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真夏の恋の物語

私の名前は、早乙女 和也 (49 歳) 海辺に近い場所

で小さい喫茶店を営んでいる。夏の海水浴シーズンがくると、お店の中が満席にな

るため、大学生のアルバイトを 3 人雇って手伝ってもらっている。 大学生のアル

バイトの女の子、3 人を紹介すると、 酒井ゆうか。性格は優しくて大人しく泣き虫

な女の子 松浦みゆき。自分の意見を表に出し積極的な性格 小島麻央 直ぐにメモ

をとって予定を立てるのが得意 海水浴シーズンが無い日は、お店の中はほとんど

お客が少なくアルバイトの女の子も休ませているが、たまにお店に遊びに来てくれ

てお店の中が明るくなる

6 月のある日、梅雨の時期がやってきた。 今日もお店にはお客が一人も来ないまま

昼が過ぎた。外は雨が降っているからお客が少ないのは仕方ないことだ。 私はお店

に届いた物を片付けながらお客が来るのを待っていた。 カランカラン♪ お店に入る時に

ドアを開ける鈴の音が聞こえた。「いらっしゃい。」 私はお店のドアの方に顔を向

けた。

お店に入って傘をたたんでいる女の子の姿があった。大学生ぐらいの若い女性だっ

た。 その人は私の顔を見てニコっと笑い、「お店開いてますか?」と話しかけてき

た。「どうぞどうぞ。好きなテーブルにどうぞ。」女性は一番奥のテーブルに座り、

カバンから一冊の本を取りだし読み始めた 私はコップにお水を入れ女性が座って

いるテーブルへ向かった。


「いらっしゃい。ご注文があれば聞きますが。」 女の子は私が声をかけたことで

読んでいた本からこっちに目線を向け、「ミルクティーをお願いしていいです

か?」 「ミルクティーですね。かしこまりました。」 私はキッチンに戻り、ミ

ルクティーを作り始めた。 あまり見かはけない顔だなあ。どこの学生なんだ

ろう。そう思いながら作った。 それから、女性はミルクティーを飲みながら本を

読み続け一時間ぐらいお店にでくつろいで帰って行った。 それから、その子は1

週間に 2 回ぐらいお店に来ては一番奥の席に座り持ってきた本を読んでいた。注

文はいつもミルクティーだった。 ある日、バイトで雇っていた女の子 3 人がお店

に遊びに来た。私は 3 人の女の子に最近お店に来てくれる女性客の話をした。真

央は、いつもの癖なのか私が話すことをメモしていた。 みゆき「今度来たら、私

が話してみようか?どこの学校行ってるのか。」 真央「同い年なら私もその人と

仲良くしたい。」 3 人の女の子は女性客の話で勝手に盛り上がっていた。

その話をしてから 3 人の女の子は頻繁にお店に来ては女の子が来たか聞いてき

た。 すると、話をしていた女性がお店に入ってきた。 女性客「こんにちは。」

そう言っていつもの一番奥のテーブルに腰かけた。 みゆき「ねぇ、マスター、も

しかしてあの子?」 小さい声で私に話しかけてきた。 「うん。あの子だよ。」

それを聞いた女の子たちは女性が座っているテーブルへ駆け寄った。 ゆうか「い

らっしゃいませ。」 女性は 3 人の女の子に目をやった みゆき「私たち、ここのお


店にバイトで入ってるんです。良かったら仲良くしませんか?」 真央「失礼です

が、大学生の方ですか?どこの学校ですか?」 みゆき「良かったら名前教えてく

れませんか?」 女性の顔最初、ビックリした顔をしていたが、段々とにこやかな

顔になった。 「君たち、お客さんに迷惑だろう。勝手に話しかけるんじゃな

い。」 そう言うと、 女性はニコっと笑いながら 「全然大丈夫です。私で良かっ

