1話 セカイが誕生しました
どうも!丸ちょこです。
なろうを始めたばっかのつたない文章と構成ですが楽しんでもらえればうれしいです!
更新は不定期です。
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セカイは最初、無でした。
音もなければ光もない。
文字もなければ言葉もない。
死もなければ生もない。
そして人もいなければ神もいない。
そんなセカイに突如自意識が生まれました。自意識をもったセカイはただひたすらセカイとして独り、無限にも等しい悠久の時を存在しつづけました。そして悠久を生きたセカイは孤独も寂しさも喜びも苦しみもすべてを忘れ、生まれて初めて、悠久の生のなかで初めて願望ができました。「死にたい。」と。
死を願ったセカイは無の空間に『種』と『養分』と『水』と『空気』を作りました。
『種』は『養分』と『水』を吸い一瞬で圧倒的な高さと太さを持つ立派な木へと成長し、『空気』をとりいれ呼吸をしたった二つのおおきな『実』がなりました。
そしてその二つの実はゆっくりと開くと『蜜』を垂らしその『蜜』は空中で形を変え、かたや短い黒い髪と程よい肉つき、そして蒼く碧いきれいな目を持つ男の人の形を作り、かたや黄金色に輝く長い髪と引き締まった体、そして同様に蒼く碧いきれいな目を持つ女の人の形を作りました。
セカイで自分以外に初めて生まれた二つの生物にセカイは名と位と力を授けました。
男には「シヴァ」の名、そして〈破壊神〉の位を、〈破壊〉の力を、
女には「ヴィシュヌ」の名を、そして〈維持神〉の位を、〈維持〉の力を、
そしてセカイは自らを創造神ブラフマーと名乗り二人の神にこう言いました。
「我を殺して世界を管理せよ。創造の役目はもう終わった。」
こうしてセカイのブラフマーの悠久の生は終わりました。
そしてブラフマーがその時流した血は瀑布のように世界を割り、ブラフマーの膨大な力は割れた片方の世界に広大な大地と海の大陸をつくり、亡骸は木に吸収され魔力として世界を優しくつつみこみました。
そして割れた二つの世界に二人の神は名をつけました。
運命と概念と力と存在の元である木を中心とする世界、神界ハザード
ブラフマーの魔力に包まれた広大な多大陸の世界、人界エクザル
さらに二人の神は10人の子を産みました。8人の子も神として力と位を手に入れ、
生命神ナタリア 戦神アレス 魔法神トト 商業神ワラザト 技神トール 時神クロノス 秩序神パール
守神ザスタル
これに加え破壊神シヴァ、維持神ヴィシュヌの10神は自らをハザール十神と名乗りました。
そしてハザール十神はエクザルに人を作り、文化を作り、技を教え、力を与え、秩序を与え、平和な世界をつくりました。
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「ちゃんちゃんっと、今日はここまでね。さあゆっくり、ゆっくり瞼を閉じて眠りなさい。
愛おしい愛おしい新たな神の子よ——————」
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