お花
プロローグ
森の中に1けんの家がありました。見た人は誰しも驚くでしょう。なぜかというと、その家は木を丸ごと使っている
ツリーハウスで、窓はありません。朝顔、ひまわり、たんぽぽ、芍薬、ゆりなどたくさんの花が家の周りに植えられています。
お花屋さん始めます
このツリーハウスには1人の女性が住んでいます。その女性は麦わら帽子をかぶっているお婆さんです。背は低く、麦わら帽子にはすずらんをつけています。この人がお花屋さんの京子さんです。
お花屋は、動物たちの持っている種や、木の実と花を交換する仕事です。その花には魔法が込められていて、いろんな効果があります。その花を育てるのも京子さんの仕事です。
初めてのお客さん
カランカラン お花屋のベルがなりました。初めてのお客さんです。初めてのお客さんは、白いくまさんでした。
背は京子さんよりも少し高目です。くまさんは言いました。
「このホウセンカの種と花を交換しておくれ」
「いいですよ。でもなぜお花が欲しいのですか。」
「僕の子供が病気になっているんだ。」
くまさんは悲しそうに言いました。
くまさんの子供は病気になっているのでした。京子さんはそのことを聞いて
「わかりました。」では百合の花と交換しましょう。子供さんに百合の匂いを嗅がせてあげてくださいね。」
くまさんはそれを聞くとホウセンカの種をおき百合の花を持って飛び出していきました。
三日後
くまさんから手紙が届きました。そこには、
お花屋の京子さんへ。
ゆりのお花ありがとう。僕の子供はすっかり元気になりました。
くまより
と書いていました。
それを見て京子さんは飛び上がるほど嬉しくなりました。なんたって初めてのお客さんにお礼を言ってもらえたのですから。