怪傑超人現る!
明るい室内・・・・
豪華な部屋・・・・・・・
そして醜悪な人、人、人・・・・・
全てドレスやスーツを着ている・・・・・・
宝石や装飾で己を飾り立て・・・・
白髪の魅惑的なケモミミ美女を囲まみ・・・・・・
「どうだ散歩でも」
美女は赤い瞳で睨みつける・・・・
囲む者達とは違い飾り気のない白いスーツ・・・・・
ケモミミ美女は白い可憐なドレス姿で首輪を着け・・・・・
首輪には鎖が・・・・・
美女はグイと引っ張られ・・・・
「ぐえ」
蹴られる・・・・・
「無様」
「此処は君の母国ではない」
「大人しくしていれば良かったものを」
金髪のガタイの良い色男は・・・・・
醜悪に見下す・・・・・
「さてお楽しみは夜だ」
「ええ」
「そんな今・・・・」
女の声が・・・・
取り囲む輪の外に更に集団が・・・・
其の内の声に・・・・・
「同じ目に会いたいようだな」
鎖を持つ男は青い瞳で睨む・・・・・
女は膝を突き・・・・
「ひいいい」
「そんなつもりじゃないですよ」
「さ」
布を持ち・・・・
茶髪の短髪がへこへこと現れ・・・・
「まあ許してやる」
布を無造作に乱暴に持ち・・・・・
ばさーと・・・・・
投げる・・・・
不可思議に意思を持つように・・・・
布は蠢き・・・・・
ケモミミ美女を包み込む・・・・
布を渡した男は消えるように既にいない・・・・・
「さていい夢を」
金髪は右手から電を生じさせ・・・・・
「其処迄!」
「ゴザ・ラシカ・ヒルサウンド」
「誰だ!」
金髪長髪ガタイの良い色男・・・・・
此の国ヒルサラウンドの・・・
皇太子ゴザ・ラシカ・ヒルサウンドは叫び見る・・・・
開いた窓を背に立つ・・・・・
大きい人智を超えた筋肉隆々・・・・・・
赤いオニ柄パンツ・・・・・
黒い髪と黒い瞳・・・・
白い歯と健康的な白い肌・・・・・
布製の手甲足甲・・・・・
ほぼ全裸巨躯の男・・・・・
ゴザは気にしない微塵も・・・・・・
「ほう俺が見上げならないとは」
「随分と木偶な」
ただ見上げ見下し・・・・・
構える・・・・
青い雷光を身に纏い・・・・・
握らず・・・・・
ゆらりと・・・・
オニ柄パンツも同様に・・・
ただし纏うは赤い雷光・・・・・
不意にゴザは呟き・・・
「そうだ」
ケモミミ美女を・・・・
蹴る様に浮かし・・・・
己が眼前に・・・・
ゴザは嗤う・・・・
蹴り飛ばす様に・・・・
回し蹴りで壁に撃ちだす・・・・
ダンと壁に打ち込まれるように・・・・
張り付く布に蒔かれ青い雷光に包まれのケモミミ美女・・・・
ゴザは優雅に構え直し・・・・
「つまらん」
オニ柄パンツはにやりと
「殺気は無かったからな」
「助かったよ」
「ラシカ殿下」
ゴザは不愉快を隠さず・・・・
「殿下と知りつつ」
「逆らうか」
オニ柄は飄々と頷き・・・・
「ああ」
ゴザは不愉快が頂点に達する・・・・
「不愉快だ散れええええええ」
回し蹴りを放ち・・・・・
輪の一部と女の集団に襲い掛かる・・・・
青い雷風・・・・・
バーンと服が盛大に破れ・・・・
まとめて部屋の隅に・・・・
優雅にゴザは構え直し
「人が決めてる間に下がるのが礼儀だろうに」
「そう思わないか」
「名無しヒーロー」
女性陣の後ろで構えてたオニ柄パンツは・・・・
「・・・・・」
ふーとゴザが落胆・・・・・
「所詮名も名乗れぬ小物か」
オニ柄はにゃんだとーと叫ぶ!!!!
構える!!!!
「オニスイッチゴー!」
赤い光が輝き・・・・・
身体を走り・・・・
「怪傑超人オニズオン!」
そしてぽーずを決める・・・・・
そう構え直す・・・・
「いいぞそれでこそ」
ゴザは微塵も気にしない・・・・・
現れたる強敵に不敵に嗤うのみである!!!!!
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