力
(なんじゃコイツ、白虎を召喚していないのに強さが変わった!?)
(そうか。白虎この奴こいつの体を乗っ取っているのか?!)
「ほう。面白いのう。やれ、ムネモシュネ。」
―キュウウウウウウウウウウン―
(何が起こった?ムネモシュネが一瞬て消された。なぜだ。これが、四神の力なのか?)
「やれやれ、一旦退却かのう。」
「逃げるな…逃げるな!」
「あのフルパワーでキュウビを消したのだ。今は動けんだろう。キュウビは時間が経てば復活するからのう。それまでお預けだのう。」
(あのフルパワーが私に当たっていたら確実に死んでいただろう。それに、召喚されなくても白虎が出てきた。これは面白い事になりそうだのう。まあ、今はこの子で我慢するかのう。早く育てなくてはいけないのう。)
「逃げ…るな…」
気づいたら保健室で寝ていた。
あのあと割れたガラスの中で僕が寝ていたそうだ。先生には奇跡的に体に傷がないと言われたが、白虎が助けてくれたのだろうと心で思った。
教室に戻るとみんなが一斉にこちらに来た。
「大丈夫だった?」
「すげぇな!お前。」
「カッコ良かったです。」
みんなに話しかけられて、妙に思い、
「陽は?」
と聞いた。陽の存在は全て忘れられ、存在がなかった事になっていた。