道具とか、アイテムとかそんなの
道具などに関する説明回です。「弱者は正義を語らない」内で登場した武器や道具などの独自アイテムについての説明をしていきます。
※以前の回にて語られた魔石の説明は省かせていただきます。
腕輪
通称アイテムボックス(レイルのみそう呼ぶ)。銀色の幅が広い腕輪で、細かな装飾が施されている。中にはいくらでも道具を入れることができ、中に入れた物体の時間は止まる。入れることができないのは生きているもの体などで、その判別は機械的なのでもしかするとゾンビは収容可能かもしれない。
機械族が一人幾つかずつ確保している空間術、時間術の魔導具であり、一部ではこれを持つ者こそが神の使いだとか、勇者などという言い伝えまであるので貴重な物には違いない。
幼少時代のアイラに機械族の一人キノが贈った。
出し入れする空間の権利を分け与えることができるなどの機能がある。これによってアイラと離れていてもレイルやロウ、カグヤは許された範囲で利用可能。そしてキノと通話も可能で、これを持つとキノに常に位置を捕捉される。つまりキノは幼女のスト(以下略)
仏の御石の鉢
ブッダ様が愛用されていた鉢。
カグヤが求婚者に無理難題として出した物の一つ。
蓬莱の玉の枝
魔力を溜め込みやすい果実がなる木があるという。それを枝ごともってこいなどというカグヤは酷いものだ。
火鼠の裘
カグヤの無理難題の一つ。
かわぎぬは別名皮衣とも。火鼠とはファイアーラットとも呼ばれる魔獣で、耐火性に優れるネズミの魔物。その皮で作られた衣はいかなる炎も寄せ付けないという。
ちなみにこれは龍神であるケヤキと竜のコロモがくだらないことで喧嘩した時に、どちらが素晴らしい作品を作れるかで決着をつけたときの衣。後述の水神の羽衣と対になっており、どちらかというと一般に評価されたのはこちらの方であったとか。
龍の珠
こちらもカグヤの無理難題が一つ。
これを聞いた者は竜玉を思い浮かべたりするが、ここでの珠は単なる首飾りである。
ケヤキの首にかけたのは他でもないカグヤ。
燕の産んだ子安貝
ツバメによく似たとある怪鳥は貝殻ごと貝を飲み込んで消化してしまう。カグヤは身だけ消化すると思っているが、実際は消化してしまった貝殻の成分によってその卵の殻を構成するため、その怪鳥の卵はまるで貝殻のように綺麗なのだとか。
カジナグサ
非常に燃えやすいことからその名前がつけられている。この世界独特の植物の一つ。
レイルは火薬草と呼んでいる。
乾燥させた粉末に火をつけると爆発するので、発見からはアイラの銃などに使用する火薬代わりとして使っている。分量を調べるだけで半年もかかった。
薪と合わせて使われることもあるが、火事の原因にもなりやすいので人々からの心証は悪い。
聖剣、魔剣など
精神生命体に攻撃できる武器の最初には「聖」や「魔」がつく。
その武器をもって成したことが悪事か武勇かによってその名前は変化して伝わるからだ。
名前だけの聖剣や魔剣は結構世界中にあり、むしろその武器をもって何を成したかによってのみ英雄伝は語り継がれていく。
聖剣クラウソラス
別名「空喰らい」。レイルがギャクラの宝物庫から好きに剣を選べと言われて選びとったのがこの剣。
レイルが珍しく主人公補正というか勇者補正を発揮した場面のはずなのだが、本人は聖剣であることを知らずかなりぞんざいな扱いをしていた。そして知ってからも傷むことがないと聞いて、ぞんざいな扱いを続けた。
剣を扱う者の風上にもおけぬ男である。と聖剣側からの苦情はともかくとして、この剣の唯一にして絶対の特性というのは「壊れない」ことにある。何をしても錆びず、折れず、欠けることもない。常に一定の形を保つ「丈夫さ」に主眼を置いた、剣としての特性を極めたような聖剣。
ちなみに「海喰い」と「地食み」と合わせて三つの聖剣があるが、レイルの冒険には登場しない。邪神大戦で登場させたかったがボツとなったシーンの一つ。
幻影の錫杖
ロウの術師としてのメイン武器。持ち主の意思に呼応するかのように姿を変える。姿を変えるだけで、その強度や重さは変わらないので持ち歩きに便利なぐらい。
竜玉
竜族が体内で生成する巨大結晶。その大きさと質は竜玉を保持していた個体が歳を経て強くなるほどに大きく、高くなっていく。
複数の竜玉を近くに置いておくと、大きなものが小さなものを吸収して一つになる。中に核を持ち、吸収された後には核だけが残る。そうすることでそれぞれの合計価値より高くなるかもしれないが、元々一つでかなり高価であるために大きくしすぎると買い手がつかないのでする者はほとんどいない。自然と巨大な竜玉を得るにはそれだけ強い竜を倒すなり、金に任せて大量の竜玉を集めるなりしなければならない。
魔力をためやすく、非常に丈夫で加工が困難である。
オーソドックスな使い方としては杖の先端に取り付けて魔法媒体とするなど。作中ではサーシャが使っていた杖がこれである。
指輪
こちらはカレンの家に代々伝わるその家の当主に贈るための指輪。素材は竜玉の核である。カレンの家がサーシャの家と血縁関係にあることからその核はサーシャの杖の竜玉に吸収されたものの残りだと言い伝えられている。
油
特にこの世界特有のものではないが、レイルが好んで多用するのでついここに。
