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アデル・ノンノの魔道具量産計画  作者: シャチ


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結婚式から2年たちました

 結婚式から2年、私は男の子を生み、正式にノンノ男爵となった。

 ローランはノンノ領の騎士団長としてポールさんから後を引き継ぎ、私が事務方をするという領地経営になる。

 母にはまだサポートしてもらう日々だけれど、領地は平和にかつ前よりも活気が出てきている。


 クラレットがノンノ領に移住して作られた錬金術所はこの2年間で十分な量の黄銅を生産できるようになった。

 1年目に設備の導入と共に依頼したのは、黄銅の主成分の確認とそれに伴う銅と亜鉛の比率の調査だった。

 錬金術とは前世でいう化学と材料工学を混ぜたような学問であり、成分分析についての知識もあったことで、私が必要としている黄銅の組成について分析してもらい、最適な比率というものを導き出してもらったのだ。

 そして次に行ったのはカラミン鉱からの亜鉛の単離である。

 亜鉛そのものを抽出できるのであれば、カラミン鉱の産地は別にどこでもよくなる。

 この世界における魔法は電子を操作することであり、電気分解を行う事は容易であったのに、私はそれに気が付いていなかったのだ。

 

 この生産方法のおかげで、安定した品質の黄銅の生産ができるようになった。

 ノンノ領に炉までつくって素材を生産し始めたのだ。

 モレスモ商会からは銅と王国内各地のカラミン鉱の買い付けを依頼し、ノンノ領は魔道具を算出する。

 この2年間で量産しているのは結果的に給湯器魔道具だけとなっている。

 あれもこれも開発しても生産できる枠は限られているので、まずは一つの商品に絞って生産を行っている。

 手伝ってくれる領民も増え、現在の生産量は1日2.5台。

 王国全土の貴族家や豪商だけでなく、ある程度稼いでいる商家にも販路を広げている。

 一部は輸出もするようになったぐらいで、売り上げは右肩上がりな状態だ。

 おかげで、寮の上下水道を整えることもできた。

 さすがに領民が給湯器を買えるような金は持っていないが、ハンターギルドに納品したのをきっかけとして、公共浴場の建設を行う事が出来た。

 浴場といってもシャワールームだけれど、あるとないのとでは雲泥の差だ。

 最近は領民たちもこざっぱりとしている。


 冷蔵庫の魔道具は開発を停止中。

 試作の1個をナーシサス家に届けた以外は手を付けていない。

 こちらは素材から機能まで量産には全く向かないことがよくわかったからだ。

 安定した素子基板になるような魔石の産出は少なすぎ、また所詮は無理やり作ったからか冷やせる範囲はとても狭いという弊害もあった。

 出来るのと、量産するのでは立ち位置が違うという事がよくわかる。

 

「ノンノ家はとりあえず給湯器の家、として王国での地固めをするつもりよ」

「あれもこれも手を広げるのは、よくないだろうな」

「そうでしょう?」


 子供を寝かしつけた後でローランと会話をする。

 ローラン自身も今の現状に満足らしく、私との仲も良好なままだ。

 出来ればもう一人ぐらい子供が欲しいところなので、来年ぐらいにはまた頑張るつもりでいる。

 現状でも男爵家としては十分すぎる利益をあげていて、領民への還元が進んでいるので、このまま領地をよりよくしていくのが私、アデル・ノンノの仕事よね。

 あとは、後進の育成をしていかないといけない。

 私が死んだら給湯器の改良もできないでは困るからね。

 出来れば息子が後を継いでくれるといいのだけれど、それは高望みかしらね?

これにていったん終わりといたします。

ちょっと思っていたほどのまとまりをもたせられず、期初の案だしの段階でもう少しきっちり練り上げておけば……と反省しております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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