貴方に決めました
今回短め
皆さんはきっと私と彼らの個別の会話が気になって仕方がないだろうが、要約すればどんなことを今までしてきたかと、私が行おうとしているノンノ領の改革について理解しているかを問うた。
結果的に私が選んだのはローランだった。
ほかの二人は理解しつつも若干否定的だったり、逆に自分が主導してやろうという気を感じたからだ。
逆にローランは一歩引いている。
自分は騎士なので魔法についてはよくわからない、力仕事は任せてほしいという若干脳筋指向と、素直に私を尊敬してくれる存在であるという事だ。
リスペクトと言っていいかもしれない。
私は体を動かすのが苦手な部類なので、ローランを尊敬できるというのもある。
似たようなタイプのほうが長続きするというのは趣味や趣向ではなく、互いに尊敬できるというのが重要だと私は思っている。
「みなさま、楽しい時間をありがとうございました。お返事は侯爵様を通じてさせていただきますね」
「えぇ、よろしくお願いいたします」
「ノンノ嬢、楽しい時間をありがとうございました。勉強になりました」
「もし選ばれなくても、可能であれば魔法についてご教示いただければと思います」
三者三葉の挨拶をして別れる。
明日侯爵様にローラン様を望むと答えなくてはね。
今後のことを考えると力仕事出来る人が家族に欲しいのは事実だった。
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「というわけで、ローラン・ビーコン氏と正式に話を進めたいと思います」
夜会の翌日、お昼過ぎに侯爵家の執務室に訪れると、グレゴリー侯爵とマルグリット様が一緒におられ、私の答えを聞かせてくれと言われ、迷わずローランを指名した。
なんだか二人とも納得した顔をしているので、ある程度読まれていたのだろう。
「では、ビーコンにはそのように伝えよう。明日また時間を取ってもらう事にする。それと、彼はうちの騎士でもある。そのまま帰りの護衛の一人に加えよう」
「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」
私は目線を下げて礼を言う。
どうでもいいがマルグリット様の目がキラッキラしていて、どう見ても「恋バナがしたい」というのがありありとわかる。
マルグリット様この手の話は大好きだからしょうがないかもしれない。
「アデル、この後お茶をしましょう」
「わかりましたマルグリット様」
そうして私は拉致られマルグリット様の部屋まで連れ去られたのだった。




