想、造ッ!
新しい技出ます!
「あ~あかったり〜な〜…うん?」
校舎へ歩いていると誰かが近づいて来た
「おいお前!何者だ!」
「あれ?今授業中じゃないんですか?」
「魔体術は今の時間やっていないんだよ!!!早く質問に答えろ!!」
「そうですか〜、あ、俺こう言うもんです」
着ているロングコートの中から『非常勤講師 浜野 竜牙』と書かれたカードを出す。
「そうですかどうぞお通り下さい…とはなんねーんだぶげらっ!?」
普通に考えると彼は師範代レベルだろう。あの無防備な体勢からあの拳が飛んできたら普通、反撃どころか避ける事すら出来ない……が、相手が悪かった竜牙は拳を掴み、骨を砕き顔面を殴る動作を一瞬でやってみせた。
「はっ!二万年早いぜ!!……うん?誰だ」
後に気配を感じ睨みつける
「!、ピンクパンツの小娘じゃねーか!何でこんなとこにいるんだよ!」
「あ、アンタこそ何でここにいるのよ!あと私にはレナって言う名前があるの!この変質者!!」
「うるせーわ!!俺はここの非常勤講師なんだよ!…てか、それ言うんだったら俺だって“竜牙”って言う名前があんだよ!」
「!………冗談も大概にしなさいよ竜牙なんて名前の人はいるわけないの‼」
「いるだろうが実際此処に!!」
「だったら!!私の!私の…ッ!」
彼女は走り去って行った
「何なんだ彼奴…おいそこの小むッ!」
剣の切っ先を向けられた竜牙は一歩下がった
「リナに近づぶはぅ!?」
「男に興味ねぇ」
可哀想なハーン、話を最後まで聞いてもらえない
「そこの小娘彼奴についての情報を…」
リナは頬を赤く染めながらこちらを見ている
「おーい」
「ッ!、は、は、は、はいっ!?な、な、な、なんでしょう!?」
「………大丈夫?」
「いっ、言われるまでもなく元気ですが!?ですが!?」
「お、おう、そうか。ところであの小娘の情報をくれ」
「かっ、彼女はレナ・エーテリウス、彼女は前世の記憶を持っていて、前世の彼女は魔神竜ドラグ・ファングに恋人を殺された様です!?」
「あ~ドラグ(竜)ファング(牙)だからか」
この世界の竜は喋るほどの知力を持つものは全て竜人であり、その魔神竜は喋り、人形になって消えたと言われている。その後世界中でそのドラグファングを探したが見つからず、今も全国で年に一回名前調査をしているが見つかっていないのだ。
「じゃあ、あの小娘探して慰めてくるから」
竜牙は右手を前に出して目を瞑り一言
「……想、造ッ!」
創造物:アーティファクト
内容:空を飛ぶ
使い方:背負う
内蔵魔法:風
ッ!
"アーティファクトが完成しました"
「さて、行くか」
竜牙はそれを背中に背負い飛び立った
流石主人公最強の物語