たら仲良くしてください。」 そう言って女性は女の子たちと仲良くなった。 私は

女性の笑顔を見ていると癒される感覚だった。その女性がお店に来る度に嬉しい

気持ちと、顔を見ただけで癒されていた。もしかして、俺はあの子に恋したの

か?いやいや、俺はお店の店主。あの子はお客さんだ。それに、年齢が離れすぎ

てる。そんなこと考えたらいけない。自分にそう聞かせた

次の日、バイトの 3 人がお店に来てくつろいでいると仲良しになった女の子がお

店に来た。 「いらっしゃい。」 その子に声をかけると、ゆうかが目を細目なが

ら、「マスター、あの子のこと好きになったんでしょ?な~んか最近、あの子が来

てからにやけてるんよね?」

次の日、バイトの 3 人がお店に来てくつろいでいると仲良しになった女の子がお

店に来た。 「いらっしゃい。」 その子に声をかけると、ゆうかが目を細目なが

ら、「マスター、あの子のこと好きになったんでしょ?な~んか最近、あの子が来

てからにやけてるんよね?」 「私をからかうんじゃない」 真央「確かにマスタ


ー、あの子が好きって顔してる」 真央が女の子に近づいて何か話しかけメモをと

ってる。 そして私の方へ戻ってきた。 真央「名前は、木村めぐみ。20 歳で 7 月

7 日生まれ。」 「木村めぐみさんかあ。誕生日、七夕の日なんだね。」 ゆうか「あ

れ?誕生日、もう直ぐじゃん。ねぇマスター、めぐみさんの誕生日をここで祝っ

てあげない?」 女の子 3 人は勝手に予定を入れた。でも、心の中では祝ってあげ

たい気持ちが強かった

7 月 7 日、七夕、そして、めぐみさんの誕生日の日がやってきた。お店は貸し切り

にしてバイトの女の子たちは七夕の飾りや部屋に飾りをつけ、私は料理を作っ

た。外は大雨だった。 夕方 6 時から始まるのに 6 時をまわったけど、主役のめぐ

みさんはまだ来ない。 遠くから雨の音に混じって救急車のサイレンが鳴り響いて

いた。 真央「めぐみさん来ないね?」 みゆき「もう来るんじゃない?」 ゆうか

「さっき救急車の音がなったけど大丈夫かない?」 そんな話をしながらめぐみさ

んが来るのを待った それから 2 時間、まだ、めぐみさんは来ない。

みゆき「ちょっと、めぐみさんが来るの遅すぎない?きっとなにかあったんだ

よ。」 ゆうか「......。」 真央「......。」 プルルル プルルル お店の電話が鳴り響いた ゆ

うか「めぐみさんだあ。」 私は電話の受話器を取った 山下「私、広島県警察の山

下と言います。メープルと言う喫茶店の番号で間違えないでしょうか?」 「は

い。そうです」 山下「早乙女さんでいらっしゃいますか?」 「はい。早乙女は


私ですが。」 山下「木村めぐみさんって方、ご存知ですか?実は、ひき逃げ事故

に遭って病院に運ばれて意識不明の重体なんです。」 「えっ?なんですっ

て?」 山下「良ければ病院まで来てもらえないでしょうか?詳しい話は私も病院

に向かいますのでそこでお話ししたいと思います。」 「分かりました。直ぐ向か

います。」

私は電話を切った。3 人の女の子たちは私が言わなくても察していたようだった。

私は女の子たちを車に乗せて病院へ向かった。 病院へ向かいながら車中で女の子

たちに警察から電話がかかって来たこと。めぐみさんがひき逃げ事故に遭って意

識不明の重体であることを教えた。 30 分ぐらい車を走らせ病院に着いた。 急いで

集中治療室に向かうと警察官が 3~4 人立っていた。 山下「早乙女さんです

か?」 「はい。そうです」 私は刑事であろう人から別の部屋に連れて行かれ詳

