表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アデル・ノンノの魔道具量産計画  作者: シャチ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/11

男爵家の魔道具 その2

 台所へ向かうと、ユリが夕食の準備を始めていた。


「お嬢様、給湯器の確認は終わられたのですか?」

「えぇ、終わったわ。今夜もお風呂に入れるわよ」


 私の答えを聞いてユリがにっこりする。

 給湯器を置く前の男爵家は井戸から水を汲んで湯を沸かし桶に移しと重労働だったのだから。

 お母さまや私だって週に一回しかお風呂に入れなかった。

 子供の頃からそれが耐えられなかったので一番最初に作ったのが給湯器の魔道具だったわけだが。


「火を使う前にコンロを確認したいのだけれど、いいかしら?」

「はい、お嬢様大丈夫でございます」


 ユリの答えに私はさっそくコンロの蓋を開ける。

 毎日使い終わった後に掃除しているのか、大変きれいにされているのがわかる。

 もうすこし油汚れだとかが付いているかと思ったが、そういう事もなかった。

 中に入っているのは断熱効果が高い魔物素材。

 ニッケルクロム合金なんてないので、電熱線は作れなかったが、似たような性質を持つ魔物の毛があったのだ。

 その毛を編み込み紐状としたものに魔力を流すと発熱する。

 まんま電熱線だ。

 コンロと便宜上呼んでいるけれど、やってることは電気コンロである。

 つまみを回すことで流す魔力量を変更することで発熱量が変わり火加減を変更できる。

 この電熱線モドキのおかげでサラマンダーまで作れそうだが、それはまだ作っていない。

 電熱線モドキの毛が高いのだ。

 少々レア度の高いモンスター、ファイアフォックスと呼ばれる狐の毛なのだ。

 類似する火属性のモンスター素材が使えればいいが、残念なことに毛のある火属性のモンスターは今のところファイアフォックスぐらいしか見つかっていない。

 これも何とかしないとコストダウンはできないでしょうね。


「よし、確認終わり。特に問題なさそうね」

「はい、日々のお食事を作る際も薪を焚かなくてよくなりましたからずいぶん楽になりましたよ」

「パン窯はそうはいかないけれどね。そのうちパン窯も魔道化するわ」

「そうなれば薪が要らなくなりますね!」

「冬の暖房には使うから使用量が減るだけよ」


 これで男爵家に設置してある魔道具の確認は終わったし、前から思っていたコスト的ネックも再確認できた。

 給湯器は1年半、コンロは1年無事に動いているようだから現行のままでも販売はできるだろう。

 伯爵家以上の家に売り込む分にはいいかもしれないが、それでも購入してくれるかというと派閥内で一部導入ぐらいだろう。

 最終的にはわが村でも購入ができるレベルのものとしたい。

 そうなれば工場の意味があるし、輸出もできるだろう。

 私の各魔道回路を理解できる人間がいない限り複製はできないだろうから、しばらくは独占状態だろう。

 あとはどうコストを下げて、大量に作れるようにするかだ。

 そうなると、まずはアレを作る必要があるでしょうね。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