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0077話


―――冒険者ギルド、それは年々増加する魔物被害に坑するため、国と言う境を越え各国が協力するために作られた民間互助組織。


冒険者はランク分けされており、そのランクによって受けられる依頼の難易度が変わる。一番下からG,F,Eと来て、通常ではAランクが一番上のランクとなる。また、Aよりも上のランクもあるらしいが、これはギルド側だけでなく、各国での推薦、承認が必要となる為、基本的にはAランクが最高の位となる。


また、依頼の内容は討伐、採取、調査、緊急の4つに分かれており、平時は前3種が基本となり、多くの被害が出ると予想された際には緊急依頼として、全ギルド員(又は一部の高ランク冒険者)へ召集がかかり、その事態に対処することになる。


ギルドに所属するに際して条件等は特に無いが、ギルドには幾つかの規則が存在する。もし、その規則に反した場合はそれに応じた罰則が待っている。


そして、重要な事としてギルドは各国に支部が設置されているが、その国に所属する物では無い、という事。故に、ギルドに所属する者を国同士の争いに強制的に加える事は出来ない。もしも、強制しよう物なら、その国からはギルドは全人員を率いて退去。今後一切、その国とは関わりを持たない……そうだ。


さて、何故こんな事を語っているのか、と言うとだ……。あの後、コンラートに連れられギルド内に足を踏み入れたオロス達は、そのまま受付? のような所に連れていかれ……


『ここで登録ができる、俺達は少し外してるから、分からない事はそこのねーちゃんに聞け』


との、ありがたいお言葉を頂き、受付の笑顔が素敵なお姉さんに今、のような説明を受けたところだったのだ。……コンラート達? 言葉通りどっか行ったよ……


「では、ここまでで分からない事は何かありますか? 」


「いえ、今の説明で十分だ有難う」


「いえ、これも私達の業務ですので」


そう言って、にっこりと素敵な笑みを浮かべる受付嬢さん。……その笑顔も業務の内なのでしょ……いや、怖いから止めておこう。


「では、これからランク決定の試験を―――」


「そっからはこっちでやる。お前は業務に戻れ」


「……ギルド長? 」


受付嬢さんの言葉を遮って、声を掛けてきたのは濃い髭を生やした悪人面のおっさ……もといおじさん。やや突き出た腹が特徴的だが、服の上からでも分かるほどに腕や肩回りの筋肉が隆起している事から、鍛えていることが伺える。


受付嬢の言っている事が正しければ、この人がギルド長なのだろう。確かに、他の職員と思われる人達が着けているエプロンのような物は身に付けていない。しかし……しかしだ。こんな一見酔っ払った勢いで店員に絡むような感じの人間がトップの組織って……いや、偏見は良くないな。


「いえ、ですが……」


「大丈夫だ。何、こいつらがコンラートの知り合いだって聞いてな。少し興味があるだけだ」


「でも、ですね……」


「くどいぞ……そんなに俺が信用ならんのか? 」


「だってギルド長……」


「減―――」


「分かりました! では、後はギルド長にお任せしますので宜しくお願いしまーす! 」


そう言ってダダダっ、と去っていく受付嬢さん。……今、確実に“減給”って言おうとしてたよな、このおっさん……。え? 何? 偏見良くない、とか言ったけどもしかして見たまんまな感じ?


「おし、じゃあ行くぞ」


「え? あの……ちょっ……! 」


にこり、と先程の受付嬢とは比べ物にもならない凶悪な笑みを浮かべ、オロスの手を取るとズンズンと奥へ向かって歩き出すおっさ……ギルド長。


その笑みに何かを感じ取ったのか、抵抗しようとするオロスだったが、全く意に介さずそのまま引き摺られるようにして奥へと連れていかれる。


「え? ……あっ! ちょっと待ってよー! 」


呆然としていたエリも慌てて後を追い掛けて来る。


……不安だ……激しく不安だ―――

いつもお読み頂き有難う御座います。


間隔が空いてしまって申し訳ありません。この二日休みだったので何とかストックを作ろうとしたのですが、データが全て吹き飛びましたので、また暫くは不定期更新が続きます……


ご了承下さい

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