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0040話

短め


―――――――――――――――


パタンとドアが閉まる。


部屋に残された二人は、互いに顔を見合わせ首を傾げている。


「行っちまったな…」


「行っちゃったわね…」


「どうするよ?」


「どうするって?」


「いや、アンが帰ってくるまでどうするのか。って事を聞いてみたんだけど…」


「…そうね…これからどうするのか話すのには丁度良いんじゃない?いつまでもお世話になってる訳にもいかないんだし。」


「そう…だな…。」


そんなエリの返答に何か思うことがあったのか、やや考え込むような様子で返すオロス。


…若干肩が震えた気がしたのは気のせい…だよな?



それから二人はテーブルを挟んで対面に座り、今後について話し合う。


「まず、お互いに何を目指すか、よね?」


「そうだな、行動するにせよ短期的な目標と、別に中・長期的な目標も作っておくべきだろう。」


「それなら、先ず何処に向かうかを決めましょう。候補としては近隣三国の内どこか、よね?」


「そうだな、アンの説明をどこまで当てにして良いのかは分からんが現状そこを目指すのが妥当だろう。」


そうして、お互いに眠る前に説明を受けていた近隣の地図を頭に思い浮かべる。


「それじゃあ、次はその内のどこに向かうのか…ね。」


「と言ってもなぁ…バルスト獣王国一択だろ?」



「やっぱりそうなるわよね…」


「そらそうだ、エリだけなら他の2国も行けるかも知れんが、俺はこの(なり)だ、エグレス王国もドネロ公国も先ず間違いなく入れやしないだろう。」


そう言って自嘲気味な笑みを浮かべ自身の体を見下ろすオロス。


…まぁ、その姿では確実に人族至上主義とやらを掲げる2国には行けないだろうからな…。


「まっ、バルスト獣王国にしても獣人がどんな姿なのかによっては無理な可能性はあるけどな。」


「それも、そうだし私なんて見た目人間の子供なんでしょ?獣王国って人族の国と戦争してるらしいけど私入れるのかしら?それに、そもそも私達魔物って普通に国に入れるのかしら?」


「それは…アンが戻ってきてから聞くしか無いな…。」


「…そう…なるわね…。」


「「はぁ…。はやく帰って来ないか(しら)なぁ…。」」


それから暫くの間、アンが淹れてくれたお茶を啜りつつ今後についてじっくりと二人で話し合うのだった。

いつもお読み頂き有難う御座います。

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