再戦の準備 (前)
疲れた
数時間後、帰ってきた講師達が校庭に倒れているレナ達を見つけ、保険講師が回復魔術をかけ、数時間は言葉を話すこともままならなかった。もう少し駆けつけるのが遅ければハーンは死んでしまっていただろう、一応加減した竜牙に感謝だ。
「くそっ、勝てると思ったのにっ………」
「あんな化物に?」
「ッ!?校長!?」
「やぁ、お邪魔してるよ、ハーンくん」
「……どういったご用件で?」
「ハハッ!わかっちゃう?」
「はい、とても分かりやすいです」
「じゃあ本題ね、………彼に何が起きた?」
「レナからの通信によると化物に奪われた本来の体とやら取り戻したらしいです、それに……先生はありえない程強かった……」
「他は?何かないの?」
「…………能力を、戦闘に関係のある能力を使わずに俺等を倒しました………前ガチで模擬戦した時、三人でかかり、能力を使いながら何とか勝っていたのに………」
「そうか………彼の本来の体には、僕でも勝てるがどうか分からない、だから彼とは戦いたくないんだ」
「ッ!!先生の本来の体のこと、知ってたんですか!?」
「彼とは結構長い付き合いだからね〜、僕の初恋は彼さ!」
「そうだったんすか!?」
「あの時の彼はカッコよかったな〜紳士的で〜」
「……今は全くそんな面影無いですがね………」
「そりゃそうさ、彼は当時の自分の話し方とか諸々覚えていないんだもの、始めてから学園に来たときはそっくりさんだと思いたかったよ…………」
「そうなんすか!?」
「知らなかったのかい?」
「はい……」
「まぁ仕方ないか、信頼されてないもんね〜彼言ってたよ〜『あいつ等には何も知られたくない』って」
(だからからあんなに拒んだのか…)
「校長、相談が」
「?、何?」
「先生から再戦の時刻を伝えられました」
「!、それは本当かい?」
「はい、明日の夕刻またこの校庭で待つと」
「戦う気かい?」
「もちろんです、先生には聞かなければならない事がたくさんあるんです」
「……準備に取り掛かる、ちょっと席を外すよ」
「まだ何も言っていないのによろしいのですか?」
「どうせこう言う事だろう?………僕だって聞きたい事があるんだ………」
の夕方はもう迫っている、今はもう昼、時間は無い。
眠い