しい説明を聞いた。 3 人の女の子たちは半泣き状態だった。 私は女の子と刑事さ

んと集中治療室の前で、めぐみさんが目を覚ましてくれることを祈りながら待っ

た。 あれから数時間経って慌ただしくなった。めぐみさんになにか異変があった

みたいだった。 それから医師が私たちの前に現れ、「残念ですが」と言って頭を

下げた。女の子たちはめぐみさんが眠っているベッドへ向かい大泣きをした。私

も目頭が熱くなった。


時刻は深夜 1 時をまわっていた。私は携帯を取りだし、ゆうか、みゆき、真央の

家に電話をかけ、心配されないように両親に事情を説明し、家に届ける約束を

し、彼女たちを家まで送り届けた。 そして喫茶店に戻った。お店の電気を点ける

と静まり返り、七夕の飾りや部屋の飾り、そして、一番奥でいつも座って本を読

んでたテーブルを眺め、目からは大粒の涙が流れた。

次の日からしばらくの間、お店を休業することにした。こんな気持ちでお店を開

けるなんて出来ないからだ。 私はまともに食事もとらず布団に入っていた。 プル

ルル プルルル 私の携帯がなった 真央「もしもし、マスター、今回、悲しいことか

あって私たち凄くショックで悲しかった。でも、一番悲しいのはマスターなんじ

ゃないかなあ?って、ゆうかとみゆきと話して、マスターを気分転換も含めて旅

行に行かせてあげたい。って決めたんよ。ホテル代や旅行費は私たちが出しあう

から遠慮せずにリフレッシュして来て。」 そう言って電話が切れた 次の日、真央

たちがお店に来て、電車のチケットとホテルの宿泊券を渡しに来た。 「君たち

...。」 俺は言葉に出なかった。 真央「全然気にしなくていいよ。いつもマスター

にお世話になってるし」 私は彼女たちに感謝した。

次の日、女の子たちの優しさに甘え、私は電車に乗って旅行に向かった。電車の

窓から景色を眺めながらまだ私の頭の中はめぐみさんのことでいっぱいだった。

ホテルに到着し、温泉が沸いてるお風呂に浸かった。 久しぶりに入る温泉に疲れ


が取れた感じだった。 お風呂から出て食事までには時間がある。私は真央に電話

をかけた。 真央「マスター、旅行はどう?今ね、みゆきとゆうかも私の家に来て

一緒におしゃべりしながらご飯食べてるよ。」 ゆうか「マスター、温泉はどうだ

った?私も一緒に行きたかったなあ。」 みゆき「マスター、お土産物待ってる

ね。ゆっくり体を癒しして」 「みんな、ありがとう。君たちの気持ちに甘えさせ

てもらってるよ。帰ったら元気になった姿を君たちに見せてあげたいと思って

る。本当に感謝の気持ちしかない。」 そんな話をして電話を切った

次の日の朝、ホテルから散歩にと外へ出た。道を歩いてると公園の前を通った。

公園のベンチに女の子が座って下を向いている。何か泣いてるように見えた。ど

うしたんだろう?私は女の子のそばに近づいて声をかけた。 女の子は私の顔を見

て慌ててその場から離れて行った。

散歩してホテルに戻り、真央たちにお土産物を買った。 お昼のランチを食べてホ

テルをチェックアウトして電車に乗った。 ブ~ ブ~ ブ~ マナーモードにし

ていた携帯電話が震える。カバンに入れていたため気づかなかった しばらく電車

に揺られ我が家に着いた。 荷物をテーブルに置くと携帯電話が震えた。 ブ~

ブ~ 携帯をカバンから取りだし電話に出た。 ゆうか「マスター、今どこ?」

「今帰ったよ。お土産物買ってきたよ。」 みゆき「そんな話はどうでもいい。今

朝の新聞見た?」 「ん?いや、見てない」


なんか、真央たちが慌ただしく俺に話しかけてくる。 「ちょっと、ちょっと落ち

