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やっぱ、誰も信じなきゃよかったなぁ。  作者: 恋背ギドラ


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リリカの願い

結局初日は混乱しながらも、マイリスという村民を処刑することになった。私は詳しくはわからないが、マイリスは周囲の人に煙たがられている…そんな感じがした。マイリス自身も処刑されることにあまり抵抗がないようだった。


私ともう1人の少女はまだ幼いからと、処刑に協力させられることは無く、一足先に家に戻る。話し合いの時についでに全員の部屋も振り分けていて、私はこの少女と相部屋らしい。にしても、日が進んで人数が少なくなっていったらと思うと…寒気がする。いや、手伝わされる立場ならまだマシかもしれない…。


2人で目を見合わせる。なんとなく気まずくなって、お互いに笑ってしまった。笑いが少し治った後、少女は口を開いた。


「あたしの名前はリリカ。その…」

リリカと名乗る少女は口籠る。

「ごめんなさい!!!」


突然の謝罪に私は少し、困惑した。


「その、なんで謝るの…?」


「いやだって、私の村の村民達がこの村にお邪魔したせいで、貴方の村の村長が殺されてしまって、貴方も危険に晒されて…」


申し訳無さそうにしているリリカの姿に、私は心が痛む。


「リリカちゃんはなんにも悪くないでしょ?それにここだけの話…」

私は思わずクスッと笑った。

「私、あの村長ダイダイダイダイダイキライだから!」


「その、無理して嘘つかないでください…悪いのはあたし達だから…」


「嘘なんて吐いてないよ?それに、そんな風にウジウジしたってしょうがないって言ったのはアンタじゃない!」


「た、確かにそうですね…」


「私の名前はメル。リリカちゃんってさ、13歳なのによくやってるよね…!私と同じくらいだと思ってたよ!」


「ちなみに、メルさんはおいくつで?」


「あ、私?私は16歳だよ。…なんて言ってから舌の根が乾かないうちに言われても困るだろうけど、別に私にさん付けしなくていいし敬語で話さなくてもいいから!」


「そ、そんなぁ、いきなり言われても、難しいですよ…」


気付けば、私とリリカは仲良くなっていた。私はリリカから色んなことを聞いた。


どうやら、マイリスは元々自殺志願者で、自殺未遂を何回も起こしていて、日常的に睡眠薬の乱用をしていたそうだ。

「だから煙たがれてたんだけどさぁ…あたし、マイリスさんのこと大好きだったんだよね。あたしが1人で寂しくて辛い時、マイリスさんはそれを見透かしたかのように声をかけてくれるの。でも、放っておいて欲しいときは声を掛けてきたことは一回もなくて。たまに見せる笑顔がすごい素敵な人だったんだ。」

リリカは悔しそうに言う。

「守れなくて…ごめんなさい…あの人が人狼なわけ、無いのに…!」


リリカは泣き出した。無理もないだろう。13歳の女の子にとって身近な人の死なんて重すぎる。


私はリリカにハンカチを差し出す。

「辛いよね…泣ける時にいっぱい泣いて…」


リリカはハンカチを受け取りながらも、これ以上涙が出るのは堪えようとしている。

「あたしは泣いてちゃだめなんです…あたしは”守らなきゃいけない”から…」


…そう、私はリリカから色んなことを聞いたんだ。


「行ってきます、リクさんの所へ…これ以上、犠牲は出させない!」


…はぁ。

私は狼の遠吠えを聞きながら布団を被り眠りについた。

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