レイルは油が好きというか、油に妙な信頼がある。おそらくは両親の殺害に関して油を使ったことで、無意識のうちに自分が自由になった象徴として使っていたのかもしれない。
そんなこんなでアイラの腕輪にはいつも大量の油がストックされている。
ウサ耳
ゲイザーという変態が身につけていた魔導具。条件指定型結界を装着者の周囲に発動させることが可能。
壮年期の男性が身につけるには非常に辛いものがあるデザインを、ゲイザーはむしろ全体的に酷くすることで誤魔化したのだ。
ウタの鏡
八咫の鏡ではない、ウタの鏡である。そんな言葉遊びはさておき、レイルがウタと知り合った際に預けた通信用魔導具である。正式名称はない。妖精社会でもかなりの高級品であるがウタはぽんとレイルにあげてしまった。
機能としては対になる鏡を持つ相手とテレビ電話のようなことができる。
魔剣アロンダイト
その起源は何より近しい者を殺したこと。
冥界に封印してある魔王だけが扱える魔剣。その時代の魔王が力を持って支配するにあたり、どこかで親など血を分けた相手と戦うことがあるだろう。そんな時に相手を屈服させた、その証拠としてこの剣が受け継がれていく。
パンドラの鍵
大規模空間転移門の発動を可能とする魔族国家ノーマの国宝。
普段は城に保管されており、戦時中でもない限りその使用許可は出ない。
作中ではこれを持ち出した貴族がギャクラ相手に戦争を起こそうとしてレイルに引っ掻き回された。
トマキラ草
光を嫌い、洞窟などの中に自生する草。
幾つかの薬効があり、見つけるのもさほど難しくないのでエターニアではよく取引されている。
龍のヒゲ、龍、竜の血
薬効がありすぎて万病に効くとされる。
しかし幻のように獲得が困難であり、非常に高価で取引される。
アイラの腕輪に瓶単位で収納されている。
月人の水
月之民がかつてこの星にやってきた時に置いていった水。
ミネラルが豊富だが、飲み過ぎると体に良くない。
知恵の実
赤い色の果実。握りこぶしぐらいの大きさで、硬く酸っぱいのでお世辞にも美味しいとはいいがたい。いや、酸っぱいのが好みという方もいるだろうからそうでもないのか。
しかし体に良い果物としては五本の指に入る。
水神の羽衣
ケヤキとコロモが競い合って作られた作品。ケヤキは自分の作品が評価されなかったことを憂いて(ふてくされて)アクエリウムに作った羽衣全てを送りつけた。
しかしその機能は素晴らしく、周囲の圧力と酸素、窒素濃度を一定に保つ風魔法と水魔法のかけられた魔導具とかなり高性能。
アクエリウムではほとんどの者が深海でも生活可能であったために、人間など地上の客人を呼ぶときぐらいにしか使われない。
宇宙空間でも使えたのは、レイルが空気のある場所から宇宙空間へと放り出されたからである。
白涙
ようするに真珠である。アクエリウムではこの大きさや丸さ、輝きによって等級分けがされており、通貨となっている。
擬似核
本来魂には核というものがある。魂というものが寿命のようなエネルギーで、核というのはそれらを保持するために必要な情報が刻まれているのだ。それを魔導工学士が再現したのがこの擬似核。
これを使えば擬似的な精神生命体が出来上がる。そして既に存在している精神生命体が冥界から現世などの移動をするための媒体や依り代として使ったり、受肉の際に手助けとなったりする。
これを飲み込むとその精神生命体に必要であった情報や世界の理の一部が手に入り、その人間の適性をより引き上げることがある。しかしその膨大な力に飲み込まれた時、発狂したり廃人となったりする運命が待ち受けているのだ。
精霊鉱、魔鉱
魔力を伝達、貯蓄しやすい金属として一部で有名だが、その加工のしづらさから非常に扱いにくい素材となっている。薄くしたときに折れやすいが、熱には強い。しかし需要が全くないわけでもなく、細々と取引がある。そして魔剣や聖剣といった素材に使われていることもあるのだが、精神生命体にも触れることが可能。トロルの里で大量にとれて持て余していたところをアイラが弾丸などに使えないかと引き取った。
魂手箱
アクエリウムの国宝にして、天、地、海の三種類がある神器の一つ。
魂を溜め込んだり管理したりできるもの。
神の導き
ようするに自爆装置。いざとなった時に命を代償に大爆発を起こして敵を道連れにするあめの道具。
ヒジリアの聖騎士に配られており、紋章とそのデザインから芸術的価値もある。
レイルと合わさって悲劇を産んだ一品。
水晶玉
もともと規則正しい結合の物質や純粋な物質、つまりは金属だとか結晶というものは魔力を通しやすかったりためやすかったりする。
そんな中でも透明度が高いほど、術式の媒体には向いているとされ、水晶玉などはよくそういったものに使われる。
修道士などは手軽に持ち運べる金属の装飾品などを媒体にしているのをよく見かける。
メメント・モリ
死神ミラの愛用している巨大な鎌の名前。聖剣や魔剣と同じく精神生命体にも抜群の威力を誇る。魂術により、これで攻撃された者は死を幻視し、忘れることのできない恐怖を刻まれると言われる。決してミラが怖いからだとか言ってはいけない。
名前の由来はそのまんま、メメント・モリ(ラテン語で死を記憶せよの意味)
現在予定なのは
魔物辞典
解説
など
登場人物紹介をどれぐらい入れるか迷っております。
「主要人物だけほしい」
とか、逆に
「モブやサブだけほしい」
などご要望ありましたらどうぞ。