着け!何を言ってるか分からない。分かるように話してくれんか?」 真央「今朝

の新聞に、めぐみさんをひき逃げした犯人が捕まったと書いてあったの」 「え

っ?なんだって?」 真央「今からそっちに行くから待ってて」 そう言って電話

が切れた

真央たちは走ってきて息を切らしていた。私は水を汲んで真央たちにお水を差し

出した。 水を一気に飲んだあとで私に新聞を手渡した。 私は新聞に書いてあっ

た記事を見た。 ひき逃げしたと思われる車が修理工場に持ってきた○○容疑者を

逮捕と言う記事だった。広島県警察署に身柄を確保して取り調べを受けているよ

うだった。 みゆき「ねぇ、警察署に行かない?」 「えっ?行ってどうするん

だ。」 みゆき「犯人と会ってひっぱたいてあげたい。」 「おいおい、警察に任せ

た方がいい。それに、警察署に行ったところで容疑者には会わせてもらえないと

思うぞ」 みゆき「容疑者が近くにいるのに、何も出来ないって悔しい。」 「明日

からお店を開けようと思ってる。ちょっと材料を買いに買い物するけど君たちも

買い物に付き合うか?ちょうど警察署の前を通るし」 真央たちは頷き、一緒に歩

いて買い物へ出掛けた。警察署の前を通ると、女の子が警察署の前で警察の人と

話していた。 「あっ!あの子は!」


ゆうか「マスター、あの子と知り合い?」 「いや、知り合いって言うか、旅行先

で会った子に似てるんだよ」 そう言って女の子に近づいて行った. 警察官「だか

ら何回も言ってるでしょ。無理なものはは無理だって」 女の子「どうしてよ。ど

うして会わせてくれないの?」 「こんにちは。今朝、公園で会ったよね?」 女

の子は私の顔を見てまた逃げるかのようにその場から居なくなった

日が落ち始めていた。私は女の子たちと買い物を急いだ。スーパーに着くと女の

子たちはお花を見ていた。私は材料を買った。女の子たちは綺麗なお花を選んで

買っていた。 お店に着くと女の子たちは買ってきたお花を一番奥のテーブルに置

いた。お供えをしたみたいだった。私はめぐみさんが好きだったミルクティーを

作り一番奥のテーブルに置いた。そして、みんなで手を合わせた。 みゆき「犯人

が捕まって良かったね。」 真央「そうだね。なんかお腹空いちゃった。」 ゆうか

「私もお腹ペコペコ」 私は女の子たちの顔を見て微笑み、スパゲッティーを作っ

てあげた ゆうか「そう言えば、さっき警察署に居た女の子、マスター知ってるっ

て言ってたよね?教えて。」 ゆうかたちはスパゲッティーを食べながら聞く耳を

立てた。 「旅行先で朝、私が散歩にホテルから出て歩いていたら公園のベンチに

あの子が座って泣いてるのを見かけたんだよ。気になって声をかけたらその場か

ら離れてどこか行ったんだよ。」 真央「へ~。そうだったんだ。その子が何故こ

の町にいるの?しかも警察署に」 その話には私も疑問に思っていた。 みゆき


「もしかしたら...。」 真央「えっ?みゆき何?」 みゆき「まさかね、あっ、気に

しないで。私の勝手な妄想だから。」 みゆきは笑って話を止めた 真央「勝手に話

を止めないでよ。気になる~」 私も気になる。みゆきの妄想とやらを聞いてみた

い 真央「みゆき、その妄想話を話してみて」 みゆきは笑って


みゆき「また今度ね。」 みゆきは話をそらしモグモグとスパゲッティーを食べた。

次の日、私はミルクティーを作り一番奥のテーブルに置いた。真央たちも朝早くか

らお店に来ていた。 「みんな、おはよう。みんなが俺を旅行に誘ってくれたおかげ

でリフレッシュ出来たよ。それに、めぐみさんを跳ねた容疑者も逮捕出来て今日は

