〜転生〜
少し説明が入りますので、見づらかったらすみません
「すみません、見苦しいものをお見せしました」
あれから私は泣き続けました。赤く腫れてしまった目を擦りながら私は続けます
「死んでしまった事はとても悲しいですが、もうどうしようもありません。ですから今出来ることをしたいと思います」
割り切れたわけではありません。ですが、うじうじして死んだ事が変わる訳でもありませんし、いつまでもこの方の時間を奪うわけにもいきませんでした。
「お待たせしてすみませんでした。転生についての説明をお願い出来ますか?」
美人さんは一瞬安心したような顔をした後にうなづいた。
「分かりました。では説明をさせて頂きます」
「まず世界の説明から致します。ご想像の通り、剣と魔法のファンタジー世界です。魔族、獣人、エルフ、ドワーフ、亜人、魔物、妖怪といった数多くの種族が存在しています。大陸は余り多くはありません。転生者や転移者も完全にいない訳ではありませんが珍しいです。また種族差別が多い上、同じ種族でも奴隷制度があったりもします」
「なるほど、貴方の様な存在や神はいるのですか?」
「私の様な存在は滅多にいません。神は、属性を司る神や、土地神、八百万の神や付喪神といった、地上に存在するものを司る神がいらっしゃいます。また、神獣といったものもいますね」
「更に細かく言うのであれば、元から存在している神と、人や神により生まれた神では全く位が違います。前者は神界におり、後者は下界にいる事が多いので、そこで見分ける事もできます」