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2話 世界の秘密

次の日の朝早くに、床で寝ているタイキを見て

驚いた母の声でタイキは夢から覚めた。


寝起きのぼーっとした頭にも、昨日の記憶がへばりついている。


タイキ「おは...よう..」

母「どーしてこんなところで寝てるの!」


ビックリが抜けないような口調で母が言う。


タイキ「ごめん、昨日ちょっと体調悪くってさ、今日学校休ませてくれない?」


といいながら、母の心配する声を聴き流し、そそくさと自室に入った。

妙な静けさと、相変わらず目の前から消えてくれないDocumentが昨日の事は現実なんだということを

突きつけてくる。


タイキ「Documentを読め...か」


一人つぶやいた後、タイキは恐る恐るDocumentと書かれた本の表紙をめくった。

そこには衝撃的な内容が書かれていた。


タイキ「この世界は... 仮想現実です..!?」「仮想現実って... 昨日ショウが言ってたみたいなことか...!?」


タイキは言葉を失った。当然、昨日の事がなければ。いや、今、目の前にDocumentという本さえなければ、

タイキはこの事実を誰かの戯言として、あるいは、自分の頭がどうかしてしまった

として、相手にしないだろう。でも悲しいことに、目の前にそれがあるのだ。


さらに、ただでさえこの事実に驚きなのに、この見開き4ページには何度も気を失うかというよいうな

すさまじい内容が書かれていた。タイキは何度も手で目を覆いながら、何とか内容を読んだ。


要約するとこうだ。

・この世界は仮想世界であり、システムで構築されている。

・この世界のシュミレーションデータはもう十分に取れたので、次のシュミレーションのため、この世界を削除しようと思っている

・ただ、暇を持て余したこの世界の構築者が、5人にこの世界のシステムへのアクセス権限を与え、ゲームをする。

・ゲームの内容は随時Documentに配信される。またゲームは1回限りではない。

・5人が勝った場合、あと10000年分のシュミレーションは続ける。




タイキ「なんだよこれ....」


タイキの頭は様々なことでいっぱいだった。

自分自身は、今まで思っていたようなものではなく、ただのシュミレーションの一部。計算の一部だったこと。

世界中の人、友達、家族の命を懸けたゲームをしなければならないこと。

そして、そんな家族、友達もただのシュミレーションの一部だったこと。

普段大きい声で馬鹿な事ばかり言ってるショウもそれは例外ではないこと。


ぐるぐるぐるとタイキの思考を絶望の感情が支配する。



タイキ「あぁ...あぁああああ!」


狂ったように一言叫び、無言で涙を流した後、倒れるように意識を手放した...










次にタイキが目を覚ましたのは、その日の夜遅くだった。

タイキ「.............」

何度願っても絶望の根源であるDocumentは消えてくれない。



ただ、人間というのはやはり慣れる生き物だ。

いつのまにか心臓の鼓動は一定のペースを保てている。


タイキ「風呂... 入るか」


そうつぶやき、タイキはぬるいお湯につかった...








お風呂に入り終えたタイキは、リビングで、冷たいコップを片手に、Documentを眺めていた。

その眺める顔は、目前の事実に真正面に向かおうと、たった今決心した者の顔だった。

タイキは恐る恐る続きを読み始める。続きは「システムへのアクセス方法」についてだった。





タイキ「脳内で簡単に操作したりできるテキストエディタみたいなものがあるのか..?」



このエディタへのアクセスは念じるだけでいいらしいので、タイキは試しに念じてみた。



タイキ(うわぁ!すごい....)



タイキの脳内には、念じると余計な思考を一切入れずに、文字が打てるテキストエディタがあった。



タイキ「これはすごい..! カンニングし放題じゃん!」


一人で馬鹿なことを言い、一人でくすっと笑った。


タイキ「これに、じっこうめいれー..?を書いて実行してアクセスするのか...」



そういうと早速次のページにあるAPI_Documentというページを開いた。

どうやらここに実行命令の書き方が乗っているらしい。



しかし....



