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0080話

「……は…………かな。……もそ……だし。」


もうもうと土煙が舞う中、その中心に居たアマーリエの声が漏れ聞こえてくる。……大丈夫、だったのか……。


徐々に視界が晴れていく中、声も鮮明に聞こえ始める。


「うん、でも展開速度は年齢的に考えてもかなり早い。」


煙が晴れ、現れたのは傷……どころか、汚れ一つ見当たらないアマーリエの姿。


真っ直ぐとエリを見つめるアマーリエ。


暫しの沈黙の後アマーリエが再び口を開く。


「うん、じゃあここまでね。エリちゃんもそれで良い? 」


「あ……えと……はい」


「はい、じゃあお疲れ様。何処か怠かったり、疲れを感じてたりはする? 」


「いえ、特には無い……です」


「そう……。じゃあ取り敢えずあっちに行きましょうか」


そう言ってエリの手を取り、試験を見守っていたオロス達の下へと向かう。あまりにもあっさりとした終わりに、何処か不満気なエリの視線を物ともせず、ぐんぐんと引っ張るようにして連れて行く。


そこでは、ギルド長へのお説教もお開きとなったのか、顔を付き合わせ何事かを話し合うギルド長と副ギルド長。その視線は、エリへと注がれている。


そんな時、ギルド長の視線が一瞬こちらへと向けられた気がした。本当に一瞬だったので確証は無いが……。いや、またか、またバレてるのか……?


そんな、俺の内心など関係無しに話しは進んでいく。話を主導するのはギルド長……ではなく、副ギルド長だ。


「……それでは、少々こちらの不手際もありましたが。以上を持って試験を終了とします、お疲れ様でした。ランク決定の後、明日には冒険者登録のタグも完成しますので、また日を改めてお越し下さい」


「分かりました」


「はーい」


それだけ話終えると、二人は訓練所を後にする。……コンラート達? まだ話の途中でギルド長が出てきたらしいので、その続きだそうだ。


外で待っていたギルド職員さんに連れられ、ギルドの外へと案内される二人。二人の間に会話は無い。


職員さんに見送られ、ギルドの外へとやってきた二人。そんな二人とは対照的にギルドへと続く大通りでは、朝より更に活気に満ちた歓声が響き渡っている。


多くの露天が軒を連ねる通りでは、様々な物を求め多種多様な人々が行き交う。


そんな雰囲気に押されてか、沈黙を破ったのはオロス。


「ダメダメだったな……」


「ダメダメ言うな……ちゃんと蟻にもゴブリンにも効いたもん……」


「あーもう! やめ! 適当に買い食いしながら戻るぞ! やけ食いだ! 」


「そうね! さっきから良い臭いがしてて、我慢できなかったのよ! 」


そう言って、異様な盛り上がりを見せる通りへと突撃していく二人。……まぁ、持ち直したのなら良いか。

お読み頂き有難う御座います。


かなり感覚が空いてしまいましたが、投稿。

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