良い気分だ。朝ごはん作ったから食べてくれ」 カランカラン♪ お店のドアが開き、私と女

の子たちはドアが開いた方に顔を向けた。 「あっ!」 真央、みゆき、ゆうか「あ

~!」 入ってきたのは旅行先で見かけ、警察署で警察官とはなしていた女の子だっ

女の子はビックリした顔をしていた。 「いらっしゃい。どうぞ」 私は笑顔で女

の子を迎えた。 女の子は一番奥のテーブルに座った。めぐみさんが座っていたテ

ーブルだ。 私はお水を入れ一番奥の席へお水を持って行った。 すると一瞬、女

の子がめぐみさんと同じようにカバンから本を取りだし読み始めた。しかもその

本は、めぐみさんが読んでいた本と全く同じ本だった 私は女の子に話しかけた。


「前にね、この席で本を読んでいた人がいてね。その人はちょっと前に不運な交

通事故で亡くなったんだけどね。その人はお客さんと同じ本を読んでました。」

それを聞いた女の子はドキッとした


女の子「事故ですか?それにその人、この本を読んでたんですか?」 興奮したよう

に大きな声で喋った 女の子「その人の名前、もしかして木村めぐみでは?】 私も

3 人の女の子たちもビックリしていた。 真央「ねぇねぇ、めぐみさんのこと知って

るの?」 女の子は頷いた 女の子「私、木村めぐみの妹です。」 真央、ゆうか「マ

ジで?」 みゆき「やっぱり」 真央「みゆき、やっぱりって?」 みゆき「昨日、も

しかしたらって私の勝手な妄想だけど。って言ったの覚えてる?まさかとは思って

たけど当たるとは」 みゆき「ねぇ、ねぇ、昨日の朝、公園のベンチで泣いてたって

マスターから聞いたけど、もしかして新聞を読んでお姉さんを引き逃げした犯人が

捕まった記事を読んだんじゃない?そして、我慢が出来ず警察署に行って、容疑者

に会わないと気が済まなくなり行ったんじゃない?」 「そうかあ。なるほど。それ

なら筋妻が合う。」 女の子は頷き泣き始めた。 「でも、容疑者には会わせても

らえなかったの。」 3 人の女の子たちも悔しさや悲しさがこみ上げ泣き出した

女の子「紹介遅れました。私の名前は木村ゆかり。高校 3 年生です。今回の姉の事

故でしばらく学校を休ますてもらっているんです。この本は姉の形見で、姉が以前


付き合ってた彼氏が姉にあげた本なんです。姉の彼氏は病気で亡くなってしまって

姉はこの本を大事にしていた本なんです」 「そうだったんですか。お姉さん、7 月

7 日、誕生日でしたよね?実は、めぐみさんの誕生日をこの店でお祝いするつもり

だったんですよ。ここへ来る途中に事故に巻き込まれたんだと思います。」 ゆかり

「えっ?姉の誕生日をここで?姉とはどう言うご関係ですか?」「めぐみさんはよ

くこのお店に来てはミルクティーを飲みながら本を読んでいて、ここに居る女の子

と同じ大学生と言うことで仲良くなったばかりだったんですよ。」 ゆうか「それで、

誕生日と歓迎会をと思ってパーティーをする約束をしたんです」

ゆかり「姉は、こんなに親切にしてくれる友達が出来て幸せだったと思いま

す。」 真央「ゆかりさん、明日は花火大会がこの近くで行われます。良かったら

みんなと一緒に見に行きませんか?」 ゆかり「えっ?いいんですか?見たいで

す。」 「それはいい。気休めにはならないかもしれないけど是非、花火を見て癒

してください。」 次の日の夜、3 人の女の子と一緒にゆかりさんを連れて花火大

会が開催される場所へ足を運んだ。 打ち上げ花火は大空に舞い綺麗な花を咲かせ

た。 そして、仕掛け花火の名物、メッセージ花火。メッセージをアナウンスで読