タイキ「なんだよこれ...全然意味わからねえよ...」



決してランダムで乱雑な文字が書いてあるわけではなかった。

だが、論文のようにも見えるこの難しい説明は

いくら世界中の人間の命がかかっているとはいえ、タイキが理解できるものではなかった。



タイキ「こんなのムリゲーじゃないか..!これを理解して、これを駆使してゲームしろっていうのかよ....」



タイキは苛立ちと、自分への無力感が混じったような様な声でそうつぶやいた。

そして、その後ふと思いついたようにこう続けた。



タイキ「そもそも、俺と同じ場所にいたほかの4人は誰なんだよ!まさかあいつらはお咎めなしか!?」


まだ苛立ちの混じった声で、返答があるはずのない質問を投げつけたその時だった。



??「俺はりゅうせいっていうんだ...そんなに怒らないでほしいなぁ...」



偶然とは重なるものである。



タイキ「うわぁ!あんた誰だよ!!」


驚いた声でタイキは言った。それに対して、冷静で落ち着いた返答が返ってくる。


りゅうせい「だからりゅうせいだって...あの時同じ場所にいたでしょ?」


タイキ「そうじゃねえよ!なんで人の家に勝手に上がり込んでるんだよ!」


タイキは少し混乱した様子でいう。


りゅうせい「あー...あのAPIドキュメント理解してないのね...」



そういうと、りゅうせいはおもむろにタイキの手を持った。



タイキ「ちょ、やめ...」



タイキが怖がったのもつかの間、その声は驚きに変わった



タイキ「うわあ!ここどこだよ」


りゅうせい「俺の家でーす!」



タイキ(は?この不審者の家?そんなのおかしいだろ..)


しかし、さっきまでのフローリングの家から畳のマンションの一室のような場所に景色が変わっている。


タイキが言葉ではない言葉を発しているのを見て、りゅうせいと名乗った男はこう続けた。


りゅうせい「俺は、この世界のシステムへのアクセス方法を理解して、それを駆使して君を僕の家までテレポートしたんだ」


なるほど。とタイキは珍しくすんなり理解した。確かにタイキにとってアクセス方法の説明は意味不明な文だったが、頭のいい人なら

理解できるということくらいは分かる。それに加えてタイキはもう、非現実な事象に慣れてきていたということもあった。



タイキ「あの...はじめまして...」


先ほどのいらだった声とは打って変わって、緊張した声色でいう

それに対して、りゅうせいはくすりと笑った後こう言った


りゅうせい「はじめまして、俺はりゅうせい。大学生です!。そして、そこに座っている3人は...」



3人?



タイキ「うわあ!」



タイキは3人に全然気づいてなかったようで、びっくりしたような声を上げた。



??「まさか気づいてなかったの?酷いなあ」



くすくすと笑った男は続けてこう言った



しょうた「僕の名前はしょうたっていいます!大学生でーす!」


それに続いて他の皆も自分で自己紹介をし始めた



りな「私はりな!同じく大学生だよ!」


こんな状況なのに非常に楽しそうに自己紹介をする。



ゆり「私はゆりっていいます、私も大学生です..」


こちらの女性は少々大人しめの自己紹介だった。

一通りの自己紹介が終わったところで、今度はりゅうせいがタイキに自己紹介を求めた。

タイキはまだ少しおどおどしながら自己紹介した。



タイキ「タ、タイキと申します..! 俺は高校生です...」



その瞬間4人全員が少し驚いた顔をした。

当然だろう。今まで全員大学生だったのにもかかわらず、一人だけ高校生だったのだから。

もちろん、当の本人であるタイキもそのことは4人の自己紹介を聞いている時、既に疑問に思っていた。



しょうた「幼い顔つきだなとは思ったけど、まさか高校生だったとは..!」



しょうたが少し驚いたように言う。それに続けてりなが何か言おうとしたが、

それを遮るようにりゅうせいがこう続けた


りゅうせい「災難だったね。僕らでも精神的にかなり辛かったのに、君なんて本当につらかっただろう。

早く迎えに行けなくてごめんね。ここには同じ状況の仲間がいるんだ。もう怖がらなくていいよ」


りゅうせいはタイキに優しくそう言った。


タイキ「ありがとう...ございます」


タイキは泣きそうな声でお礼を言った。

りゅうせい「じゃあ、最後の一人呼んでくるね」

しょうた・りな・ゆり「はーい」

りゅうせい「IDは627567ね、あと僕のIDは136452だから...」


りゅうせい's脳内テキストエディタ(一部略)

Creature user = getSystem().getCountry(81).findCreatureInId(627567);

Human my = (Human) getSystem().getCountry(81).findCreatureInId(136452);

Location location = user.getLocation();

location.setX(location.getX() + 5.0);

my.teleport(location);



りゅうせい「実行!」



しょうた「は!?」

りな「どうした?」


しょうた(今りゅうせいさんがいなくなってここには僕一人...

これって.....)


ゆり「どうしたんですか?」


しょうた(ハーレムッツっじゃないかぁぁぁあ!)


りな「まだ私ら初対面だしね。緊張してるんでしょ」

ゆり「そうですね。」




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あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ小説かくの難しいいいい

中途半端なところで切りましたごめんなさい


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