て直す為に残るとその場に留まった

そしてムソウ達は西の山へと向かった

山の入口に着いた時

突然闇の者達が次々と襲いかかってきた

応戦するも1人そしてまた1人とムソウ衆の若者達は倒れていく

何とか闇の者達を追い払った頃には3人の若者とムソウが残るだけだった

辺りを警戒しながら山を登っていく

山の中腹に着いた辺りで

またしても闇の者達の襲撃を受けた

するとその時どこからともなく1人の男が現れ次々と闇の者達を倒していく

男は手に剣を携え

瞬く間に全ての闇の者達を倒していった

ムソウは男に礼を言うと男の名を尋ねた

男はバルシオンと名乗り

自分は別の国から世界を超えてここに来た、と話した

よく見るとバルシオンは

見たこともない服を着ていた

上から下まで見たこともない形の黒い装束

そして背中にはカラスの様な黒い翼が1対

そして鳩の様な白い翼が1対

4枚の翼がある事に気付いた

その異様な姿に闇の者達かと尋ねたがバルシオンは違うと言い

旅の途中で何故かこの山に導かれるようにたどり着いたと話した

そしてムソウ達が襲われていたため手助けをしたまでだと

ムソウは助けて貰った恩もある

そして敵では無さそうであったので

目的は同じかも知れないと思い

自分達の目的、これまでの経緯を話し

共に行かないか、と誘った

バルシオンは快く引き受け

共に山頂を目指す事になった

道中バルシオンについて色々尋ねたが

この世界とは違う世界

別の場所から来たと言う

バルシオンの話では他にも世界は無数にあり

バルシオンはその世界を旅してまわっていたのだと言う

バルシオンの話に興味を覚えたムソウは色々と話を聞いた

そうしてる間に山頂へと辿り着いた

そして山頂には闇の者達が群れを成して今にも襲いかかって来る気配であった

その時闇の者達の群れの奥に居た一際大きな姿の闇の者がムソウに語りかける

今すぐに去れ、さもなくば命を散らす事になる、と

その懐には連れ去られたであろう子供の姿があった

この子供を食えば神になる

そしてこの世界を完全に支配する力が得られる、と闇の者は語った

ムソウを中心に3人の若者とバルシオンが襲撃に備えて剣を構える

闇の者達が一斉に襲いかかって来る

3人の若者とバルシオンがその群れに突っ込み後ろからムソウが走る

一際大きな姿の闇の者へ向かって突き進んだ

途中バルシオンと若者達はムソウを先に行かせその場に留まった

後を任せその闇の者の元へと辿り着いた

ムソウの5倍くらいはあるであろう

大きな闇の者はムソウを見下ろし

無数にある触手の様な手を振り下ろす

接近戦ではとても敵わないと悟ったムソウは後方に走り距離を置くことにした

だがジリジリと闇の者は笑いながら迫ってくる

大きな岩があり

その下は崖であった

ムソウはその岩に背中を付け

迫ってくる闇の者と対峙する

がしかしムソウは成す術が思い付かずいよいよ危ないと思った時

ムソウが背中を付けていた岩が光り輝いた

その光りに闇の者は大きく退いた

そしてその岩の中には青く輝く水晶の様な石が見えた

ムソウはその水晶に導かれるように岩を砕き水晶を手にした

その水晶を手にした途端ムソウの体には力がみなぎり

体は硬く変化していた

これを好機と捉えたムソウは闇の者に斬りかかる

ムソウの剣は簡単に闇の者を引き裂いた

断末魔の叫びを上げ崩れ落ちる闇の者

捉えた子供もろとも崖の下に落ちそうになった時

バルシオンが空を飛び子供を助けた

こうしてムソウ達は闇の者達を打ち倒し連れ去られた子供を救い出す事に成功した

そして山の山頂にて帰る支度をしていた時

ムソウはバルシオンに尋ねた

世界を超えると言うのは時を超える事も可能なのかと

バルシオンは出来ると答えた

そしてムソウは水晶を手にした時の事を話した

ムソウが水晶を手にした時

自分の子孫達の姿を見た

その中に闇に囚われ魔物の姿になる者が見えた

その者は自分より120代ほど後の世代であると

この闇に囚われた子孫を救っては貰えないかとバルシオンに頼んだ

話を聞いたバルシオンはこの世界に自分が辿り着いたのはどうやらそれが答えなのかと納得し快く引き受けてくれた

バルシオンに礼と別れを言うと

バルシオンは翼を大きく羽ばたき空へと舞い上がる

バルシオンの周りに不思議な光が集まりやがてその光と共にバルシオンは消えていた

その後ムソウは子供の住んでいた村へと戻り子供を返して村へ帰ろうと思ったが

何故かあの山から離れてはいけないような気がしたので生き残った3人の若者達にムソウ衆を全て引き連れ山の山頂へ来るように伝えた

そして助けた子供はムソウが引き取り育てる事にした

子供に名を尋ねると

ジンブと名乗った

ジンブは神の子として生まれそしてこの世界の人たちを導く役目があるのだとも語った

その話を聞いたムソウは

ジンブの影となり

この世界を乱す者達と戦う決意を決めた

そしてムソウ衆を

夢創忍軍と名を改めて

ムソウは初代当主となり

この山に水晶を安置し

拠点とする事になる

水晶はムソウが見つけた事から夢創水晶と呼ばれ代々当主のみに受け継ぐ物とした

そしてやがて夢創忍軍から旅立った若者が伊賀、甲賀、風魔等の忍軍となり影として世界を守って行く事になったのである

いつしかジンブは自らを天皇とし

神武天皇として夢創忍軍と共に世界を守る事となる

これが夢創忍軍に代々語り継がれる

夢創忍軍始まりの物語

そして始まりの忍

夢創忍軍初代当主ムソウの物語である

ここまでお読み頂きありがとうございました

今回は夢創忍軍の創設の物語

その中に登場する謎の人物バルシオンとは何者なのか

今後ヴォルちゃんに何か関わってくるのか?

次回にご期待ください


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