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抹消サイト  作者: リィズ・ブランディシュカ
本編
3/7

03 赤の他人



 抹消サイトのメールが送りつけられたきた。

 噂を聞いたばかりの私は、さっそく抹消サイトに名前を打ち込んで行く。


 やってみようと思ったのはただの興味だった。

 本気でサイトの効果を信じてるわけじゃない。

 でも、この恨みは、この感情は本気だ。

 この名前の人間など消えてしまえと思ってるし、罰が当たればいいとも思ってる。


 書き込む名前の相手はすれ違った他人。

 ついこの間までまったく知らなかった人間だったし、これからも接点はないと思う。

 でも、その相手は許せない事をした。


 すれ違いざまに私にぶつかってきて、私が使っていた大切な楽器を踏んで壊したのだ。


 長居年月使って来た大切な楽器だったのに。


 クラブ活動や大会でも、いつでも一緒だった。


 だから私はその人の名前を書き込むのだ。


 なぜ名前を知っているのかって?


 それはその人はテレビで見た時に気づいた事。

 その人は、有名人だっのだ。


 でもマイナー。

 ものすごく多くの人が知っているというわけじゃないから、町中であった時でも気が付かなかったんだけど。


 うん、確認。

 間違いない。


 帽子やサングラスで見た目を誤魔化していたけど、私にぶつかってきた時に一瞬だけとれたから。

 この人だ。


 本名じゃないけど。

 元々効果なんて信じてなかったから、気休め。


 さあ、消えて。



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