僕と使い魔とヒーローと
つまらない。つまらない。そう心で呟きながら今日も学校に行き、部活をして、塾に通う。それが俺の日常だった。...なのに。俺は何でヒーローなんかやってんだ?!
俺の名前は青島伊吹。ただのつまらない日常を過ごす中学生だ。
一週間前、塾から帰る途中である女性に会った。年は俺と同じぐらい。その子は、大柄でしま模様の服きた男性と路地に入っていった。いつもの町と違う景色。僕は怯えながらそのあとをついていった。
「なんで?!私は大丈夫よ!せっかく仕事に慣れてきたのに、何で足手纏いが付かなくちゃいけないのよ!!」
その子は怒って言った。それを聞いて大柄な男性が宥める。
「まぁまぁこのままでは君の体が持たない。今私と争っているこの時間も君はエネルギーを消費しているんだよ。」
「何でよ!もういい!」
そう言うとその子は大柄な男性を消してしまった。
思わずびっくりして、声を出してしまった。その音に気づいて、真っ赤だった顔が真っ青にな顔になり、こちらを見た。
「あなた、誰?何でここにいるの?」
その子はそう言うと一人で涙目になりながら、
「使い魔召喚。パブロピカソ。」
そう言うと明るくなり、さっきの大柄な男性が出てきて言った。
「やってしまったな美希。」
ニヤニヤしながらその男は続けて言った。
「申し遅れました。私はパブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピーン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソです。ピカソとお呼び下さい。そしてこちらが、私の主人桜田美希さんでーす!」
桜田美希が続けて言った。
「何で全部話しちゃうのよ?!!」
「いいじゃないか。秘密を知られてしまったのは君の責任でもある。このことが周りに知られたらどうなると思う?」
ピカソは悪い笑顔で美希に言った。美希は一瞬戸惑っていたが美希はため息混じりの声で言った。
「おめでとう。あなたは残念ながらヒーローになりました。本当に残念ですがよろしくお願いします。」
これから面白そうな僕の日常が始まる。