み上げ花火で名前を描く花火に拍手がこだまする。実は、私がこの花火に事前に

予約していたのだ。そろそろ私のメッセージも読み上げられる。 アナウンス「続

きましては、早乙女さんからめぐみさんに贈るメッセージです。めぐみさんにも


花火を見せてあげたかった。天国に行っても見守ってね。と言ったメッセージで

した。それでは、早乙女さんからめぐみに込めた花火がこちらです。」 打ち上げ

花火は大きなハートになり、仕掛け花火には MEGUMI と描いた花火が写し出され

た。 ゆうか「マスター、いつの間に。やる~」 真央「すごーい。」みゆき「マ

スターはめぐみさんのこと好きだったもんね。」 ゆかりさんは泣いていた


ゆかり「姉は、こんなに親切にしてくれる友達が出来て幸せだったと思いま

す。」 真央「ゆかりさん、明日は花火大会がこの近くで行われます。良かったら

みんなと一緒に見に行きませんか?」 ゆかり「えっ?いいんですか?見たいで

す。」 「それはいい。気休めにはならないかもしれないけど是非、花火を見て癒

してください。」 次の日の夜、3 人の女の子と一緒にゆかりさんを連れて花火大

会が開催される場所へ足を運んだ。 打ち上げ花火は大空に舞い綺麗な花を咲かせ

た。 そして、仕掛け花火の名物、メッセージ花火。メッセージをアナウンスで読

み上げ花火で名前を描く花火に拍手がこだまする。実は、私がこの花火に事前に

予約していたのだ。そろそろ私のメッセージも読み上げられる。 アナウンス「続

きましては、早乙女さんからめぐみさんに贈るメッセージです。めぐみさんにも

花火を見せてあげたかった。天国に行っても見守ってね。と言ったメッセージで

した。それでは、早乙女さんからめぐみに込めた花火がこちらです。」 打ち上げ


花火は大きなハートになり、仕掛け花火には MEGUMI と描いた花火が写し出され

た。 ゆうか「マスター、いつの間に。やる~」 真央「すごーい。」 みゆき「マ

スターはめぐみさんのこと好きだったもんね。」 ゆかりさんは泣いていた


次の日、私と 3 人の女の子たちは、ゆかりさんを駅のホームまで見送った。真央は

ゆかりさんと LINE 交換したみたいでいつでも知らせや普通に会話をするみたいだ

った。 今日は、3 人の女の子が学校が休みだから夕方までお店の手伝いをしてくれ

るみたいだ。手伝いをすると言っても誰も来ない店だから暇な1日にはなりそうだ

が。

ある日、また新しいお客さんが 2 人入ってきた。その 2 人のお客さんは女優さん

の仕事してるみたいで映画の話をしていた。


アルバイトの女の子 3 人はお客として来た女優さんに興味深々だった。 真央「あ

の、お話し中すみません。もしかして俳優さんの方ですか?」 女性客「えっ?」

真央「すみません。ちょっと女優さんとかの仕事に興味ありまして。」 女性客

「はい。まだ知られていない女優の卵ですけど。」 女の子たちは興奮が収まらな

かった。こんなお店に俳優さんが来るなんて夢のようだったからだ。 みゆき「あ

の、よろしかったらお名前聞いてもよろしいでしょうか?」 女性客「飯田と言い


ます。飯田恵(いいだ めぐみ)と言います。」 女性客「私は、杉浦花永(すぎうら

かえ)と言います。花永と呼んでください。この近くで映画の撮影が行われるんで

す。」 それでこのお店に寄ってくれたんだあ。と私は思った。 みゆき「飯

田さんと花永さん、よろしくお願いします。」 そこへ映画監督みたいな男性が入ってきた。

優しそうな人だった。


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