第1話 いざ!異世界へ。
初投稿!!2日に1回かけたらいいな〜
ふと、きずいた時には白い空間に立っていた。否、立っているかすらわからない浮遊感の中で果てしなく続く白い空間を少女は見渡した。
「(?ここは、どこなんだろう)」
しばらくぼーっとしていた意識も戻り始め何故ここに居るのかを思い出した。
「(あ、私死んじゃったんだ)」
その少女はさっきまでのことを思い出した。
バイトが終わり、いつもの様に帰っていると後ろから付けてくるような足音がその日は聞こえてきたのだ。
「(付けられて来てる…?)」
いつもより早く歩いても一向にこの状態が変わらなく、家がバレてしまうことに恐怖した少女はあそこの角で走って巻こうとした時だった。
グチャッ、ザグッ!!!ッ
最初に感じたのは不吉な何かが切れる音だった。そしてそれと同時に背中とお腹から違和感が感じた。
一瞬何が起きたた全く分からなかったがお腹に刺さっている刃物を見ると瞬く間に熱さと痛みが感じ取れ咄嗟に何が起きたか理解した。刺された。
「ア、アガ…ハッ!」
必死に誰かに気づいて貰おうと声を出したが全く声が出せない。ただ空気がヒューヒューと出るだけで、少女は余計パニクックになった 。その時うつ伏せになっていた体が仰向けにされ、刺したと思われる人の顔が街灯でハッキリとみ見えた。
「あんたが、あんたが全部悪いのよっっっ!!!」
その人は物心がついてないときから一緒の幼馴染の村上 花実だった。まさかの人物に頭が急激に冷えた。何となく、理由がわかってきた…。今日の学校の放課後、花実の彼氏が少女に告白してきたのだ。ぶっちゃけ少女の顔は美形である。
「(冗談と思い受け流したがこうなるとは…)」
「優くんが私を裏切るなんて絶対ないのっっ!!あんたが、あんたが横取りしようと仕掛けたんでしょっっ!?!!!?!」
ヒステリックに花実は刃物をお腹に何度も突き刺してくる。やめてくれよ、こっちはこの顔のせいで人間不信でもあるのに彼氏が欲しいと思わない…ましてやヤンデレの幼馴染のをとる馬鹿ではない…そう思いながらだんだん感覚や意識がなくなった所まで覚えている。
「(ここは、死後の世界でいいのかな…?よく聞く三途の川などがあると思っていたのだけど…)」
などを考えている時だった、
「いましたいました。こんな所にいたんですね。」
女性とも男性とも取れない綺麗なのに威圧感がある声が聞こえてきた。
「はぁ、予定と全然違うところにいたので探したんですよ。リフィ、いや三条 麗華」
少女はびっくりした。名前を知っていることにも驚いたが呼ばれた時、何故か心の底から歓喜したのだ。名前を知ってくれていることに。
(一体なんなんだろうこの人物は。浮いてるし。)
「はぁ、貴方も浮いていますよ。ですが、生まれ変わっても魂の忠誠心は変わりないですね。」
その時だ、真っ白な空間から人とは絶対に言えないような人が現れた。200cmはありそうな高い身長に陶器のような白い肌、白く長いまつ毛に縁取られた深い深海のような瞳に、足首まである絹に一滴の青空を溶かしたようなサラサラな髪20代前半位で白いローブだろう物を羽織っている。作られた様な完璧な容姿だ…。だが、1番目をひくのは背中に生えている4対の羽である。
「(綺麗………天使…さま、ですか…?)」
咄嗟に漏れた言葉に慌てながらも、迷惑にならない程度に見てしまう。だがその人物は微笑ましそうに笑った。
「どちらかと言えば神と言う方がですね。やはり覚えていませんか…私は太陽と月を司る最高神ヴィースアティラ」
神と、聞いたところで麗華は思い出した。そういえば自分はどうなるのだろうと。そんな思いとは裏腹にまた新しく空間から人らしきものが現れた。
「ねぇ!!あのいつも仏頂面で有名なヴィースが微笑んだって本当かい!?本当だったらお前の世界が滅ぶんじゃないか!?!!」
肩で綺麗に揃えられた藍色の髪が印象的なこれまた人間とは思えないイケメンが現れた。多分この人も人間ではないと思うけど。
「ムートアム、静かにしなさい!!!麗華が怖がったらどうするつもりですか!?」
「…はっ!?人の心配ってお前ほんとにヴィースか!?もしかしてほんとに世界が滅ぶんじゃないか!?目を覚ませっ!!!!」
イケメンは初めて見るヴィースアティラの態度に本格的に頭を悩ませ始めた。それほどヴィースアティラの態度は違うのだ。それもそのはず、ヴィースアティラは神界で最も怒らせてはいけない神とも言われているからた。そんな男に軽口を叩く人は本当に珍しい。
「(私忘れられてる…神様、一体そのお方は?)」
「ん?俺は水を司る神ムートアムだよん!あれ?この魂どーっかで見たことあるんだけど……ってこの子会議で話した不正で送り込まれちゃったヴィースの子じゃない!?見つかったんだね!!よかったっ!!!」
やはり人間ではなかったなと思いながら話を生きていた麗華は不正という不吉な言葉にびっくりしたがヴィースの子だという言葉にさらに固まった。
「はぁ、本当によかったです。貴方は本当は私の世界で生まれるはずだったんですよ?でもよからぬ事が起きる前で本当によかった。私が初めて作った魂ですから何かあってらとずっと心を痛めていたんです。あのような死に方をさせてしまったのにも…かなりトラウマが出来てしまったみたいで」
麗華は沢山の情報量を前に考えるのを放棄した。元々めんどくさい事は苦手なのだ。
「(…それで私はどうなるのですか?)」
正直親は小さい頃に無くなり冷めている性格のせいか、死んでも思い残す事は明日のバイトの事と幼馴染のことだけだ。このまま地獄で罪を精算でもするのだろうか考えていた時だ。
「転移して私の世界で暮らして欲しいんです。元々いるはずだった魂が無くなり少しのズレからちょっとづつバランスが崩れてしまって…」
うん、めんどくさい事になりそうな予感がする。私の感はほぼ100パーセント当たるのだ。転生とはどういうことだろうか。よくクラスで耳にする異世界転移と言うことなのだろうか。
「まー流石に可愛そうだからこの水の神ムートアム様が色々過保護をあげるよっー!!☆」
ちょっとウザイが目の前の人を助けようとしてくれてるのはほんとにいい人、いや、神だな。
「何当たり前のことを言っているんですか。麗華、私の世界、魔世界ヴィースティアは名前の通り魔法がある世界です。ですが魔物という危険な物もあります。じゅうぶん注意するよう。そういえば、チキュウとは違い種族があります。大きく分けると、人族・エルフ・ドワーフ・獣人族・竜族・魔族・天使族でしょうか?とりあえず、珍しいですが叡人にしときますね。その方が色々便利ですから。では転生の設定が出来ましたので現地で確認してください。あ、もう時間なので。ではお気をつけて。」
転移を断ろうとしていたのがバレていたのか早口に説明されて挟む口がなかった。もう諦めて異世界でめんどくさい事に関わらない生活を送ろうと心に決めながらブラックアウトしていった。
読んで下さりありがとうございます。