日が暮れる頃
2014.10.23
ぼーっと西洋哲学史の授業を受ける。
400人収容できる授業に対し学生は5~6人程度しかいない。閉塞感漂う講堂に、息が詰まりそうになる。
早くこの空間からいなくなりたい。
先生は「神は存在するか」や「なぜ人を殺してはいけないのか」をなどと1時間以上も同じことを口にしている。
そして最後「なぜあなたは生きているのか」と問うてきた。ただ死ぬ勇気がないだけだ。
死ぬのが怖いだけだ。未練はない。周りは、親はきっと私が死ぬと悲しむだろうけど、わたしにとってそれはさほど重要なものでもない。他人のために私は存在していないからだ。
女は遺書を書き、100円ショップでカミソリを買った。学校のトイレでカミソリを腕にあてた。自分の身体に傷つけるからまあまあ痛いが、とはいっても死ぬ勇気すらないため、傷は浅いし大した痛みではない。
もう消えてしまいたくなった。誰とも会いたくない。みんな私の顔を見てあざ笑うんだ。
「あいつまだ無い内定なんだ」「ブス」とか。
伊達政宗の弟が、何もかも失ったとき、そのまま旅へ出て野垂れ死にしたいとか言ってたけど、そんな感じ。
どうせ家へ帰っても、母が「もっとしっかりしろって」言葉や態度で伝えてきて、私のことを勘当するだろう。女にはもう何もかも届かない。




