再戦の準備 (後)
眠い
「いててて……」
ハーンはレナとリナの居る部屋へ向かっていた、再戦に関する話し合いををするためだ。
「この怪我のお陰で魔法の凄さがはっきりわかったよ……クソ痛ぇ」
魔法と言うのは元々エルフ達の作った技で、人間には普通は扱え無い物なのだ。だが、エルフの遺伝子を受け継いでいる者には扱う事が出来る、そしてそれを見て人間に扱えるよう改造を行い、威力が下ってしまった物が魔術である………と竜牙が言っていた。普段の模擬戦でも怪我はよくするので、レナやリナに回復して貰う、一回だけ魔法の誤発で腹に風穴があいた事もあったが、魔法で元通りだったので凄いなとは思っていたが再認識したハーンだった
「ふぅ……やっと着いた……」
ノックをする
「はい?あ、ハーンじゃ無い?どうしたの?」
「そうか、そうだよな、お前ら回復役だもんな……」
「ごめんね?行くにも行かせてくれなくて……今やるよ」
出てきたレナは全回復していた、ちゃんと回復してくれたので文句は無いハーンは言った
「あいつと、再戦する気はあるか?」
「っ!……私はあるわ、負けたままではいたくないの……でもリナは……」
レナが後ろを見る、ハーンもその方向を見る
「……見ての通り布団の中に入ってガグブルしてるわ、最後の一言が相当響いたのね……」
「……聞いても無駄か………じゃあ話し合いを」
「待って…」
「リナ?なに?どうしたの?」
「私も行く」
「本気か?相手は竜牙だぞ?」
「嫌な物を無視していたら成長出来ないと昔亡くなったお祖父様が言ってたの、だから!」
「それだけの理由か?今度は殺されるかもしれないんだぞ?」
「そしたら国が、」
「最後は国任せか?……それに国があいつを倒せると言う確信は何処から?」
「それは……」
「やめてよ、二人共……!!」
「ッ!……すまない、リナ、言い過ぎた…」
「い、いいの……でも連れてってよ?」
「あぁ分かった」
「あと、私から提案なんだけど、」
「?何だ?レナ」
「彼ちょうど今日からよね?」
「ッ!!まさかアイツに手伝って貰うのか!?」
「仕方ないじゃない、彼しか先生に抵抗出来そうな奴、いないじゃない?」
「この戦いはこの学園も全面強力なんだし、」
「いいの!呼んで来るから!今から!!」
「まっ、待ってくれよ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーー方その頃ーーーーーーーーーーーーーーー
「お、お前もう戻って来んじゃねぇぞ!?絶対だかんな!?」
「うふっ♡わかったわ♡じゃあね、弟達〜♡」
お兄様〜〜♡♡♡
「うふっ♡」
Zzz




