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転校生

「...私?」

「周りに君意外いる?」

「いない、ね。ごめんスマホ見てた」


私は慌ててスマホを閉じ、仕舞う


「いいよ。で名前教えてくれる?」

「城沢。下もいる?」

「いや大丈夫。城沢はこのクラスで一人しかいないから」

「?そうなんだ」

「うん。城沢の席はそこだよ」

「!ありがとう」


どうやら彼は私の席も探してくれたようだった。咄嗟のことで頭が回らず呆気に取られてしまったがお礼は言えたのでよしとしよう。


そういえば、なんで”城沢”がクラス内で私だけって知ってるんだろう?さすがに名簿丸暗記とかはないだろうし。彼自身の座席確認してるときにでも見たのか。



そんなことを考えながら自席に座る。今度は席を忘れることはなかった。



『キーンコーンカーンコーン』

自席に座ってから間もないころチャイムが鳴った。

だが先生が来る気配はなかった。



時間にルーズな先生なのだろうか。先ほどクラス替えの表を見たとき、自身の名前を確認したついでに担任の先生の名前も確認した。だが知らない名前だったので多分新しい先生なのだろう。あいにく名前を見ただけじゃ時間にルーズなのか厳しいのか判断はつかない。大人しく待つしかなさそうだった。



だがそんな考えもむなしく10分ほど経った今でも先生が来る気配はなかった。



流石に新学年早々にここまで遅刻する先生いるか?



誰もが段々不安になっていく中それは聞こえた


『ガラッ』


「すまん!!遅くなった!!!!」


ドアが開く音したと同時にでかい人が入ってくる。大きい図体を堅苦しいスーツに苦しそうに詰めているその人が担任なのだと判断するにはそんなにかからなかった。というかぶっちゃけそこはどうでもいい。



ひたすらまぶしい。先生の背後が光過ぎて顔が殆ど見えず、かろうじてスーツを着用していることなどが分かった。



背後霊...いや守護霊がひたすらにいい人だったんだろう。今までそういった人は何人か視てきたがここまで眩しい人はいなかった。私はきっとこの先生の顔を見れずに卒業するだろう。


「早々に悪いが転校生見てないか?」


謝りながら入ってきたと思いきや次は転校生を見てないかときた。先生の話ではどうやら今日来るはずの転校生が一向に職員室に来ず、家に電話しても誰も出ないためちょっとした騒ぎになったとのこと。ただ担任がこれ以上遅れるのはよろしくないとなったため急いで来たとのこと。


なるほど。先生はどうやら時間にルーズってわけではなさそ


「あ、先生すみません。それ俺です」



一人の生徒が声をあげた



「ん??え、紅前樺月(べにせんかつき)君か?」

「はい。すみません。職員室によらないで教室に来ちゃいました」

「そーか!何事もなかったか!!気にしなくていいぞ。無事ならそれでいい」


いくらかツッコみたかったが飲み込んでおいた。きっと、多分、先生は新しく来た人だからクラスに来た時顔を見ても気づかなかったんだろう。

というか普通に考えてそんなあっさり許せるものなのか。少しぐらい何やってんだよとか思わないのか。


まあ守護霊があんなに光り輝いてたらそうなるか。


「じゃあ出席取ったのちに体育館に移動するぞ。自己紹介はその後にするからな。何言うか考えておくといいかもな!」


そういった先生は名簿を取り出し名前を読み上げていった。


「よし。全員いるな!...よし。ちょうどいい時間だ、出席番号順で廊下に並んでくれ。体育館に移動するぞ~」


体育館に移動する時間がなんとなく決まっていたようで、先生の遅刻で私たちが注目を浴びることはなさそうだ。


私たちは廊下に並び体育館に向かった。

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